2013 8月

 

旅する天然石とマクラメアクセサリーのお店 Macrame Jewelry MANO 、オンラインショップオープンから三ヶ月目に突入。
日頃の感謝を込めて summer sale 2013開催!!
8月3日から17日までの二週間、全品15%off。
マクラメアクセサリーを知っている人も知らない人もこの機会に是非覗いてみて下さいね☆

 

旅する天然石とマクラメアクセサリーのお店 Macrame Jewelry MANOは
旅で集めてきた天然石をマクラメの技法を用いてマクラメアクセサリーを制作販売しているオンラインショップです。
一つ一つ心を込めての手作りなので全てオリジナルの一点モノです。
オーダーも承っております。
宮古島でのんびり子育てをしながらののんびりなお店です。
あなたの暮らしに寄り添う天然石のアクセサリーを見つけてみませんか。

 

期間:8月3日から17日までの二週間
オンラインショップにて(宮古島で制作、発送しております)

 

online shop :http://mano-macrame.shop-pro.jp/
blog :http://manodegato.blog119.fc2.com/
fb :https://www.facebook.com/macramejewelrymano

 

2013 8月

那覇アートマップ

 

オーナーのこだわりが詰まった、個性的なショップだけを記した地図があったら…。そんな要望に100%応えるマップがある。

 

発行から4年目を迎える「NAHA ART MAP」は、国際通りを挟むように伸びるニューパラダイス通りと浮島通りを中心に、街に点在する高感度な店を網羅したオリジナリティ溢れる地図だ。

 

国際通りから一歩裏道へと入ると、NAHA ART MAP を片手に、目当ての店を探しながら散策する人々とよくすれ違う。

 

「マップを持って店に入って来られる方がすごく多いんですよ!」

 

マップの掲載店舗、「 anshare project (アンシェアプロジェクト)」のオーナー・上原さんは語る。

 

「掲載して頂くようになってからお客様の数も増えていますし、ありがたいですね。
ほとんどのお客様が、うちにいらっしゃる前に他の掲載店舗に寄っていて、次々と店をはしごしているみたいなんですよ」

 

そんな街歩きの仕方が楽しめるのが、NAHA ART MAPの醍醐味だ。

 

掲載店舗の声からも分かるように、すでに那覇の散策になくてはならない存在となりつつあるこのマップは、「陶・よかりよ」(関連記事:うつわは人間と同じ、面白そうなヤツだけ連れて来る)を営む八谷(やたがい)明彦さんら数名が中心となって企画・製作を行なっている。

 


手のひらサイズのマップを広げると、掲載店舗の紹介が。

 

 

オレンジ色のルートで囲まれたマップの主要部分は、その他の区域と比べると明らかに道の様子が違う。道路が碁盤の目状に整えられていないのだ。

 

「この一帯は区画整理が進んでおらず、車が通れないスージぐゎー(すじ道)もたくさん残っています。その、ごちゃごちゃっとしたところが魅力的なんです。
観光客の方にも沖縄県民にも、ぜひ車を降りて歩いてもらいたい。そんな気持ちが発端となって作りました」

 

那覇アートマップ
伝統工芸品である琉球張り子を使った人形や雑貨が人気の「玩具ロードワークス」も掲載店舗の1つ。

 

那覇アートマップ
琉球張り子作家・豊永盛人さんが作る、茶目っ気たっぷりの張り子目当てに、全国各地からファンが訪れる。

 

那覇アートマップ

 

また、厳選された掲載店舗の面々もユニークだ。

 

「 ART MAP と銘打ってはいますが、あくまでもアートは軸。花屋、コーヒーショップ、雑貨店など、アートと結びつきづらい店も紹介しています。
芸術とひとくちに言っても、広い意味で捉えているんです。
例えば、作家もののうつわを厳選して使っている喫茶店や、アーティストを呼んで店内でイベントを行う花屋、店の空間づくりにこだわっている雑貨店など、そういう店が行っている活動もアートと呼んでいいと思っているんです」

 

4年前から毎年新バージョンが発行されているが、掲載店舗は毎年入念に検討する。
また、掲載を願い出たすべての店舗が掲載に至るわけではない。

 

「オーナーの『好きだからやってます!』という気持ちが溢れていることは必須条件ですね。掲載させていただくからには、店の運営が継続可能でないと困ってしまうわけですが、お店って本当に好きじゃないとお続けられませんから。
逆に商売っ気が濃厚すぎるお店は、このマップの趣旨からは少し外れているかなと思います。
ジャンルに関しては色々あっていいかなと。『アートだからこうじゃなきゃ!』っていうこだわりはありませんね」

 

那覇アートマップ
「お客様にお勧めの店を訊かれたら、『待ってました!』とばかりにこのマップをお渡しします(笑)。素敵なお店ばかりだし、地図としても見やすくて上等!」と、玩具ロードワークスのスタッフ・奥山さん。

 

那覇アートマップ
玩具ロードワークスがあるのも、やはりすじ道。

 

マップ製作のきっかけとなったのは、「GARB DOMINGO(ガーブドミンゴ)」オーナー・藤田俊次さんとの会話だったと言う。(関連記事:GARB DOMINGO 今まで無かった上質の沖縄土産が見つかる店

 

「僕らは二人とも本土出身者という共通点があるのですが、ある日酒を飲みながら、『那覇の街を楽しく歩ける地図ってないかなー』という話になったんです。一般的な地図だと、国際通りの情報はビシーっと載っているけれど、『ここがお勧めだよ!』という作り手の意向がわかりづらい。観光客も県民も、那覇の街を楽しく歩ける地図があればいいのになーと。そこで『じゃあ、自分たちで作っちゃうか!』と盛り上がったんです。
僕ら2人は、昔からあまり変わっていないこの辺りの街並みがとにかく好きなんですよ」

 

那覇アートマップ

 

那覇アートマップ
ハンドメイドの革製品が人気の『 anshare project (アンシェアプロジェクト)』のオーナー・上原さん。「殆どの方がマップを片手に入店されます」

 

那覇アートマップ

 

那覇アートマップ

 

戦後、那覇市内はその全域を米軍に接収されていたが、復興に必要な資材を作るために真っ先に接収を解かれたのが壺屋だった。やがて壺屋を中心に人々が集まってくるようになり、牧志公設市場が開設された。壺屋のやちむん通りと開南を結ぶ商店街「新栄通り」の名は、戦後復興を目指して付けられたのだ。

 

「この辺りは昔からある道を整備したり、すじ道を塞いだりする前に街が栄え、新たな家が建った。そうやって大規模な再開発が行われぬまま、今に至っているんですよ。
戦前の通りがほぼそのまま残っている地域は、特に那覇ではあまり見ることができません。
僕も藤田くんも店を営んでいますから、買物を楽しんでほしいという気持ちもあります。でも一番の願いは、マップを活用してまち歩きを満喫してもらうことなんですよ。車では通れない道沿いにある古民家、石造りで趣きのある階段、路地裏にある蛍の出没スポット…。そういう小さなわくわくが、この一帯には溢れていますからね」

 

県外出身者だけで作ると、観光客目線に偏ってしまうのではないかと危惧した2人は、那覇出身者である「琉球ぴらす」のオーナー・翁長優子さんにも参加協力を呼びかけ、地元眼線でのコアな情報収集にもチカラを注いだ。
そうして2010年に那覇アートマップの製作が開始された。
毎年1冊、2013年時点で計4冊を生み出しているが、発行の度に様々な改変を加えている。

 

 

那覇アートマップ

 

那覇アートマップ
シルバーやサンゴ、天然石を使ったハンドメイドのアクセサリーショップ「churaumi -ukishima accessory lab.-」

 

那覇アートマップ

 

那覇アートマップ
「掲載してもらってから色々な方に来てもらえるようになりました。那覇を歩く人の流れが、マップがきっかけに変わっているように感じますね」

 

「最初は白地図のようなものを目指していたんです。
というのも、僕らが作ったものが完成形ではなく、手にした人が自分で発見したスポットを書き込める地図にしたくて。
なので、1冊目は本当にあっさりとしたデザインでした。

 

でも、散策を楽しむ地図にするには、目印となる信号やスポットなどは書き入れたほうが良いと気づきました。なんせ区画整理されていない地域ですから、角を一つ曲がり間違うだけで道に迷いかねない。
しかも信号って、毎年必ず増えたり減ったりしているんですよ。ですから、普段から自転車で通勤して街並みの変化に気を配ったり、参加店舗の方々にお願いして変更箇所がないかチェックしてもらうなど、細かいところも見逃さないよう努力しています」

 


木のマークは「立派な木(ガジュマルなど)」。コップマークは「歩くのに疲れたら休めるカフェ」。

 


雨の日でも歩きやすいアーケイドはピンク色に。

 

他にも、街歩きを楽しんでもらうための様々な工夫が地図上にちりばめられている。

 

「最初は参加店舗だけを記していましたが、散策中に喉が乾いたときに休めるよう、カフェ等の飲食店をマークで記しています。
また、沖縄の強い日差しを避けて歩けるように、木陰の道やアーケードがある場所も分かりやすくしました。
すじ道には思わぬ変化がつきものなので、ベビーカーを押して歩く人や車いすの方が困らないよう、階段がある場所も明記しています。
駐車場マークを記したのは、『車を停めて歩きませんか?』という僕らからのメッセージです」

 

使いやすくておもしろい。八谷さんらが作った地図の評判は徐々にが広がり、今では国際通りの裏手を歩く人の多くが、その地図を手にしている。

 

そして地図が生み出す効果は、参加店舗のオーナーたちも強く実感している。

 

 


「白いブーゲンビリア必見!」「鳳凰木の並木道」「立派な亀甲墓群」など、一般的な地図には特筆されない情報も。

 

「この地図が、那覇を歩く人々の流れを変えたと言えるんじゃないでしょうか」

 

浮島通りのアクセサリーショップ「churaumi -ukishima accessory lab.-」の小池夫妻は語る。

 

「当店は浮島通りの中でも市場に近い場所にあり、市場帰りの年配の方がふらりと訪れることはありました。
マップに掲載されてからは、若いお客様がマップを見て『近いから』と、当店を出たあとに市場にも立ち寄られるようになったんです。
そうやってマップをきっかけに、様々な年齢層の方が市場と裏通りを行き来する動きが出てきたように感じます」

 

那覇アートマップ

 

たたむと手のひらサイズになるこのマップの持つ力は、そのサイズに反してとても大きい。

 

「古くからあるものって、無駄にも思えるけれどすごく面白いし、土地の持っている力も感じさせてくれるんです。
そういうものをこれからも大切にしていくべきだと思うんですよね。
このマップが、街の素晴らしさや面白さに気づくきっかけになったら、僕らとしては大変嬉しいですね。
でも、マップにはまだまだ満足していない部分があるんですよ。目指しているところはもっと高いところにあります」

 

毎年進化を続けているが、これからもパワーアップし続けるようだ。

 

 

沖縄に住んでいる私にも、このマップは沢山の新鮮な驚きをくれる。
踏み入れたことのなかった路地へと、背中を押してくれることもある。

 

さぁ、車を降りて。
NAHA ART MAP 片手に那覇の街歩きを楽しもう。

 

写真・文 中井 雅代

 

NAHA ART MAP(那覇アートマップ)
http://www.artokinawa.com

 

2013 8月

 

お片付けにも理論があった!!
どうしたらお片付けがスムースにできるのか?
日々の生活を気持ちよく過ごせる、楽しく!簡単にできる片付け術をこの講座で学ぼう!
講師に家事・育児・掃除・お片付け代行業「サポートマンおきなわ」代表 根原典枝さんを招いて楽しく学びます。

 

講座後は読谷村”島やさい工房「かめさんといっしょ」主宰 島袋都子さんがつくる”うちな~薬膳ランチボックス”をいただきながらユンタクタイムといきましょう♪

 

開催日:8月30日(金)
時間:10:00~12:00
場所:ガールズスクエア
定員:15名
参加費:2000円(参加費・お弁当代・指定駐車券込み)
共催:nono friends、沖縄ガールズスクエア
講師:玉城乃野、サポートマンおきなわ代表 根原典枝
nono friends代表 玉城乃野(たまきよしの)
二児の母親で、テレビやラジオのパーソナリティなどを務めるワーキングマ ザー。家族の健康を大切にしながら、自分磨きもしたいし、育児情報がもっとあったらいいなという想いから「やってみたいこと・習いたいこと」をママたちで 企画現在nono friends代表として女性目線・ママ目線の企画を各地で発信中♪

 

www.girls-okinawa.jp

 

2013 8月


12回目、夏の食事瞑想です。

 


入室したら無言をお願いするサイン。入り口に置いてあります。

 


ゆったりと心地よい空間の瞑想スペース。柔らかい日の光がはいります。

 


bio cafe 清流舎のオーナーであり、リマ沖縄校の長嶺弘子先生による繊細なお料理には、いつも驚きます。

 


酸・苦・甘・辛・鹹の味覚と歯ざわり、彩りと、五感を刺激するように考えられた、オーガニック素材で作られたマクロビオティックのお食事。

 

「食事瞑想」とは、瞑想を、日常である食事として体験することです。
自分の精神と感覚がどんどん繊細になり、意識が内側に向いてゆくのを実感していきます。
読谷村のマクロビオティック・カフェ、bio cafe清流舎のオーナーであり、リマ沖縄校の代表である長嶺弘子氏と、ヨーガスタジオ・オキシャンティがコラボレートします。
マクロビオティックと瞑想ヨーガのランデヴーをお楽しみください。

 

ヨーガの鍛錬にした丸一日通す「沈黙の行」。その日の食事では、食物に感謝し、その色や形、味をあじわいながら一口一口時間をかけて咀嚼します。わずか3 品を長い時間をかけて食すのですが、自分の精神と感覚が立ち上がり、意識と時間が解け合う、まさに瞑想的な食事となります。

 

いのちの栄養は、良い睡眠とおいしい食事、そして純粋意識(自己治癒力や免疫力などの自然知性をもたらすもの)を体験する瞑想です。日常生活の中のある日の食事を、自分を見つめ直す瞑想の時間としてみてはいかがでしょう。

 

「食事瞑想」では、呼吸法をまじえた瞑想の後、そのままゆっくりと、長い時間をかけて食事をします。オーガニックの贅沢な素材で作られたbio cafe清流舎の3品目のおいしいお食事。日々を安定した気持ちで過ごすための、何かの気づきがあるかもしれません。

 

開催日:8月17日(土曜日)
時間:10:30~13:30
場所:bio cafe 清流舎  沖縄県読谷村古堅851
参加費:3000円
完全予約制 *二日前までにご予約ください。
bio cafe: 098-956-4000/土日月火11:00~15:00
info@seiryusha.com
ヨーガスタジオ オキシャンティ: 080-4363-6464
okishanti@gmail.com
食事瞑想のご予約はオキシャンティでも承ります。
ぜひご参加をお待ちしております。完全予約制ですので、二日前の15日までにご連絡ください。

 

http://ameblo.jp/okishanti/

 

2013 8月

 

辻本氏の演奏は、力強く激しく聴き手に迫ります。
名器からひき出される美音と爆音、「こんなチェロ、聴いたことない!」喝采をあびた情熱の演奏をぜひお楽しみください。
公演前にはプレトークを開催、プログラムの聴き所などをアーティスト自身にお話していただきます。
また、公演後には会場内で、アーティストを囲んだアフターパーティもご用意します。
芸術と過ごす週末のひとときをぜひご一緒しましょう。

 

開催日:2013年8月9日金曜日
時間:開演19時15分(開場18時15分)
場所:浦添市てだこホール/小ホール
プレトーク:18時30分〜45分
料金:一般4,500円(前売4,000円)/学生2,000円
プレイガイド:リウボウ 098−867−1171
カフェ・ド・カンタータ 098−867−6389
主催:ビューローダンケ http://blog.giba.in/kei/
お問い合わせ:080−5540−6760

 

 

2013 8月

写真 文 田原あゆみ

 

shoka

 

 

みなさんは、Gabbeh – ガベ(ギャッベ)を知っていますか?

 

ガベとはペルシャ語で、イラン・イスラム共和国の南西部に位置するシラーズ州を夕卜するカシュガイ(カシュカイ)族、ルリ族の人々が暮らしの中で織ってきた絨毯の総称です。

 

羊毛を草木で染めて、ざっくりと織っているためおおらかな味わいがあるのがその特徴で、織り手によって柄も色も個性豊かに違うのが面白い。

 

羊毛は冬のイメージがあるけれど、山岳地帯に住む羊の毛は、日中と夜との寒暖差が大きい時には40℃もある地域特有の放熱と保温に優れているのだそう。
なので、たとえ南国沖縄で使っても夏は放熱してさらっとしていて、冬にはしっかり暖かさを提供してくれるのです。

 

今までにも何度かガベは横目で見てきてはいたけれど、去年の8月に開催した企画展、「赤木智子の生活道具店」の際、じっくりと触れることが出来た。
それは岡山のGallery ONOの小野善平さんがセレクトした、生き生きとした大小様々な暖かみのあるガベたちだった。

 

そのあとしばらく経って、その小野さんこそが日本に最初にガベを持ってきた人だということを知った。

 

小野さんは筆まめで、企画展開催前からハガキやメールをくださって、扱ってくれることへの感謝や、沖縄が大好きなこと、Shoka:のHPを読んでくださって誉めてくださったりと、とても気持ちが温かく、仕事を心から愛している様子が感じられて、私たちはいつの間にか小野さんの人柄に魅了された。

 

 

いつか小野さんのギャラリーに行ってみたい、行かなくっちゃと、私はこの一年間思い続けていたのです。

 

shoka

 

 

かくして私はまたまた空を飛んだのでした。

 

 

東京出張と、ソウルへの旅が終わったばかりの7月半ば。
以前から工房を訪ねる約束をしていた、陶芸家の小野哲平さんと早川ユミさんの住む高知県の谷間を訪れることがぱたぱたと決まった。

前回の記事で挨拶があったように、Shoka:の常勤スタッフの一人だった愛しの関根が7月一杯で常勤を退職。
8月は身体のメンテナンスをする為にゆっくりと休みます。
その後はShoka:の協力助っ人体制となるとはいえ、この夏は人手不足。
私が動くなら7月中しかありません。

 

ちょっときつきつのスケジュールの中、えいやっ!と飛行機へ飛び乗ったのでした。

 

 

高知までの直行便は沖縄からは飛んでいません。
なので、どの経由で行こうかと調べていたら、岡山から車を借りたら行けるということが分かった私は、即決で岡山行きを決めたのでした。

 

これでGallery ONOさんに行ける、と。

 

shoka

 

 

Garally ONOは岡山市の高島屋の裏手にある小さなギャラリー。
店内に置いてあるのは、紀元前3000年前の土器や、ラテン語で書かれた楽譜、西洋の古美術たち。
すべて小野さんが旅をしながら自分の目と手で確かめて、集めたものばかり。

 

 

「僕のお店にきてくれるお客さんは、僕が自分の目で確かめて買って集めたものを置いていることを知っているんです。
そこを信頼して来てもらっているんです」
と、小野さん。

 

 

自分の仕事に覚悟を持って向き合ってきた人の言葉だ。

 

shoka

 

選んだものを通して、小野さんがどんな人なのかを感じようと、店内を見回す。
キリスト教にまつわるものから、エチオピアの枕、オリエントのBC3000年の土器の欠片、古いのに鼻息が感じられるような駱駝の焼ものまである。
詳しいことは聴きそびれてしまったのだけれど、相当古いもので紀元前のものなのだそう。

 

 

そんな昔の時代の暮らしがどんなだったのか私には想像もつかない。
この駱駝が当時どんな人の手でつくられたのか。
なぜこのポーズだったのか、分かりかねるけれど、とても心惹かれる姿だ。

 

小野さんもきっと一目で好きになったのだろうか。

 

shoka

 

生き生きとした駱駝の表情と、柔軟なポーズから私は旅の始まりを感じます。
みなさんはどんな風に見えますか?

 

 

shoka

 

 

 

小野さんは30代半ばににそれまで勤めていた天満屋というデパートの美術品の外商の仕事を辞めて、心惹かれていた古美術品を扱うお店を開くことを決心されたのだそう。

 

奥さんのかな子さんは、天満屋に勤める人と結婚したと思っていたのに、事業を始めると言って安定を捨てた夫に驚いて、当時は不安で一杯になったのだそう。
それでも、生き生きと働く姿を見るうちに覚悟を決めて一緒に楽しむことを選んだのだそうだ。
そんな話を表情豊かに話してくれる小野さんを見ていると、人はいくつになっても好きなことをするということが一番のしあわせで、生きる原動力になるとういうことをつくづく実感した。

 

今はこの通り、二人とも柔和な笑顔。

 

 

「最初にありったけのお金を持って買い付けにいった時に、ヘレケのシルクの絨毯に出会って、よしっ!と、スーツケースに7枚詰め込んで持って帰りました。
それが売れた元手で、次に、そして次にとやっているうちにバブルがはじけて、何か違うものを探さんといかんなぁ、と、そう思って思ヨーロッパを歩いていたある日、ガベに出会ったのです。

 

その時に全身がじーんと痺れるほど、これだ!という感覚に打たれました。

 

そして、またガベを7枚買って日本へ帰ってきたのです」

 

shoka

 

 

ガベは直訳すると「ざっくりと織られた」という意味なのだそう。
遊牧民の暮らしの中のおおらかさと、手仕事ゆえの味わい深さが、日本の民芸にも通じるとすっかり虜になったのだという小野さん。

 

 

 

 

ガベの柄には様々な意味があるという。
枠のついている四角は、窓を表していて「窓からしあわせがたくさん入ってくるように」という願いが込められているという。

 

四角い模様は井戸の水を表している。
遊牧民の生活の中で大変なのは、命の水を確保すること。
大切な水を表す、四角い模様はガベの代表的な柄の一つだそうだ。

 

shoka

 

 

 

それこそ直感的に、おおらかに織り込まれた様々な模様と、遊牧民の暮らしを写した色が魅力的なガベたち。
この鮮やかな色は、草木染めで染め上げた色なのだそう。
私の知っている草木染めよりも、色が深く、鮮やかで、最初は信じられなかった。

 

カシュカイ族にとって、赤色や黄色は太陽の色、青はオアシス・水の色、黄色は豊穣の景色、青色と黄色を足してできる緑色は春や夏に生い茂る草原の恵みなど生命の循環を色に現すことがあるそうだ。
織り子は、草木染めで染めるとどうしてもできる色むら(アブラッシュ)をもたくみに利用してギャッベのデザインに反映させていくという。(Wikipediaより参照)

 

shoka

 

ガベには作られてから100年以上経ったアンティークと、100~50年前のオールドガベ、50~30年前のセミオールドガべがあります。古いガベには使い込まれた良さがあり、昔の暮らしの景色から来る素朴さがとてもいい。

 

新しいガベは洗練されていて、使い込んでゆくうちに経年変化の味わいが滲んでくる過程が楽しめるのがうれしい。

 

 

小野さんとかな子さんは私に、「40代はまだまだこれから。どんどんいいものに出会う為に色んなところへ行ってください」と、さわやかに力強く言ってくれた。

 

 

40代半ばで自分の心の声に従い、一歩踏み出した小野さんだからこそその言葉には説得力があった。
まだまだ冒険出来るぞ、とわくわく嬉しくなる。
歳を重ねることも悪くはないぞ、と。

 

もう一枚、もう一枚と、丸められたガベをほどくのを止められない。
小さな部屋の中は大小様々なガベで一杯になった。

 

 

 

この一枚を広げた時に、空気が変わったのを良く覚えている。

 

shoka

 

水を表す青。
そこに織り込まれているのは「ライフ・オブ・ツリー」と呼ばれる木の模様。
先祖や家族を表すこの模様には、生命の繋がりの神秘性と、家族の健康を願う祈りが込められているのだそうだ。

 

 

この絵柄を見ていると、気持ちが静まってただただ惹き込まれてゆく。

 

 

人から人へ、手から手へ、手仕事の技術もその技術の礎となる心根も一緒に受け継がれてゆく。
世代を超えて、時代を超えて受け継がれてきたものがガベという形になって目の前にあることに感動して、しばらく言葉をなくしてしまった。

 

shoka

 

 

最後に広げてくれた静かな抽象的な絵柄のガベ。
シンプルだからこそ創造力が刺激されて、様々な景色が見えてくる。

 

 

小野さんは現在、こんな柄が好きなのだそう。
最後はだまって、ただただガベを見つめるばかり。

 

 

shoka

 

 

 

小野さんが「僕の好きなフルーツケーキとバームクーヘンです」
と、出してくれた珈琲セット。

 

ほっと一息つきながら、不思議な気分になる。

 

 

どこかとても遠くへ旅をしてきた気分。

 

人から人へ、手から手へ、手仕事の技術もその技術の礎となる心根も一緒に受け継がれてゆく。
世代を超えて、時代を超えて受け継がれてきたものがガベという形になって目の前にある。

 

人の手っていいな、と、私はつくづく感じてしまう。
手で出来る仕事はうつくしいな、とやっぱり思うのだ。

 

きっと人の手からは、何かが出ているに違いない。
沖縄のおかあさんや、おばあちゃんの手からは『てぃーあんだ』と呼ばれている愛情エキスが出ていることは県民の感覚に置いて実証済みだ。

 

ぬくもりを持つ手の仕事は、人を惹き込む。
何かしら手が伸びてしまうものには、作り手の無心の祈りのようなぬくもりが宿っているのだ。
きっと。

 

 

shoka

 

 

 

それはそうと、このガベや、ベルベル族の織ったラグたち。

 

Shoka:での「Gabbeh 展」は10月の頭からの予定ですが、民芸の聖地とあおいだ沖縄の地で企画展を開催するのが念願だったという小野さん。
かなり嬉しくなったようで、私が帰った後すぐに沖縄へこのガベたち8枚を送ってしまったのです。

 

開催まであと2ヶ月もあるのに。
9月には別の企画展もあるのですよ。

 

「いや~、ごめんなさい。念願だった沖縄でいよいよ開催出来ると思うと、嬉しくなってつい」

 

声だけ聞いても、その笑顔が見えてくる、わくわくしているその声音。

 

まるで少年のように無邪気な小野さんには白旗を揚げるしかありません。

 

たとえ9月の企画展で、ガベを置くところに困ったとしても、私は笑顔で泣けると思います。

 

 

 

そんなことですのでみなさん、Shoka:に届いたGabbehの第一陣を是非見にいらしてくださいね。
もうよそでは手に入らないという貴重なものも送ってくださいました。

 

 

 

shoka

 

 

 

嬉しそうに笑う小野善平さんと、奥さんのかな子さん。

 

 

 

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2013年9・10月 Shoka:の企画展スケジュール

 

 

shoka

 

9月7日(土)~22日(日) 

 

イエローレーベル展
豊かな手仕事の文化が今もなお息づくインドの地で生まれた
イエローレーベルは、織りや刺繍の精緻な技、独特の鮮やかな色彩を
ヨーガンレールならではの心地よいラインにのせた
夏季限定のラインナップです。
今期はビーズワークやミシンワークなど、
ひときわ精巧な手仕事を用いたアイテムや
さらっと羽織れるジャケットやドレス、
年間を通して活躍する麻素材のアウターなどが揃います。

 

 

shoka

 

 

10月4日(金)~13日(日)

 

「Gabbeh 展」

 

日本に初めてガベを持ってきた小野善平さんが選んだ、
手のぬくもりを感じるガベたちがShoka:へやって来ます。
日常に居ながらにして旅の気分を味わえるガベの豊かさに
是非触れてみてください。

 

 

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shoka


暮らしを楽しむものとこと
Shoka:


http://shoka-wind.com


沖縄市比屋根6-13-6
098-932-0791

2013 8月

 

沖縄在住二人のDecoクレイクラフト講師、Mb*Clay 馬場美樹と、Mele O Pua狩俣順子による、県内初のDecoクレイクラフト作品展です。沖縄ではまだほとんど知られていないDecoクレイクラフトは、国内ではもちろん、世界24カ国で親しまれています。ぜひこのDecoクレイクラフトの作品と作品作りのすばらしさをこの機会に!展示のほかに一部販売もします。プレゼントやインテリアなどにぜひどうぞ。

 

開催日:8月23日(金)、24日(土)
時間:両日ともに10時から16時
場所:小さなアトリエHATA(宜野湾市宇地泊175)

 

http://homepage3.nifty.com/mb-clay → Mb*Clay
http://meleopua.ti-da.net → Mele O Pua

 

2013 8月

 

雑貨屋素

 

 

 

沖縄の気候のおかげで一年の8割は草履やサンダルで過ごしております。
会社勤めでなくなって靴を履く必要があまりなくなった、
というのも大きな理由ですが裸足のままサッとつっかけて
出かけられる気軽さが楽チン。

 

ビーサンや革をつかったサンダルも好きですが
稲わらや竹皮など自然素材をつかった草履は
足裏にサラリとなじんで心地よく歩けます。

 

 

雑貨屋素
すごい気合い入ってる、10年もの。

 

 

こちらは10年以上履いた竹皮の草履。
ヘビーローテーションで履いていたお気に入りですが
春先についに鼻緒が切れてしまいました。
(そこ、「不吉」とか言わない。)

 

 

雑貨屋素

 

 

[そ]で取り扱っている草履は
京都のSOU・SOUのオリジナルテキスタイルを
鼻緒にした稲わら素材の草履「あさぶら」。
奈良の高齢の職人さんがひとつひとつ丁寧に編んで作られています。

 

 

雑貨屋素
草履裏には自転車のタイヤを施しすべりずらい工夫が。

 

もともとはその昔に坂道の多いところでも作業しやすく
草履裏に麻を縫い付けたことから
「麻裏(あさうら)」と呼ばれていましたが、
昭和になってから自転車の普及もあって
草履裏の麻は自転車のタイヤと変化し
呼び名も「あさうら」から「あさぶら」へと
変わっていったのだそうです。

 

 

雑貨屋素
春から履きはじめた僕の草履あさぶらはコレ。春から履きはじめた僕の草履あさぶらはコレ。

 

 

その他SOU・SOUからは手ぬぐいやバッグなど
草履と一緒に合わせたいアイテムも届いています。

 

 

雑貨屋素
手ぬぐい。

 

雑貨屋素
小巾かばん。

 

雑貨屋素
小巾折肩かけ。

 

雑貨屋素
肩かけ鞄。

 

 

 

気温の高い沖縄で年間を通して活躍できる草履は
和を気軽に取り入れることができるアイテムでもあります。
鼻緒の柄を楽しみながら素足に快適な草履生活を
どうぞ楽しんでみてください。

 

 

 

 

写真・文 タナベユウヘイ(雑貨屋[そ]店主)

 

雑貨屋[そ]sso
住所: 沖縄県宜野湾市大謝名1-24-18
TEL:098-898-4689
OPEN: 12:30-19:30 (CLOSE/Wed & Thu)[臨休あり]
HP:http://sso-design.jp/zakka.html
ブログ:http://sso.ti-da.net

 

2013 8月

 

ボノホさんは南城市佐敷にて 自宅の一部を自分たちで改装してギャラリー兼カフェとして『うつわ&喫茶 ボノホ』を毎週土日限定でカフェを開いています。
ダンナさんの焼く器はどれも個性的でニヤリとさせられるものばかり。
またコドモが安心して食べられるものをという奥さんの優しさがこもった食事とお菓子、そしてカワイイ刺繍たちにぎゅっと心をつかまれてしまいます。

 

今回は南城産ハーブを活用してグリーンカレーを作ります。ジモトのおいしい島ゴボウをオリジナルグリーンハーブペーストで炒め、エスニックなチキンとあわせていきます。なんとこのペースト、今回お土産につけちゃいます♪

 

ジモト食材を使って、おいしくて、体にも自然にも優しくて、みんなが笑顔になれる、そんな時間を一緒にすごしましょ。

 

開催日:2013.8.24(sat)
時間:10:00〜13:00
参加費:2500円 (お土産グリーンペースト付)
定員:10名
場所:南城市佐敷手登根65 TEL 947-6441
http://makoto780801.ti-da.net/
持ち物:エプロン

 

お申込:なんじょう地域デザインセンター
TEL: 098-949-7530 mail: info@nancen.jp
(当日のご連絡は080-6499-9992へ)

 

http://www.nancen.jp
http://www.facebook.com/nancenkun

 

2013 8月

 

鈴木淳HP
全ての詳細はcompassHPをご覧下さい。

 

期間:2013 . 8 / 4(sun) – 18(sun)
時間:11:00 – 19:00  8日、15日 お休み 

 

☆関連イベント
クロストーク&食を囲んでの交流会
開催日:8月4日(土) 
時間:19:00~21:30 (19:30会場) 
参加費:500円
場所:KIYOKO SAKATA studio 
〒902-0065 沖縄県那覇市壺屋1-4-4 1F

 

2013 8月

アリシア ベイ ローレル

 

「この服には、祈りを感じる」

 

Little Eagle(リトル イーグル)の洋服を前にしてそうつぶやいた人がいたと、オーナーの Kaorico(カオリコ)さんは言う。
自然素材を美しく染めたワンピースは、さらりとした肌触りと、からだの線を美しく見せるラインが印象的だ。
身にまとうと確かに、少しずつ神聖な心持ちになってくる。

 

「 Kaorico の作る服はとてもエレガント。着ているとリラックスするし、自然な自分でいられるの。優しい色合いも素敵でしょう?
ステージに上がるときは、彼女が作った服を着ることが多いのよ」

 

アーティストのアリシア・ベイ=ローレルさんはそう言って微笑む。
ナチュラルなライフスタイルを提案したベストセラー「地球の上に生きる」の著者であるアリシアさんは、1970年代のヒッピームーブメントを牽引したカリスマ的存在でもある。

 

デザイナーとアーティスト。
もともと洋服を通じて知り合い、仲を深めていった2人がコラボレートした展示会「LIGHTS AND DARKNESS(光と陰)」が開催されている。

 

アリシア ベイ ローレル

 

Kaorico さんは、アリシアさんと知り合う以前に彼女の著作を読み、大きな感銘を受けたと言う。

 

「ヒッピーとしてコミュニティで生活していた時の、アリシアの体験を元に綴った本です。自然と共存して生きていくための具体的な方法がたくさん記されていて、とても興味深く読みました。

 

文章だけでなく、彼女のイラストもまた素晴らしかったんです。
シンプルな線から成る絵は、優しくて、温かみがあって…。
まるで子どもが読む絵本の挿絵のようだけれど、決して子どもっぽいわけではない。
ただ可愛いというだけではなく、描き手の性別を判別するのが難しい、中性的な力強さもある。
それまでに見たことがないタッチに不思議な魅力を感じました」

 

Kaorico さんがデザインした服にアリシアさんのイラストをプリントするというコラボレーションは、2009年から行われている。

 

アリシア ベイ ローレル

 

「ぜひ実際に着てみて!」と Kaorico さんに勧めてもらい、ロングワンピースを身につける。
鏡の前に立って驚いた。

 

「あれ? 私って、こんなに背が高かったっけ?」

 

小柄な私が、普段よりもすらっとして見えるのだ。

 

締めつけ感がなく、着心地の良い Little Eagle の服の魅力は、サイズ感や素材の良さだけではない。体型もしっかりカバーできるよう、考え抜かれてデザインされているのだ。

 

「小柄な人は背が高く、ふくよかな方はすっきりと見えるようなデザインを心がけています」

 

ナチュラルな装いと聞くと、身体にフィットしないゆったりとしたラインを無意識に想像するので、鏡に映った自分の姿は意外だった。
ナチュラルだけれど、エレガント。
まさに、アリシアさんが形容した通りだ。

 

そして、ナチュラルライフを切り取ったアリシアさんの伸びやかなイラストが、更なるオリジナリティを加える。

 

アリシア ベイ ローレル
新作をまとった Kaorico さん。アリシアさんも「私はこのワンピースが一番好きよ」とにっこり。

 

新作の中でお気に入りをたずねると、「パッチワークのようにイラストを繋ぎ合わせたワンピース」と、アリシアさんは即答し、 Kaorico さんもそれに同意した。

 

「私はもともとリメイクなどのリサイクルウェアを作ることから始めたので、はぎれを継ぎ合わせて服を作るのが好きなんです。
一方、アリシアはパッチワークウェアが好き。二人とも似たようなところがあるんですね。
このワンピースは、アリシアのイラストを様々なページからピックアップし、生地の上にパッチワークしていくような気持ちでデザインしたものです。

 

アリシアとのコラボが決まった時、どういう風に作ればいいか悩みました。
著作にも表れているような、アリシアのナチュラルな生き方をどう表現すればいいかずっと考えていたんです。

 

それで、インドで夫婦が営む、小さなオーガニックの生地工場に協力をお願いしました。
そこは、染めに使う水を完全にリサイクルして使うというほど、小さいながらも環境への配慮が徹底した工場なんです。
薄いガーゼのような肌触りの生地をオリジナルで織ってもらい、イラストのプリントは草木染めで行うことにしました。布全体を染めることはあっても、プリント部分だけを草木で染めるのは私たちも初めての試みでしたが、オーナー夫婦の努力の甲斐あって成功しました」

 

アリシア ベイ ローレル
世界的なベストセラーとなった「地球の上に生きる」と、その姉妹篇。

 

アリシア ベイ ローレル

 

アリシア ベイ ローレル
「伸縮素材を用いているので、妊婦さんにもおすすめよ」

 

アリシアさんがイラストを描く際、最も重視しているのは「ノープランで、のびのびと描くこと」だと言う。

 

「日本の墨絵と一緒ね。私は下描きというものを一切しないんです。
まっさらな紙の上に、ダンスをするように筆を走らせるのが好きなの」

 

「地球の上で生きる」は、世界的なベストセラーではあるものの、特に日本で多くの読者を魅了している。
その理由が最近になってわかってきたと、アリシアさんは言う。

 

アリシア ベイ ローレル

 

アリシア ベイ ローレル
上質なコットンや麻は風通しが良く、沖縄の気候にもぴったりマッチする。

 

アリシア ベイ ローレル

 

「私が求めるスタイルは、日本文化にとてもフィットしているの。
例えば、季節を楽しむ心。
春になれば桜を見たり、秋になれば紅葉狩りをしたりするでしょう?
四季折々の自然を愛する心が、日本人にはしっかり根付いているように感じます。

 

また、みんなで協力し合って生きていくという暮らし方にも深く共感しています。
例えば、日本の農業は古くから村のみんなで協力し合って行われてきました。お互いに作業を手伝い合うなど、一丸となって事にあたります。

 

一方、アメリカの伝統的な農業のあり方は全く異なります。完全に個人で行うので、隣近所のことなど気にも留めません。協力しようという意識がないのです。

 

私がヒッピーのコミュニティで学んだことを、日本文化は古くから実践しているように感じます」

 

ファンの声に応えるように、日本各地で展示会を開いているアリシアさんだが、沖縄への想いはまた格別だ。

 

アリシア ベイ ローレル

 

アリシア ベイ ローレル

 

「沖縄の音楽、踊りを楽しむ県民性、南国の気候、美しい景色…。沖縄はどこをとっても素晴らしく、私はその全てを愛しています。
ここへ来るときはいつも、玉城(たまぐすく)の宿に滞在するようにしているの。数えてみたら、今回でもう6回目よ!(笑)
神社も多いし、神聖な湧き水(垣花樋川:かきのはなヒージャー)もある。百名海岸に祀られているヤハラヅカサ(琉球の祖先神が降り立ったとされる場所にある石碑)や玉城城跡など、私にとってはすべてが魔法のように素晴らしい場所なんです。

 

沖縄の食べ物も気に入っています。
特に私はもずくに目がなくて。
行きつけのお店ではいつも、もずく天ぷら、もずくの酢の物、もずくスープなどが食べられる『もずくセット』を注文するほど。

 

ゴーヤも大好きよ。アメリカでは殆ど食べることができないのが残念なくらい。
色んな食べ方があると思うけれど、私はゴーヤ、リンゴ、レモンを使って作るスムージーが1番おいしいと思うわ」

 

アリシア ベイ ローレル
フォークロア、ハワイアン、ジャズ&ブルースなど、様々なジャンルのCDをリリースしている。

 

アリシア ベイ ローレル
ライア奏者でもあるアーティスト・小嶋さちほさんも Little Eagle 愛用者の1人。

 

アリシア ベイ ローレル

 

展示会初日、アリシアさんの特別ライブが開催された。
そのイノセントな歌声は、深く穏やかなギターの音と調和して、優しく空間を満たしていく。
楽器の調べに身を委ね、気持ち良さそうに歌うアリシアさんに、Little Eagle の服がとてもマッチしていた。

 

自然との調和。
アリシアさんと Kaorico さんはそれを、洋服というカタチで具現化した。

 

手に取って身にまとえば、きっと誰もが魅了されるだろう。

 

写真・文 中井 雅代

 

-Alicia bay laurel and Little eagle exhibition LIGHTS AND DARKNESS-
2013年7月10日(水)~2013年8月5日(月)
11:30-22:00/入場無料
@CAFE UNIZON(カフェ ユニゾン)
宜野湾市新城2-39-8 MIX life-style 2F

TEL/FAX 098-896-1060

MAIL info@office-unizon.jp
open 11:30 ~ 22:00
close 火(第1週のみ)

HP http://www.cafe-unizon.jp
ブログ http://cafeunizon.ti-da.net

 

Alicia Bay Laurel (アリシア・ベイ=ローレル)
HP http://www.aliciabaylaurel.com

 

Little Eagle(リトル イーグル)
HP http://www.little-eagle.net

 

2013 8月

 

昨年10月に開催したウララとユニゾンの古書フェア。
ご好評の声にお応えして、
この夏、那覇の「市場の古本屋ウララ」が、
再びカフェユニゾンに出店!

 

今回のテーマは、ずばり「夏休み」。
古本なので、在庫はもちろん1冊限り。
本との出会いをお楽しみください。

 

読書の季節は秋だけ? いえいえ、夏だっていつだって、本はあなたとの出会いを待っています。
テーマは「本で夏休み」。旅に持って行くもよし、旅に行った気分になるもよし。
熱くなる本、涼しくなる本。昔に戻って読書感想文なんかもアリ!? 味わい方は無限大!
夏の文庫フェアだけでは出会えないかもしれない、夏向きの本を集めました。

 

◯<市場の古本屋ウララ>は、7月末に店主・宇田智子さん初めての著書、
『那覇の市場で古本屋 ひょっこり始めた<ウララ>の日々』(ボーダーインク)も出版され、
県内外から注目を集めています。
◯そんな話題の古書店・ウララとユニゾンで、
《ビーチで読みたい本》《本で夏旅》《夏の空》《冒険》《郷愁》《恋》
《夏フェス》《飲む本、食べる本》《自由研究に役立つ本》など、
夏に読みたい本を様々な視点からセレクション。
もちろん宇田さん初の著書(新刊)も販売いたします。
◯カフェの壁面に特設する専用木製棚に本の表紙面をずらっと並べるなど、
見た目も新鮮な「古本屋」に!
◯夏休みらしく期間限定で特製かき氷メニューも登場!
本を5冊お買い上げ毎に、かき氷プレゼントのサービスも!
本とかき氷で、夏休みのひとときをお楽しみください。

 

【プロフィール】
市場の古本屋ウララ(店主 宇田智子)
沖縄県那覇市牧志3-3-1 市場中央通り http://urarabooks.ti-da.net/
2011年11月11日、牧志公設市場の向かいに開店した「日本一狭い古本屋」。
沖縄本を中心に文庫や文芸や思想書などを少しずつ並べている。
2013年7月末には店主の初めての著書『那覇の市場で古本屋 ひょっこり始めた〈ウララ〉の日々』
がボーダーインクより出版された。
なぜ神奈川から沖縄に来てひとりで古本屋を始めることになったのか、
商店街で古本屋をやるとはどんな感じなのか。興味津々の沖縄県産本!
紹介ページ:http://www.borderink.com/?p=9190

 

期間:2013年8月7日(水)~9月2日(月)
時間:11:30〜22:00
場所:カフェ ユニゾン
〒901-2201 沖縄県宜野湾市新城2-39-8 MIX life-style 2F
TEL&FAX:098-896-1060 /E-mail:info@cafe-unizon.jp

 

ブログ:http://cafeunizon.ti-da.net/e5105611.html