2014 1月

 

「あなたがつくる世界に一つしかないアクセサリー」
TILLA EARTHデザイナー平良佳保里によるハンドメイドアクセサリーのワークショップ。
2月の日程が決まりました。
2月は誕生石のアメシストを使い、オリジナルアクセサリー制作をご指導致します。

 

開催日:2月15日(土)
時間:13:00〜15:00、15:00〜17:00
場所:ティーラ・アース首里店
受講料:1アイテム¥3,000〜¥5,000(材料費込)
ピアス、ブレスレット¥3,000
イヤリング、ネックレス¥5,000
お好みのアイテムをお選び頂きます。
定員:各回4名様 事前予約が必要です。

 

ご予約はこちらまで。
tel:098-887-5800
mail:info@tilla-earth.com

 

http://store.tilla-earth.com/news/detail.php?news_id=98

 

2014 1月

 

会津伝統蒔絵師の職人制作・沖縄恩納村に移り住んで10年 沖縄の自然を題材に美しい意匠で仕上げた普段使い漆の器展(追加説明は、フライヤー参照)

 

期間:2014年1月4日(土)~3月9日(日)
毎週火曜日定休日 11時~17時
場所:ニシムイ西森美術(八重瀬町東風平)

 

URL http//www.nisimuibijutu.com/

 

 

2014 1月

月苑飯店

 

月苑飯店

 

開催日:1月31日(金)・2月1日(土)・2日(日)
時間:午前11時30分〜午後3時
http://plazahouse.net
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[ 料金 ] お一人様 ¥2,000 6〜12歳 ¥900
ドリンクは別途ご注文頂けます。
※ 90分のお食事時間をめどにご案内致します
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来る1月31日は春節。
旧暦のお正月。

 

中国ではこの日にこそ新年の始まりを盛大に祝います。
大陸文化の影響を色濃く受けながら栄えてきた沖縄でも
家族や親戚がにぎやかに食卓を囲み、神仏に無病息災や家内安全、一年の多幸を祈る春節として大切にされています。
月苑飯店で新年の幕開けを祝い開催いたします旧正月バフェ、今回のハイライトはなんといっても「大根餅」。
旬を迎えたおいしい大根で作る「蘿蔔糕」は、その名の「糕」に「高」をかけて、収入や成績などすべての事柄が高く豊かになるようにと願いをかけられた縁起物。
中国南方・広東省の正月に欠かせない伝統料理のひとつです。
4000年の年月を経て、沖縄にも根強く受け継がれる旧正月のお祝い。
その他、旬の食材で健やかな、美味なる料理17品をご用意しますこのバフェが、皆様への福運到来となりますよう、料理人ならびにスタッフ一同、祈りを込めておもてなしできますことを大変幸せに思います。
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 福運到来。美味十七品。
 旬の味覚に縁起の料理。健やかで幸せな新年を。

 

 ・旧正月の縁起物手作り大根餅

 ・ずわい蟹とホワイトアスパラガスのとろみスープ

 ・特製ダレに漬け込んだ炭火焼叉焼

 ・イカとセロリの葱生姜風味和え

 ・くらげと三色野菜の酢の物

 ・鶏もも肉の冷製白葱ソースかけ

 ・薄皮で巻いたパリパリ食感春巻

 ・海老餃子

 ・ふかひれ餃子

 ・蟹焼売

 ・海老のチリソース炒め

 ・牛もも肉ときのこのピリ辛炒め

 ・モンゴウイカとブロッコリーの生姜風味塩炒め

 ・山西省黒酢風味の酢豚

 ・鶏もも肉と竹の子、椎茸の蠔油風味強火蒸し

 ・五目炒飯

 ・あったかデザート団子入りジンジャーシロップ

 

月苑飯店

 

2014 1月

 

突然心を奪われる事がある。
一目惚れだ。
そう、コリンさんの羽に一目惚れしてしまったのだ。

 

 

*
待ちに待った作品が店頭に届きました。
Colin Adrianさんの印象的なガラスの羽は、最初に写真で見た時からずっと気になっていて、お店にいつか並べたいと思っていました。
miyagiya-bluespotで取り扱える事が決まって、早く多くの方に紹介したかった作品なのです。

 

 

 

miyagiya

 

 

 

Colin Adrianさんは、N.Yブルックリン在住のアーティストです。
幼少の頃からアートに興味を持ち、オイルペインティングを学んだそうだ。
アートを学び、その後ヨーロッパ(フランスのニース)を旅した中で、シャガールのステンドグラスに魅了されたことが、彼のステンドグラスへの興味を駆り立てたとのこと。

 

そんな彼が選んだモチーフはシンプルでポエティックな「羽」。
ピースフルで繊細な印象を受ける一方、鮮やかな色の組み合わせやその独特の存在感に強い創作の情熱を感じます。

 

 

 

miyagiya

 

 

 

彼の作品は、ヴィンテージガラス、ハンドメイドガラス、機械生産のガラス、リサイクルガラスなど、様々な風合いのガラスを組み合わせて作られている。
よく見ると、透明や半透明、でこぼこと波打つガラスもあれば、つるっとした人工的な素材感のガラスもある。
水彩画のような滲んだ色もあれば、コントラストの強い色もある。

 

小さなガラスのオブジェの中に多彩な表情を見ることができる。
羽の形はある程度決まっているけれど、彩られるガラスはひとつひとつ異なり、またその雰囲気もそれぞれだ。

 

 

 

miyagiya

 

 

 

吊り下げて楽しむのが一番だけれど、時には棚や机に他のオブジェやお気に入りのものと並べて置いてみると新鮮な表情を見せる。
当山友紀さんの羽ばたく鳥の器と、コリンさんの羽を並べてみたらとても素敵だった。

 

 

 

miyagiya

 

 

 

100年近く前のイギリスの古いタイルと、現在作られているコリンさんの羽。

 

鳥や羽というモチーフには不思議な魅力がある。
無心になって眺めてしまう。

 

 

 

miyagiya

 

 

 

オブジェというと、どう扱ってよいのか分からないという方のために小さなアドバイス。
洋服のアクセサリーと同じように考えていただければよいと思う。
指輪やネックレスを選んで洋服とコーディネイトするように、オブジェは空間のアクせサリーです。
自由な発想で身近なところにオブジェを取り入れてみてほしい。
普段の生活空間がぐっと居心地の良いものに変わるから。

 

 

 

miyagiya

 

 

 

Colin Adrianのガラスの羽は美しいものを見るワクワクする気持ちと、ガラスという繊細な素材が宙に浮くハラハラする相反する気持ちがある。
これこそが作品の魅力と思う。

 

太陽の陽射しがガラスを通して壁に青や赤の影を落とすのがなんとも綺麗だ。
「明るく生き生きとした色使いで、光に反射して空間を心地よく輝かせる。」
光と空間はまさに彼のコンセプトなのだ。

 

 

 

miyagiya

 

miyagiya

 

 

 

色鮮やかなガラスの羽が沖縄の色彩に近いものを感じたのも、魅了された理由の一つかもしれない。

 

ブーゲンビリアのピンクや紫、クロトンの赤や黄色の葉、真っ赤なハイビスカス、一年中濃い緑色の葉を茂らせるガジュマルの木。
植物だけではない。陶器に使われるコバルトブルーの釉 薬、黄色やピンクに染められた織物、ガラスの赤。
建物だってカラフルだ。水色や黄色、ピンク。
晴れた日の空や海は吸い込まれそうな青だ。
沖縄は日常のいたるところで様々なものがキラキラと色彩を放っている。

 

 

彼の住むブルックリンも色に包まれているのだろうか。

 

 

 

 

text&photo 宮城博史

 

miyagiya-bluespot
facebook: https://www.facebook.com/miyagiya
web site: http://magasin-miyagiya.com/

 

address 〒900-0014 沖縄県那覇市松尾2-12-22
tel/fax 098-869-1426
opening hours 11:00-20:00
closed on Wednesday

 

2014 1月


レイ・ブラッドベリ著 中村融・訳 ¥880(税別)/OMAR BOOKS

 

これを書いているのは「大寒」。一年で最も寒い時期。
炬燵が恋しい。ついでに猫もいるといい。
タイトルに惹かれて手にした、レイ・ブラッドベリの短編集『猫のパジャマ』。
巨匠レイ・ブラッドベリといえば、SF作家としての地位を確立し、その後はジャンルを越えてたくさんの作品を生み出し、2012年に亡くなる91歳まで現役だった。
絶筆となった自伝的エッセイ「連れて帰ってくれ」が特別に収録されている。

 

前回、このブックレビューでご紹介したのは、上下巻ある長編小説だった。長編がメインディッシュに向けて段取りよく進んでいく、ディナーのフルコースのようだとすれば、ファーストフードのような気軽にさっと入っていけるのが短編集。
が、一見軽いように見えて奥が深いのが短編作品。
この本でもブラッドベリの初期の傑作といわれる「さなぎ」他、「粋(いき)」と思わせるストーリーやセリフが並ぶ。

 

表題作の「猫のパジャマ」のこの”the cat’s pajamas”は「素晴らしい人やものを意味する俗語だそう。
この「猫のパジャマ」のストーリーはなんともロマンチック。
ある猫好きの男女の出会いが唐突に訪れ、面白いように転がっていく。
不器用な男女のとても微笑ましい場面が描かれ、読む人は優しい気分に包まれる。ラブストーリーでありながら、甘すぎないのは熟練のSF作家だからこそ。
ほどよいところで止めてくれる。
この余韻を味わいたくて、また次の作品を読んでしまう。
屈指のストーリーテラー、レイ・ブラッドベリもまた「猫のパジャマ」だ。

 

カバー装画は「チーズはどこへ消えた?」などを手がけてきたイラストレーター・長崎訓子さん。

 

年齢を重ねれば重ねるほど違った風に読める良質な短編集。
寒い夜、猫を膝にのせながら読んでみてはいかかでしょう。

OMAR BOOKS 川端明美




OMAR BOOKS(オマーブックス)
北中城村島袋309 1F tel.098-933-2585
open:14:00~20:00/close:月
駐車場有り
blog:http://omar.exblog.jp

 

 

2014 1月

 

沖縄県内で活動しているカメラマン
福里さやか初の写真展。
4人の女の子たちがそれぞれ主役となり、
公園や海、オシャレなcafeなどで撮影。
ハッピーな気分になれることまちがいナシ。

 

期間:2014年2月1日(土)~14日(金)まで
場所:たそかれ珈琲
那覇市牧志1-14-3

 

(HP)
http://sayaka-f-photo.com
(YouTube)
http://www.youtube.com/watch?v=Iqvs-JbtSEk&feature=youtu.be

 

2014 1月

 

<パリ発!色とりどりのエクレア&チョコレート>
2月1日から、ロビーラウンジにてエクレアとチョコレートの販売をいたします。

 

エクレアは、19 世紀末にフランスで生まれた、細長いシュークリームにチョコレートをかけたお菓子です。
今、長さ8cm くらいの小さめのキュートなエクレアがパリで大流行中。ハイビスカスやパッションフルーツ、塩などの沖縄の食材を使って、ルネッサンスならではの遊び心あふれるエクレアに仕上げました。

 

チョコレートは、フランス産とベルギー産の2 種類を使った口どけのよい上品な味わいです。
生チョコレートのほか、さまざまなフレーバーをお楽しみいただけるトリュフチョコ4 種類をご用意しています。

 

エクレアは、フランス語で「稲妻」を意味し、その由来については諸説ありますが、「稲妻のように早く食べなければならないことから名づけられた」という説もあるとか。

 

バレンタインシーズンのこの季節、大切な人へのギフトのほか、自分へのご褒美スイーツとして、キュートなスイーツをぜひお急ぎでお楽しみください!

 

 

【販売期間】2014年2月1日~3月31日
【場 所】ロビーラウンジ
【時 間】10:00~22:00
ルネッサンス リゾート オキナワ 098-965-0707

 

●エクレア7 種
・ハイビスカス&ラズベリー
・マンゴ&パッション
・塩&キャラメル
・名護コーヒー&黒糖
・ジーマミー(ピーナッツ)&抹茶
・ウマさん
・ブタちゃん
各¥250

 

●チョコレート5種
・生チョコレート
・バニラ&ホワイト
・ラズベリー&ローズ
・塩&キャラメル
・栗&ミルクチョコレート
¥200~

 

2014 1月

 

2014年、神谷千尋初のワンマンライブが決定!今回はバンドメンバーに金 川哲也(Gr),KOZ(Ba),山田優(Dr),神谷幸昂(三線,唄)を迎えオリジナルからカバー曲満載でお届け!
料金は2500円で1ドリンクと串揚げ付!プチディナーライブで盛り上がること間違い無し♪

 

開催日:2014年2月16日(日)
OPEN 17:00/ START 18:00
場所:会場:PLaYer’S CAFE by chemi…
(沖縄市中央2-6-47 1F)

 

http://kamiyachihiro.com

 

2014 1月

 

ドライフラワーとプリザーブドフラワーを使った手作りのランプシェード展示会です。
ランプシェードからこぼれるやわらかい光のシルエット。
本物ならではの趣を取り入れてみませんか。

 

期間中
キャンドルホルダーワークショップ開催
1月25日(土)
19:00~21:00
3000円(お茶付き)
定員5名様まで
お問い合わせ
Email:e_the_f@yahoo.co.jp

 

期間:2014年1月21日~2月2日
時間:12:00~19:00(月曜定休日)
www.lamp-cafezakka.com

 

2014 1月

サンスーシィ

 

沖縄ではなかなか見かけない親子丼。それが名物となっているカフェがある。関西出身の夫婦が営む琉京カフェ SANS SOUCI (サンスーシィ)だ。

 

オーナーの中西元太さんは、親子丼ならぬ “ご近所丼” を出すなりこう言った。

 

「丼ものはスピードが命です! トロトロふわふわ玉子が固まらないうちにお早めにどうぞ。写真なんて撮ってる場合じゃないんですよ!」

 

元太さんいわく、“丼の命” はその食感を作りだす卵。サンスーシィで使用している卵は全て、読谷のはなファームで扱うEM地養卵だ。その卵探しのエピソードから、元太さんの食材への強いこだわりを知ることができる。

 

「卵って旅をさせちゃいけない食材の代表じゃないですか。だからどうしても地元で見つけたくて。炊飯ジャー片手に、養鶏農家さんを一軒一軒歩きました(笑)。卵の味は、生で食べたときが1番わかるので、自分でお米を炊いてね。味や思いがぴったり合う農家さんを求めてあちらこちら。本当におかしな2人だったと思います」

 

卵以外の食材もそれぞれの特性に合わせ、最適だと思うものを選んでいる。京都の代名詞でもあるお抹茶や九条ネギ、京都のC&A社のカレー粉などは直接取り寄せ。鮮度が大事なお肉、それに黒糖などは沖縄産のものを使用している。

 

食材についての話から、料理の美味しさの理由がわかったような気になる。だが食材の良さは味作りの一部で、しっかり取った出汁なくしてはSANS SOUCI の味には仕上がらないという。

 

「これまたうちの命なんですが(笑)。味作りの根底には出汁があります。鰹節とか昆布のいわゆる和の日本出汁っていうのは、硬水だと味が出てこないんですよ。沖縄の水は硬水なので、軟水器を入れて。だから、うち水道が二つあります。石灰とかカルシウムとかを全部取り除いた、すっごい軟らかい水をお冷にもお出ししてますよ」

 

サンスーシィ

 

その和の出汁が生きた看板メニューは、実は一つじゃない。こればっかりを食べにやって来る、大勢の熱狂的なファンが付いている “ごまカレーうどん” もそうだ。ごまが大量に入れているが、その味ばかりを前面には出さず、コクとして深みを出している。その味が、カレーうどんフリークの心も掴んでいる。

 

「カレーうどんはね、カレーか?うどんか?っていうとどっちだと思います? ふつうはカレーライスのカレーを出汁で薄めて作りますよね。ひどい場合は、うどんにカレーをそのまま掛ける(笑)。僕は、カレーうどんを和の料理だと思ってるんです。カレーをうどんにアレンジするんじゃなくて、最初からカレーうどんを作るんです。ちゃんと出汁をベースにしないと美味しくないんです」

 

このカレーうどんのレシピはお店のオープンに間に合わず、メニューに加えることができたのは、1年後にやっとだったという。

 

「元々カレーうどんが好きなので、ずっとやりたかったんです。けど納得のいくものが出来なくて……。オープンしてから1年間ずっとスパイスの調合ばっかりやっていたんです。入ってきたお客さんに『あれ?カレー屋でしたっけ?』って何度も言われたくらいで。カレーメニューは1個もないのに(笑)。あんまりとんがっているスパイスばっかり組み合わせると和の出汁が全部死ぬんです。なのでそれを殺さない程度にキュッて、色んな飛び出たところを縮めてみたいな。こんなことしてたら、あっと言う間に1年……」

 

ミルクがかった色に、大量のネギ。そして添えられた謎の粉…。試行錯誤の時間の長さ分、ユニークに仕上がっている。

 

「魔法のパウダーも振りかけて召し上がってみてください。鰹節を粉にしたものと、山椒とすりごまあたりが入ってるんですよ。まぁ、細かいところは企業秘密です(笑)」

 

“命” に続き、次は “魔法”! レンゲにすくった汁に魔法の粉をひとふり。和の味がより強くなる。レシピは秘密というのももうなずける。

 

サンスーシィ

冬限定の「京白みそと三種のチーズカレーうどん」。
うどんを食べた後は、チーズご飯を投入してカレーリゾットに。

 

SANS SOUCI には秘密がたくさんある。秘密と言われると人間、探りたくなるもの。だが、なかなか答えは当たらない。それは、自称食べものオタクである元太さんならではの、ひらめきとこだわりで料理が出来ているから。

 

「昔から僕は、食べる作るといった事だけでなく、食に関係することに触れてさえいられれば幸せだったんです。じゃがいもだけの真面目な特集番組とかあるじゃないですか、それを観てるだけで幸せなんですよね~。だからか、よく頭の中で色々な食材や調味料を足し算したりして、味のイメージを考えるんです。本当に予想もできない思いつきなので、それ使うの?!って驚かれる(笑)。でも、実際作ったら美味しいんですよ。びっくりするくらい不味いときもありますが……」

 

今や新しい味作りは、元太さんのライフワークだ。味見ばかりが続くので、ちゃんとした食事はなかなか摂れないのだという。メニューに加えることができるものは、100個に1個くらい。大変な根気のいる仕事だ。

 

サンスーシィ

サンスーシィのおやつ全部入りの「特選サンスーシィパフェ」
製菓用抹茶でなく、本物の抹茶を使用

 

元太さんのひらめきの味を、祇園の料亭仕込みの腕で支えるのが奥様の麻琴さんだ。

 

「実家の割烹料理店で、板長のお父さんについて長い間修業してきているので、妻の料理の腕は確かです。僕が頭の中で組み立てた味を、彼女が調理してくれるから形になる。僕も料理はしますが、スイーツも含め妻が圧倒的に上手なんですよね(笑)。ひらめいた新作も妻に味を見てもらいます、彼女の舌には絶対的な信頼をよせていますから。サラブレッドの舌なんで(笑)」

 

 

元太さんが食に開眼したのは、高校生の頃。家で1人でいることが多く、料理をするようになったことがきっかけだった。食に関心を強く持ちながらも、大学を卒業後は出版社へ。17年勤めている間もずっと “食” は頭の中を大きく占めていたという。

 

「映画だったりスポーツだったり、音楽だったり。そういう仕事をしてきた中で、どれもそこには感動があるし、素晴らしいアーティストやアスリート、色んな人に出会えてすごい良かったんです。けど、なんか結局突き詰めて行くと、自分の中の一番のエンターテイメントは食だったんですよ。それに気づいて。そこからはもうタイミング待ちという感じでしたね」

 

そのタイミングは、麻琴さんとの出会いという形でやってきた。

 

サンスーシィ

 

東京で暮らしていた中西夫妻が、お店を開店するのに選んだ場所は、なぜかここ沖縄だった。

 

「2人とも沖縄が好きで、何度も来てたんです。勉強のためにカフェ巡りとかばっかりしてたんですけどね。毎回20件とか行ってました(笑)。さぁお店を開こうとなったら、やっぱり好きな土地でやりたいよねってことで、沖縄でカフェをやろうと決めたんです。そして料理は、自分たちが自信を持ってお出しできる京ごはんで。自分たちにしか持てない武器を作ろうと思ったんですよ」

 

“琉京甘味 SANS SOUCI” という名前の中の “琉京” は、元太さんが作りだした言葉だ。「沖縄と京都の良いところをコラボレーションさせたい」という狙いから考えついたという。食材の組み合わせだけではなく、京ごはんをあえてやちむんに盛り付けたり、外人住宅に舞妓さんの名前入りのうちわを飾っていたりと、店内の随所に “琉京” を感じる。

 

サンスーシィ

 

「僕たちはナンバーワンになろうとは全く思ってないんです。まず1番になるのってとても難しいじゃないですか。でも、オンリーワンなら誰でもなれるんですよね。自分たちしかいないので、結果的にそれはナンバーワンにもなれるんです。沖縄に行くならそれを目指していこうと」

 

京都という和を根本にすえ、琉球の彩りをまとったSANS SOUCI は紛れもなくオンリーワンで、ナンバーワンだ。

 

サンスーシィ

 

サンスーシィ

 

実現はしなかったが、元太さんは出版社勤めをしていたとき、人が美味しいものを食べた瞬間の表情だけを集めた写真集を作りたいと考えていた。

 

「誰でも料理を食べて、美味しさに顔がほころぶことがあるでしょう? あのときって、みんなものすごく幸せそうなんですよね。その顔が、僕の1番の活力になるんです」

 

食べる笑顔を撮り収めるという企画は叶わなかったかもしれない。だけど元太さんは今、そのひらめきと根気、そして麻琴さんの料理の腕前とで、食べる笑顔をたくさん生み出している。それこそ写真集にできる程に。

 

文 山城梓

 

サンスーシィ
SANS SOUCI(サンスーシィ)
北中城村萩道150-3パークサイド#1822
098-935-1012
open 11:00~21:00
close 年始のみ休業

 

HP http://sanssouci-kitanaka.com
Blog http://sanssouci.ti-da.net

 

2014 1月

 

カフェユニゾンにて好評開催中の展覧会「“どんと”という情報展」(〜2/3まで)その会期中でどんとの命日である1月27日に、どんと命日メモリアルイベント「みんなでどんとを唄おう!」を開催。

 

どんとのパートナーの小嶋さちほさんと宗像誉支夫さん(宗像堂)のトークショーのほか、どんととも交流の深い沖縄のミュージシャンから、照屋政雄さん、前川守賢さんもトークとミニライブで緊急参加決定!

 

ほかにも秘蔵映像の上映や、
みんなでどんとの歌を唄うコーナーも。

 

どんとというspiritをみんなで感じましょう!

 

開催日:2014年1月27日(月)
開場:19:00/開演19:30
料金:1,000円(ドリンク別)
場所:カフェユニゾン
〒901-2201 沖縄県宜野湾市新城 2-39-8 MIX life-style 2F
TEL&FAX:098-896-1060/E-mail:info@cafe-unizon.jp
HP:www.cafe-unizon.jp/twitter:@cafeunizon

 

http://www.cafe-unizon.jp/event/index.html#minna

 

2014 1月

 

10人の作家の方々にお皿を制作していただきました。
大皿から豆皿まで、形も色も様々な楽しいお皿がそろいます!

 

参加作家

 

伊藤英明
奥山泉
香月舎
工房いろは
小孫哲太郎
東恩納 美架
増田 光
増田 良平
山田 義力
吉田次朗

 

zikka、mon chouchou のバレンタインデーのお菓子もやってきます。
(zikkaは一周目1月31日から mon chouchouは二周目2月6日からの販売になります。)

 

web http://ten-o.net/