2014 5月


日髙敏隆・著 集英社 ¥1,300 (税別)/OMAR BOOKS

 

ああ、この人今「近眼」になっているな、と思うときがある。
また自分が今、「近眼」になっているな、というときも。視野がとても狭くなって、目の前のことしか見えていない、という意味で。
何かに夢中になっていると、それが集中力をあげてくれるいい面もあるけれど、そういうときはどうしても心も狭くなる。
一人で思い詰めたりする。そんな、気持ちが偏りがちなときに、この本『世界を、こんなふうに見てごらん』をおすすめしたい。

 

著者の日髙さんは、動物行動学者。私たちに耳慣れないかもしれない、「動物行動学」の専門家という立場から、世界を見たらこんな風に見えるというエッセイ集。
一般の人に向けて連載していたのをまとめたものなので、まずとても読みやすい。分かりやすい文章で、普段私たちが何気なく見ている世界の本質をさりげなく語っている。

 

文章の軽やかさがとてもいい。押し付けがましいところが全然ない。
このエッセイの中で著者は「つきつめないほうがいい」とよく言う。
ある種のいいかげんさは必要だと。生物学者がそういうのだから、と読者は気が楽になると思う。特に頑張りすぎている人などは。

 

彼は、自身の中にいくつもの視点を持つことを私たち読者に勧める。
引き出しが多いとはこういうことを指すのだろう。
例えば、目の前にあるルールだけが全てではない、ということやこういう考え方もあるのでは、という柔軟さが私たち自身を自由にしてくれる、ということを教えてくれる。

 

読んでいて、きっとこの日髙先生は「面白がるのが上手な人」だったんだろうなと想像する。得てしてそういう人の周りには人が集まりやすい。現に日髙先生の周囲はとても賑やかだったようだ。

 

読み終わる頃には気持ちの「近眼」もいつのまにか治っている。
生き方の柔らかさ、を反映したようなこのエッセイ集。
いろいろあっていいんだな、と私たちを優しく肯定する良書です。

OMAR BOOKS 川端明美




OMAR BOOKS(オマーブックス)
北中城村島袋309 1F tel.098-933-2585
open:14:00~20:00/close:月
駐車場有り
blog:http://omar.exblog.jp

 

 

2014 5月

 

キャリア教育コーディネーター養成講座説明会

 

日程:
平成26年5月27日(火)19時~
平成26年6月 5日(木)19時~
定員:各15名
会場:沖縄産業支援センター4F
説明会は無料ですが、事前申し込みが必要です。
お申し込みは電話かメールにて
電話:098-859-8742
E-mail : yumekanae@ocean-21.co.jp

 

 

2014 5月

 

酵素玄米の炊き方を30年以上実践してきた城さんの炊き方講習会です

 

開催目的
おいしくて、身体によく、材料を調達しやすい城さんの!発酵玄米の作り方をみなさんにお伝えすること。
発酵玄米をとおして発酵と腐敗のしくみを知り、その考え方を応用してみる暮らしを提案すること。

 

発酵玄米講習会のプログラム、
実際の炊き方講習
まだ食べていない方の為に一箸づつ試食
城さんの講話
発酵玄米の試食
(手づくり味噌のお味噌汁付き)
質問タイム

 

開催日:5月26日(月)
時間:12時~16時
場所:保栄茂(びん)構造改善センター(保栄茂公民館)
豊見城市保栄茂241-1
参加費:1000円
定員:20名(完全予約制)
※受付は5月22日まで
定員になり次第締め切らせて頂きますご了承ください

 

お問合せ先: 當間義孝:070-5486-3888
cube1129@gmail.com
※上記まで、ご連絡頂いた方に参加費の振込ご案内をします
振込確認出来た時点で受付確定とさせて頂きます
ゆうちょ銀行
琉球銀行
沖縄銀行

 

城雄二(しろ・ゆうじ)
1941年、東京に生まれ、広島で育つ。広島大学理学部化学科卒、理学博士 (物理化学)。70年、広島大学助教授。92年、51歳で広島大学を辞職し、「自然の法則に沿った、人が自然と調和する社会」を思い描いて、<真の科学>の学びと実践の旅に出る。2009年、炭素循環農法(たんじゅん農法)に出会い、実践を行うとともに、たんじゅん農法全国ネットの世話人として全国を廻り、実践者との交流を行っている。著書に『自然と人を原子の目で見る』(仮説社)、『地球はえらい』(共著、福音館)、『資源・環境・リサイクル〈2〉自然の循環 食べモノとウンコ』、『資源・環境・リサイクル〈4〉水の循環 地球みんなのクルマ 』(小峰書店)がある。
メールアドレス:tanjun5s@gmail.com
たんじゅん農法の広場:http://tanjunnou.blog65.fc2.com/

 

☆スペシャルゲスト☆
城和子(しろ・わこ)
発酵炊事歴17年、城雄二さんの奥様

 

https://www.facebook.com/events/395106297298865/

 

 

2014 5月

 

デジタルハリウッドSTUDIO 沖縄では今後のIT産業を支えていく人財の育成を目指しております。

 

今回、多くの県内の若者にIT業界の“今”を伝える為、Webデザイナー・システム開発・プロモーションの視点からトークイベントを開催します!!

 

登壇するのは、名古屋を中心に活動するIT企業家たちが所属する勉強会「デラIT」のメンバー!
ITアイランド沖縄の“未来”を創っていくためのエッセンスを惜しみなくお届致します。

 

また、本イベントでは沖縄で活躍されているクリエイター・アーティストの方にご登場いただき、元気な沖縄をもっと元気にするイベントとして無料で開催いたします。
当日は参加者との歓談タイムのお時間もご用意しております!

 

是非この機会にIT業界の世界をのぞいてみませんか♪

 

開催日:2014年05月22日(木)
時間:14時~17時30分 (開場 13時45分~)
場所:株式会社プロトデータセンター第2ビル 3Fフロア
宜野湾市大山7-10-14 プロト宜野湾第2ビル 3F

 

◆参加企業
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株式会社アイ・セプト、ヴィッシュ株式会社、
有限会社ウエイヴメディアワークス&ラボ、株式会社エイチーム、
株式会社タービン・インタラクティブ、株式会社プロトデータセンター、
株式会社マプス、琉球インタラクティブ株式会社(50音順) 他
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◆ご予約フォームはこちら⇒
http://school.dhw.co.jp/school/okinawa/event/event007.html

 

◆お問い合わせはこちら⇒
フリーダイヤル 0800-500-0481(ゴーデジハリ)
【受付時間: 10:00~19:00(月・祝日を除く)】

 

≪未経験から学べる即戦力Webデザイン!≫
またデジタルハリウッドSTUDIO沖縄ではスクール説明会も毎日実施しております。
好きな時間に、自分に合った学習スタイルで、自分らしい働き方を実現する、
デジタルハリウッドSTUDIO沖縄。

 

自分のペースで学べる実践的なカリキュラムやSTUDIOスタッフのサポート体制な
ど、スタッフがあなたにあった学習プランを提案致します。
STUDIOが気になった方はイベントの後に個別カウンセリングをいたします♪

 

◆無料スクール説明会のお申し込みはこちら⇒
https://school.dhw.co.jp/form/counseling/

 

http://www.pdc-ok.jp/dhw/dhw_event/

 

2014 5月

 

沖縄・南城市を拠点に、倒木や剪定されたガジュマル等の 沖縄県産木などを使った木のうつわを制作している藤本健の初個展。木自体の力強さや美しさを引き出すだけではなく、人の手によって生み出されたことを感じる木のうつわたち。

 

<会期中のフードイベント> 藤本健の器で 「胃袋」 料理の宴

 

ひんやりのどごしのスープ
しゃくしゃくと夏の野菜
じゃじゃっと焼き漬けた魚や肉
梅雨明けが待ち遠しい季節
昼から、そして夕暮れに移り変わる時間
ワインもご用意

 

那覇にて「胃袋」料理
日時 5月25日(日) 場所 GARB DOMINGO 2F

 

1st / 13:00 – 14:30  2nd / 15:00 – 16:30
各回限定8名 1,500円 ※要予約 GARB DOMINGO迄(098-988-0244)

 

3rd 17:00 – 19:00 (予約不要)立食 一品500円〜

 

 

期間:2014.5.24 sat > 6.1 sun 
入場無料 ※月・水休み
時間:10:00 – 13:00 / 15:00 – 19:00
会場:GARB DOMINGO
沖縄県那覇市壺屋1-6-3
tel 098-988-0244

 

www.garbdomingo.com
https://www.facebook.com/GARBDOMINGO

 

 

2014 5月

 

墨と水によるグラデーションで表現される、全ての自然はひとつであるというメッセージ。
やんばるの自然を主題とした屏風作品の展示会です。

 

期間:2014年6月3日(火)~6月8日(日)
時間:10:00~18:00
*8日 17:00終了
場所:タイムスギャラリー

 

http://kikutaichiro.com/

 

2014 5月

めえみち

 

「私ね、かごの中の鳥なんですよ。1日中ずっとここにいるの」 

 

控えめな笑顔が印象的な“めぇみち”の店主、池 博美さんが笑う。

 

博美さんが言う“かごの中”とは、2メートル四方程度の、カウンターの中のことだ。店に入ってすぐ視界に入り、博美さんが笑顔で「いらっしゃいませ」と迎えてくれる場所である。そのこじんまりとした“かごの中”には、博美さんがおむすびをむすぶ台や飯釜、食材が入ったタッパーなどが、整然と並んでいる。

 

手を伸ばせば全てに届くスペース。そんな狭い場所に1日中いて、ストレスが溜まらないのだろうか?

 

「私ね、おむすびをむすぶのが楽しくて楽しくてしょうがないの。だから1日中ここでおむすびをむすんでいたら、とても幸せなのよ。だってお客様は、今日会ったばかりの私が素手でむすんだおむすびを、なんの躊躇もなく口に運んでくれた上に、おいしいって言って下さるのよ。こんなありがたいことはないわ」

 

めえみち

 

そう言いながら、手際良く、そして何より美しく、おむすびをむすんでくれる。玄米ご飯をお茶碗に一度取り量を確認したら、大きなまな板の上で軽く成形する。そして、手のひらで優しくリズミカルに、むすぶ。その後、ご飯が隠れるよう全体に、2枚の海苔を丁寧に貼り合わせた。

 

めえみち
めえみち

 

「ゴーヤー味噌のおむすびは、どこを食べてもゴーヤー味噌を味わえるように広げて具を載せるの。にがなと麹漬グルクンのおむすびは、ご飯に混ぜ込むのね。混ぜ込むタイプのおむすびは、具が混ざる分、海苔が剥がれやすくなってしまうの」

 

そう言って博美さんは、継ぎ足し用の小さくカットした海苔を、丁寧に隙間に貼りつけた。

 

出来上がったおむすびは、海苔でくるまれ真っ黒で、コロンとして、かわいらしい。こんなに美しく作られたおむすびは、見たことがない。

 

めえみち

玄米おむすび2個と、カチュー湯、丸干しイワシ、モズク納豆、香の物、季節の野菜、デザート、お番茶のセットで1050円

 

食べ物を口にした時、その食べ物のパワーを感じたことがある。「んんっ? 何これ?」と驚くのだけど、“味のおいしさ”に驚くのとは違う。“食べ物に力が宿っていることを感じて”驚くのだ。めぇみちのおむすびに感じるのは、まさにその力だ。

 

お米の一粒一粒がバラバラにならず、かといって潰れておらず、口のなかでほろっとほどける。ご飯の味も、具の味も、海苔の味も、それぞれ全てがおいしい。3つが合わさると、もっとおいしい。ずっとずっと噛んでいたくなるほど、ほんのりと甘みがあって、優しくて、じんわりとする。温かくてほっとするというのもあるけれど、腹の底から静かに力が湧いてくるというのも、ある。

 

めえみち

 

シンプルな料理ほど、本当においしく作るのは難しい。その最たるものが、おむすびではないだろうか。むすぶ手の動かし方、力の入れ具合、ご飯と具のバランス、海苔とのバランスなど、一つ違えば、うーんとなるのがおむすびだ。

 

どうすれば、博美さんのように何もかも完璧にむすべるの? むすび方のコツは何なのだろう。

 

「えー、わからない」「うーん、何て言ったらいいんだろ」

 

博美さんは、言葉に詰まった。なかなか次の言葉が出てこない。やっと出てきた言葉は、こうだった。

 

「私にむすび方を教えてくれた人がいてね、初女さんっていうんだけど、『これくらいよ』って私の手を上から握って、力加減を伝えてくれたの。『たなごころでむすびなさい。そこにおむすびがあることを考えてあげてむすびなさい。ご飯の一粒一粒が呼吸できるように』って」

 

博美さんは肌で、むすび方を伝えられた。感覚で体得しているから、それを言葉で表現するのは難しかったのだ。それにしても、そんな優しい伝え方をする初女さんって、いったいどんな女性なのだろう。

 

めえみち

 

”初女さん”とは、青森の岩木山の麓で、憩いと安らぎの家”森のイスキア”を主宰する福祉活動家の佐藤初女さんのことだ。”森のイスキア”には、悩みや病を抱えた人が全国からやってくる。そこで一緒に食事を作り、食べる。初女さんが、心を込めておむすびをむすんでくれるのだ。

 

博美さんが、おむすびの店をすることになったのは、初女さんとの出会いがあったからだ。

 

最初に初女さんを知ったのは、ラジオだった。流れてきた「自殺を思いとどまるおむすび」というフレーズが、心に残った。しかしその後すっかり忘れていたそうだ。あのフレーズを再び思い出すのは、半年後、博美さんが体調を崩して入院した時だった。

 

「私も健康なときなら、そんなことあるかしらね?ぐらいに思ってたんだろうけど、入院してね、心細くなったんでしょうね。あの元気になるおむすびのことをふと思い出して。こんな時に食べたら、本当に元気になるのかなあって」

 

退院後、どうしても気になる博美さんは、あのラジオの声の主が誰だったのか探り始めた。半年間も尋ね続け、諦めかけていた時、ようやくあの声の主は”佐藤初女さん”だと知った。早速”森のイスキア”と連絡を取り、青森まで出かけることに。

 

「行ってくるから、母さん」「どこに?」「青森へ」「何しに?」「おむすびを食べに」

 

意気揚々としてこんな会話を、娘さんとしたそうだ。

 

しかし、出発の日に台風が沖縄を襲う。搭乗予定便がキャンセルになるなどしたが、諦めることなく根気強く待って待って、なんとか青森まで辿り着いた。

 

めえみち

 

”森のイスキア”へは、リンゴ畑を抜けて行くのだそうだ。タクシーで向かう道すがら、運転手さんの「なんでこんなところに、あんなに人が集まるんだろうねえ。とにかく沢山人が来るんだよ。普通のおばちゃんなんだよ」と言った言葉が忘れられない、と博美さんはくすくすと笑った。

 

満月の月明かりにぼうっと照らしだされた”森のイスキア”に到着すると、初女さんが出迎えてくれた。第一印象はどうだったのだろう。普通のおばちゃんだったのだろうか?

 

「普通のおばちゃんというより、自分の本当のおばあちゃんみたいだった。初めて来たのに、自分の実家に帰ったみたいでね、『遠くからよく来たわね』『お腹すいたでしょ』『お風呂にお入んなさい』ってね。すごく人のことを包み込んでくれる感じなのよ」

 

とても温かな空気が流れていたんだろうなと想像がつく。夕飯をごちそうになり、初女さんのおむすびを食べたとき、博美さんは、自分でも意外に思う言葉を口にした。

 

「このおむすびを仕事にしたいです」

 

博美さんは、おむすび屋を営もうなんてことは、初女さんのおむすびを口にするまで全く思ってなかったという。そればかりか、飲食店をしようなんてことすら思っていなかった。なのになぜ、そんな言葉を?

 

「なんででしょうね。自分でもよくわからないわ。もう自然に、自分の気持ちのまんまに、湧いてきた気持ちをぽって言ってしまったの」

 

初女さんのおむすびには、不思議な力が宿っているようだ。この突拍子もない申し出に対し、初女さんは、何ら戸惑うことなく二つ返事で「おやんなさい」と言ってくれたそうだ。

 

「『じゃあ、明日教えてあげるわね』って。その翌日はね、本当は初女さんは取材で県外へお出かけになる予定だったの。けど直前にキャンセルになったんですって。スタッフの方がね、『キャンセルになるなんて初めてよ。きっとあなたのために先生の体が空いたのね』って」

 

起きることは全て偶然ではなく必然…そんな言葉が頭に浮かぶ。翌日の3回の食事は3回とも、初女さんとともに梅干しのおむすびをむすび、食べる。ただそれだけだったそうだが、「今までにない大事な大事な時間だった」と、愛おしそうに博美さんは言った。

 

めえみち

 

このおむすびを仕事にする。そう思って沖縄に帰ってきた博美さんだったが、なかなか実現に至らなかった。お店をするといっても経営のことはわからなかったし、子育て真っ最中で経済的な不安もあった。

 

「その間、何回か初女さん、沖縄に講演でいらしてね、初女さんにお会いする度に心苦しかったの、お店をできていないことが。でもね、そのことを初女さんに詫びるといつも『大丈夫よ。気持ちはあるんでしょう? 変わらないんでしょう? それなら大丈夫、道は開けるから。焦らなくていいのよ』と言ってくださったの」

 

初女さんが、博美さんの背中をそっと押してくれたのは、これだけではない。

 

いざお店をオープンさせたものの、博美さんはこれでいいのかと不安で悩み続けていた。娘さんからは「母さん、おむすびなんかで食べていけるの」と言われていたし、お客には「おむすびが大きすぎる」やら「おむすび1個が250円なんて高すぎる」やら「玄米はまずい」やらと言われていたからだ。

 

「不安がなくなったのは、初女さんが私のお店に食べに来てくださってからよ。初女さんが、私のおむすびを食べて一言『うん、これなら大丈夫』と言ってくださったの。これが免許皆伝じゃないけど、私のなかで全てが腑に落ちた瞬間だった。ああ、わたしはこれで生きていくんだなって」

 

初女さんと博美さんの縁は、青森でだけじゃなく、その後もずっと続いていたということだ。博美さんが不安を抱えるたび、初女さんが現れ、初女さんの言葉で、勇気づけられ救われていたのだから。

 

めえみち

 

博美さんは、初女さんから教わったおむすびの基本は踏まえつつ、博美さんらしいオリジナリティを加えている。例えばお米。初女さんのは白米だが、めぇみちのおむすびは、2分搗きの玄米だ。

 

「玄米にしたのはね、他店ではあまりないということもあるけれど、自分が普段おいしいと思って食べているものじゃないと、これからずっとお客様にお出しできないと思ったからよ。最初はね、玄米に小豆を混ぜていたの。でも小豆が主張しすぎて具をじゃましちゃうから、今は具のじゃまをしない、もちきびとキヌアとレンズ豆を混ぜてます。なぜ入れるのかというと、おむすび1個で食事になるよう、栄養面を考えてね」

 

めえみち

 

博美さんのオリジナルはお米だけにとどまらない。バジルやミントなど、少しびっくりするようなものも具にしてしまうのだ。

 

「バジルはバジル味噌にするの。どうしてこんな具が生まれたかというと、お客様から沢山のバジルを頂いたから! バジルと味噌って意外と合うし、評判いいの。お客様から『バジル味噌作っておいてね』っていつもリクエストされてしまうもの。で同じようにミント味噌も作ったら、こっちはスッとする清涼感があってね、これもいいのよ」

 

上等な有精卵を頂いたときには黄身の醤油漬けや味噌漬けけなど、頂いたものを無駄にすることなくおむすびの具として成立させ、おむすびの可能性を広げてしまう。それほど博美さんの腕が素晴らしいということだ。

 

めえみち

ローストしたビーツにオレンジ、ブルーチーズ、ざくろを合わせためぇみちサラダ(季節によって野菜は変わります)。光り輝く宝石のような、美しい一品。

 

めえみち

鯖のパンロースト。いつもの鯖が垢抜けたおしゃれな料理に。めぇみちのおむすびとも相性がよい。

 

めえみち

ベリーソースのパンナコッタ

 

めぇみちは、2012年に那覇市泊から宜野湾市大山に移転し、それをきっかけにイタリア料理を中心とした洋食ともコラボレート、益々その料理に広がりを見せている。

 

「私はおむすびで、シェフは洋食って、それぞれ担当はあるんですけどね。こんな材料あるよ使ってみたらとか、これと合わせてみたら、というようなヒントをもらうことは多いです。あ、これとか、ぬか漬けのズッキーニね。ズッキーニはぬか漬けにしたことはなかったんですけどね、シェフに言われて、そういえばウリみたいだしおいしいはずって。それからキャベツに栗を合わせたのも。キャベツはお漬物にしようと思ってたんですけど、たまたま栗があって、シェフが栗と合わせてみたらって。あと、おむすびの中のレンズ豆も、シェフがレンズ豆のカレーを作ってたところからヒントをもらったんですよ」

 

めえみち

 

めぇみちのおむすびは”出会いが生んだおむすび”だと、つくづく思う。佐藤初女さんとの出会いはもちろん、バジルをくれたお客との出会い、イタリア料理を作るシェフとの出会いがあって、今のめぇみちがある。そんな出会いを呼ぶのは、ひとえに博美さんの人柄のなせる技だと思うのだ。

 

博美さんの周りには、博美さんの力になりたいと思っている人がいっぱいいる。

 

「本当に困っていたときにね、お店の前に”今、扇風機とオーブンが必要です。余分にありましたらお譲りください”と書いておいたの。そしたら店の前にそっと置いておいてくださる方がいらして。それも箱に入ったままの新品を。本当にありがたい」

 

これだけでなく、博美さんは普段から色々なものをもらっている(笑)。「こんなものあるけどお店で使う?」「博美さんならもらってくれると思って」などと言いながら、いつも何かを手にして訪れる客が多いのだ。

 

博美さんに何かをあげたくなってしまうのは、普段から博美さんが周りの人に色々なものを与えているからだと思うのだ。博美さんとの他愛もない会話を通じて、なんだか気持ちが温かくなったり、穏やかになれたり。博美さんのむすんだおむすびを食べて、思いやりを感じたり、ほっとして元気になれたり。博美さんの優しさが周りに伝染して、みんなが優しくなる。そこからかけがえのない出会いが生まれていく。

 

博美さんは言う。

 

「初女さんがむすんでくれたおむすびを食べたら、やっぱりね、元気が出るんですよ。それってね、おむすびプラス初女さんだから。初女さんは、100パーセント200パーセント目の前の人を受け入れてくれる愛情がある。だからだと思うんです」

 

そのまま”初女さん”は”博美さん”に置き換えられると思った。

 

現に多くの客は、”初女さんのおむすび”ではなく、”めぇみちのおむすび”を食べに、足繁く通っているのだから。

 

文 和氣えり

 

めえみち
イスキアのおむすび めぇみち
宜野湾市大山2-6-5
090-8292-7168
open 12:00~22:00 (日曜 ~17:00)
close 月・火
http://mehmichi.ti-da.net

 

2014 5月

 

しとしと、ぽつぽつ、雨降りな森のなか。
坂道を辿るとあらわれる小さな雑貨店 giceto では、この時期ならではの梅雨のフェアを行います。

 

ガラス職人〈 Ryo Tsuda 〉と当店がコラボした、ガラスの雨つぶアクセサリーが今年もフェアだけ少量のみ限定入荷。

 

ビーズやスパンコールの刺繍で表現した、いまにも垂れてきそうな水つぶピアスやブローチ。〈ニキノセカイ〉

 

雨の日の風景を映し出したような淡い色合いの樹脂アクセサリー。〈Florgardeno〉

 

オリジナルパーツを使用した、フリースタイルジュエリーの〈d-y-w-f〉からは、流線型の水滴のようなピアスや天然石リング。

 

〈 色を旅するアクセサリー Toccooo〉より、真鍮と淡水パールで作られた紫陽花ピアスが、フェア期間中だけの限定で入荷いたします。

 

どの作品も期間限定販売、もしくはフェア初登場アイテムです。

 

期間中はフェア限定曇り空モチーフの台紙に、大小のガラス雨つぶオーナメントのディスプレイで店内を雨模様に演出。
※詳細は追ってBlogなどでお知らせいたします。

 

近くではよへな紫陽花園も見頃を迎えます。
どうぞこの時期だけのやんばるの雨の景色を楽しみにお越しください。

 

期間:2014年5月23(金)~6月1(日)※定休日水・木
時間:13:00~17:00
場所:〒905-0221 沖縄県国頭郡本部町伊豆味3421-3
雑貨店 giceto -ギチェット-

 

Blog:http://giceto.blog.fc2.com/
Facebook:https://www.facebook.com/giceto.since2013
Twitter:https://twitter.com/_giceto_
Website:http://www.giceto.com

 

 

 

 

2014 5月

 

ご出産おめでとうございます。
赤ちゃんのいる生活は慣れましたか?
沢山のHappyを沢山感じていますか?
慣れない育児に頑張っているママさんに
Happyな時間を過ごして頂きたいと企画しました☆

 

ベビーヨガセラピーでママと赤ちゃんの絆を作り気持ちのいいHappy Time☆
写真をチェキでプリントして可愛くデコ思い出をカタチに残すHappy Time☆
同じくらいのベビーちゃんとママでお喋りしたり笑ったりしながら楽しいTea Time☆
もちろんお子さまと一緒に参加して下さいね。

 

育児を楽しむ時間を作って欲しい♪仲間を作って欲しい♪
そんな願いを込めて今回は産後6か月未満のママ限定とさせて頂きました。

 

参加お待ちしております☆

 

日程:
5月27日火曜日 母子未来センター(沖縄市)
5月29日木曜日 沖縄県男女参画センターてぃるる(那覇市)
時間:両日共10:20~11:50まで
料金:2200円(アルバムカフェ材料費・お茶・お茶菓子代含む)
参加希望の方はメールにてお願い致します。happysweetmaman@gmail.com

 

『Salon de SweetMaman』 http://happysweetmaman.ti-da.net/

 

2014 5月

 

本屋さんで 戯曲を 聞いてみる(その1)
「生きるべきか、死ぬべきか、それが問題だ」。だれもが一度は耳にしたことのある「シェイクスピア」。でも、実際に読むとなると敷居が高い。本に囲まれて、ハムレットを読んでみます。
観覧無料。ぜひお越しください。

 

開催日:2014年6月21日土曜日
時間:15:00-
場所:ジュンク堂書店・那覇店

 

2014 5月

 

お菓子づくり初心者の方でも、丁寧に指導し、失敗なく完成させるための講習です。
デモンストレーションの後に、皆さまには実際にケーキをお作りいただきます。
レッスン後は、ご試食いただきながら、ゆっくりとティータイム。
各自お作りいただきましたケーキはお持ち帰りいただけます。

 

*6月のレッスン内容 ※両日同じ内容となります。

 

旬野菜を使った米粉のシフォンケーキ
・・・お野菜は、その時期に手に入る旬のものを使用致します
(決まり次第、ブログにて告知致します)

 

レッスン日: 
①6月10日(火) AM10:00~
②6月24日(火) AM10:00~ 
③6月24日(火) PM18:30~
*約2.5時間 
*毎月第2・第4火曜日に開講
*レッスン料(材料費・お持ち帰り用ケーキ込) 4000円
*定員 各クラス 4名様 ※最小2名様より
*場所 sweets cafe O’CREPE オークレープ 
沖縄県那覇市松尾2-6-12 2階 
※駐車場のご用意はございませんので恐れ入りますが近隣の有料駐車場をご利用くださいませ
*ご持参品 エプロン ハンドミキサー

 

【申込み・お問い合わせ】
下記の内容を、お電話・またはメールにてご連絡下さい。
定員に達し次第、締め切らせていただきます。
①名前(フリガナ) ②電話番号 ③ご希望の日時
TEL 098-868-3113(オークレープ 比嘉)
MAIL crepeokinawa@yahoo.co.jp
ブログ http://ocrepe.ti-da.net/

 

講師プロフィールはコチラをご覧下さい http://ocrepe.ti-da.net/e6104301.html

 

2014 5月

 

「ワンステップ体験サービス」からお知らせ
プロのシェフから学ぶ料理「フレンチ」
東京の有名ホテルや海外で、研鑚を積んだオーナーシェフが実際の運営店舗で、お料理教室を開催致します。

 

「家庭の料理にフレンチの彩りを」

 

詳しくはこちらから
https://onestep-onestep.com/
トップページ⇒自由研究⇒「フレンチ」で、ご確認ください。

 

「体験サービスの日時を確認」にて、ご予約も可能です。
皆様のご参加を心より、お待ちしております。
よろしくお願い致します。

 

開催日:5月25日(日曜日)
時間:14時
場所:那覇市泊のレストランHI-TO

 

2014 5月

 

◆LIVE◆
life and 13floor
TABQURIA+THE HEAVY VOX
石原 岳
◆DJ◆
amuro Kaari

 

スタジオライブならでは、の臨場感。
心地いい電子音と生音をBGMに、
美味しいお酒を楽しみませんか?

 

開催日:5/24(sat)
@fino(那覇市首里儀保町1-24)
open 19:00 / start 20:00
charge ¥1,500 (2drink込み)

 

http://fino2012.ti-da.net

 

2014 5月

写真 文 佐野 綾子

 

shoka

 

 

梅雨に入った沖縄は、さっきまで晴れていたのに、突然天気が崩れることもしばしば。
ざーっと雨の降る雨音が聞こえる部屋で「今日は何を着ようかな?」と、ぼんやり考える。
うーん、、、10分経っても決まらない。
歩いた時の雨の水ハネも気になるし、暑いのか少し肌寒いのかもよくわからず、、、。
気付けば気持ちもちょっと沈んでいたりする。

 

いかん!いかん!

 

こんな中途半端なモヤモヤ気分を、一気に解消してくれるのがTOUJOURSの服だ。
Shoka:でもファンの多いブランドなのです。

 

 

TOUJOURSの服は着る人の心を明るい気持ちにしてくれる。

 

ブランド名であるTOUJOURS(トゥジュー)はフランス語で”日常”という意味。
心地良く過ごせる大人の日常着なのだ。

 

 

めまぐるしく流行の入れ替わるファッション業界。

 

けれど、TOUJOURSの服はいつの時代にも落ち着いて、着る人にストンと馴染んでくれる。

 

 

ずっと好きで愛着が持てる、色褪せない服。

 

 

そんな服と過ごす日常は、豊かな心でいっぱいになる。

 

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シルクコットンとリネンを二重に重ねたノースリーブブラウスは、優しいピンク色の染めの濃淡が美しくて楽しくなる。
軽く繊細なテクスチャーは、動いた時にもとてもきれい。

 

リネンのストールを巻くと、表情がまたグッと大人っぽくなる。

 

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リネンのストールは藍染めで、藍のにおいがするのがとてもいい。
あゆみさんが同じストールを良く使っていて、使いやすくて合わせやすいのがいいと言っていた。
夏も冬場も出番の多いお気に入りなのだそうだ。

 

 

 

晴れた日だって、湿気の多い日だって、柔らかく透け感がきれいなワンピースもふわふわ気持ち良い。

 

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                          写真 田原 あゆみ

 

バルーンのような袖のかたちは、重ね着にぴったりなシルエット。

 

 

 

ゆったりしたリラックスタイムを過ごすのにぴったりな、毎日着たくなるワンピース。

 

 

 

同じ生地を使ったスカートで、夏が待ち遠しくなるような、こんなコーディネートも。

 

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筒状になった布にすっぽり入って、ウェストを絞るこのスカートはふんわり涼しく、夏の定番になってくれそう。
リネンの羽織りとの相性も良くとても軽い着心地。

 

 

 

こんな風にインナーを中に入れて結んだ部分を見せて着ると、これまた可愛い。

 

 

そしてTOUJOURSのアイテムは、素材はもちろん、特に染めにこだわりを持って作られている。
国内の染色工房で、丁寧な染色が施されているので、発色が綺麗でなかなか色持ちも良い。
染色の善し悪しは経年変化を見るとわかるのだが、丁寧に染められた服は色の変化が渋くてきれいだ。

 

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ペールブルーのような、なんとも言えない、梅雨空のような色のブラウス。

 

 

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手の込んだ刺繍が美しくて、つい惹き込まれてしまう。

 

 

 

 

 

他にも、肌にさらっと涼しさを感じさせてくれるリネンや、コットン素材のお洋服が揃っています。

 

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風を通してくれるデザインのこのチュニックドレスは、パンツと着ても、ドレスにしてもほんとに気持ちが良さそう。
じゃぶじゃぶ洗いながら着れる夏の日の服。

 

 

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リネンのカットソーもほんとにいい気持ち。

 

 

 

こうして、着心地の良い服を着て、世間に左右されることなく、自分のスタイルを持って生きることが、私らしさの発見に繋がるのかもしれない。

 

 

毎日を大事にしようと、強く感じた5月の真ん中のある一日でした。

 

 

 

 

 

 

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Shoka:の次の企画展

 

 

 

 
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夏のお出かけ展 vol2 5月23日(金)~6月15日(日)
(会期中の火曜日は定休日になります)

 

夏のお出かけ展第2弾は、ヨーガンレールの夏服と、
山羊革のリボンを手編みしたメッシュのバッグやサンダル、
靴たちがShoka:にやってきます。
もう何十年も使っている方達にしっかりと信頼されているヨーガンレールのメッシュ製品。
今年もどんなものがやってくるのかとても楽しみです。

 

 

 

 

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暮らしを楽しむものとこと
Shoka:

 

 

 
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