2015 10月

 

当イベント主催であるキモノバナ沖縄では、「胸がときめく、ふだんのキモノ」をコンセプトに、日常的な衣服の一つとしての着物姿を提案しています。
アンティーク・リサイクル着物・帯販売
1000円・2000円・3000円等格安コーナー有り
着用着物他、リメイク用・ディスプレイ用着物や帯も多数

 

開催日:2015年11月7日(土)
10:00〜15:00
場所:宜野湾マリン支援センター(まりりんぎのわん)
研修室 中

 

ネットショップ
http://kimonobana.com/

 

ブログ
http://antiquekimono.ti-da.net/

 

フェイスブック
https://www.facebook.com/kimonobana

 

2015 10月

 

オスマンさんのキリム展、5度目の開催です。
世界に同じものがないという草木染めの手織りで時間と愛情をかけられたキリム。今は機械にたよることが増え、手間暇かけて手織りされることが稀になったそうです。
去年藍とカモミールで染めたキリムを嫁に迎えました。今年同じものを作っても気温や天気で染め上がりが変わり、表情がまったく違ったそうです。
良いキリムは呼吸して生きてるなー。とたまに思うことがあります。使い込むほどに素敵さを増すようです。
今年もたくさんのキリムがトルコからやってきます。ぜひたくさんの方に見ていただきたいと思っています。

 

2015.11.6(金)-15(日) 12:00-19:00
Lamp
www.lamp-cafezakka.com

 

2015 10月

 

良い音楽とおいしいお酒、素敵な場所でたくさんの良いものを感じて、温まってもらいたい。そして、その気持ちをそばにいる大切な人へ繋いでもらいたい。そんな思いから心のキャンドルサービスをしようとイベント企画しました!内容は、スペシャルアコースティックライブ。ライブ時間はずっとドリンク500円です。さらに、入場料金は無料。ですが店内に募金箱を設置。貯まった募金がメッシュサポートへ寄付されます。想いを繋ぐためにぜひ、温まりにきてくださいね!

 

開催日:11月2日 19時半からライブスタート
場所:チーズ専門カフェバーTINGARA
マックスバリュ新都心店向かい

 

2015 10月

 

字を選び、石を彫る

 

お年賀状にも、お手紙にもご自分のおしるしとしてもご利用いただける雅印をオリジナルで作ってみませんか

 

大(2.4㎝四方)と小(1.2㎝)1つずつお作りいただけます

 

開催日:10月31日(土)
10:00 – 16:00
講師 書家 我部天心
料金 ¥3000(石代込み)
場所:りゅう
(読谷イオンタウン近くです)
読谷村古堅191
098-989-4643

 

http://ameblo.jp/ryuyomitan2014/

 

 

 

2015 10月

 

一度使うとその良さがわかり贈り物にしたくなる!!そんなレースたわしをマスターして年末のプレゼント作りにいかが!

 

開催日:11月2日月曜日
場所:やんばるSheep 本部町字渡久地870-3

 

yanbarusheep.ti-da.net/

 

2015 10月

 

第1回目のニシムイ建設までのシンポジウムに続き、今回は、ニシムイ画家の絵画についての基調講演と、ニシムイを知る方々に当時の様子について、お話しをいただきます。ニシムイの画家がどのような生活をしていたのか。ニシムイから何を学び、どのような活動があったのか。或いは、ニシムイ画家の功績によって現在の我々に何を残したのか、検証する機会とします。

 

開催日:2015年11月3日(祝火)14時~16時半(13時半開場予定)
場所:沖縄県立博物館・美術館 講堂(当日先着200名)

 

http://www.museums.pref.okinawa.jp/art/topics/detail.jsp?id=1476

 

2015 10月

 

12 月19日(土)、沖縄県中部の西原町で「第2回 クリスマス音楽花火フェスティバルin沖縄」が開催される。

 

毎年 4月に行われている「琉球海炎祭」のクリスマスバージョンとして昨年に初開催され、大盛況に終わった冬の人気イベント。今年は会場を「西原・ 与那原マリンパーク」に変更して行われる。クリスマスソングに合わせて、約1万発の花火が打ち上げられ、観客を魅了する。雨天決行なので雨具 を用意して行こう。チケットは11月10日(火)からファミリーマートのe+(イープラス)で購入可能です。

 

【開 催日時】
12 月19日(土)
開場 13時 開演19時
※雨 天決行、荒天時は翌日20日(日)に順延

 

【開 催場所】
西 原・与那原マリンパーク
沖縄 県中頭郡西原町東崎17

 

【料 金】
入場 券(高校生以上)2700円/当日3300円
子ど も入場券(小学生・中学生)1600円/当日2200円
駐車 券(普通乗用車1台)1100円/当日1200円

 

【問 い合わせ】
クリ スマス音楽花火フェスティバル事務局
メー ルアドレス:xmas.hanabi@gmail.com
公式サイトはこちら

 

2015 10月

 

幼児施設専門設計集団 HIBINOSEKKEI +Youji no shiro(http://e-ensha.com /) による
認定こども園見学会、並びに園舎設計に関する園舎セミナーを開催いたしま す。
県内で園舎建て替えをお考えの方、園舎設計に興味のある方、またそうでない方でもご参加いただけます。
現 在見学制限の為、なかな か見れない園をこの機会に合わせてご参加ください。
また、当日はインテリアショップアクタスがプロデュースするレストランスーホルム(http://www.soholm.jp/)よ り河合祥太氏を招いた食育ワークショップ、食育セミナーも同時開催いたします。

 

≪はなぞのこどもえん概要≫

 

新築では沖縄県初の認定こども園。
「感じる園舎」をコンセプトにデザインされた園舎は光と風の通り道。
沖縄ならではの建材「花ブロック」を使用し、強い日差しを遮りながら風通しを確保している。
園庭にはガジュマルやフクギを植え、建物内外で宮古島の豊かな自然を取り込んだ園舎。
2015 年第9回キッズデ ザイン賞受賞、海外メディア15カ国以上に掲載。

 

https://www.youtube.com/watch?v=FwzNYlHaGvc

 

開催日:12月4日(金) 10:00~14:00
場所:はなぞのこどもえん

 

企画詳細
http://youji-no-shiro.hibinosekkei.com/?eid=1033578

 

はなぞのこどもえん
http://www.hanazonokodomoen.jp/profile.html#title

 

 

 

 

2015 10月

 

10/27満月〜はじまるYURAI「いのちのしま」WS & LIVE 南部の LIVEです♪
今回のYURAI来沖は、10/27(火・満月)〜11/8(日・立冬)の、地球を琉球を感じ 唄い踊る 琉球13days !となっています。

 

沖縄の北部・中部・南部を巡り「いのちのしま」WS & LIVEを13日間開催します。
その最終日にあたる、立冬11/8(日) yurai のLIVEです!
稲福剛治 三線教室の皆さんのオープニングアクトも楽しみです!

 

※ YURAI
https://www.youtube.com/watch?v=-SkcSANOy1Y
https://www.youtube.com/watch?v=aFr9LJ5_YYA

 

YURAI Live & Island’s Meeting 13Days in 沖縄の最終日。
天地(あめつち)つなぐところ、天空の茶屋でのライブが2年ぶりに叶うこととなりました。
芽吹いたタネをそっとつつみ、はぐくむ、豊かで慈愛に満ちた地のエネルギーと、夕暮れに太陽がはなつ光とかげ、天のきらめきを感じられる場所、天空の茶屋でのYURAIライブ
〜あめつちのうた〜
早めにきてさちばるの庭を散策してみたり、山の茶屋でのランチもオススメです。

 

日時:11月8日(日)
16:00 open
17:00 stat 19:00 close
場所:天空の茶屋
南城市玉城百名1243-2
http://ten.hamabenochaya.com/
チャージ :2,500縁+ワンドリンクオーダー

 

ご予約・お問い合わせ◎
Kiyomi Mitamuraへのメッセージ
または e-mail
atelierlihico♡yahoo.co.jp (♡を@に)

 

アトリエLihico 三田村清美まで
☆お名前と人数、電話番号をお知らせください☆
facebookイベントページ
https://www.facebook.com/events/1650911985192912/

 

※ yurai 「いのちのしま」〜Spirit of island @ 屋久島
https://www.youtube.com/watch?v=-SkcSANOy1Y
※ YURAI URL
http://www.yuraiworks.com/#id127

 

 

2015 10月

 

スキンケア・・・
洗顔・化粧水や美容液、パックなどなど、ママは日頃お肌のお手入れをされているかと思います。
それでは、お子様へのスキンケアはどうでしょう・・・
えっ、赤ちゃん・子どもたちってこんなにみずみずしいのに・・・スキンケアなんて必要なの?
そう思われる方も多いのではないでしょうか?
実は赤ちゃんのお肌って〇〇〇なんです!
だから、スキンケアをしてあげることが大切です。
まだ自分でケアをすることができない赤ちゃんには、ママ(パパや家族)がしてあげる必要があります。
自我が芽生え『自分で!』という時期が来たら、自分でやろうとする気持ちを大切にしてあげながら、足りないところをママ(パパや家族)が手伝ってあげる必要が出てきます。
ママやパパと、楽しいコミュニケーションの時間としてスキンケアを続けていくことによって、自分自身でスキンケアの大切さを感じ、習慣として続けていけるようになります。
このベビースキンケアの教室では、赤ちゃんの肌について知り、子どもの成長や発達に添ったスキンケアの方法を楽しくお伝えします。
教室で学んだことを、すぐに毎日の生活に取り入れることができます。
まずは1度、ベビースキンケア教室をのぞいてみませんか?

 

開催日:10月27日(火)・11月5日(木)  10:30 ~ 11:30
場所:シナジールーム (中城村南上原1021)ララプリモ琉大東口店2F

 

ブログ http://ameblo.jp/baby-churara/  http://bebychurara.ti-da.net/
HP  http://rta-churara.com/

 

 

2015 10月

 

簡単ですぐに実践できるお料理。だけどちょっと幸せのエッセンスを加えたおもてなし料理のお教室です。
テーマに合ったテーブルコーディネートもお楽しみくださいませ 。
調理師、食育指導士、ジュニア野菜ソムリエ、豆腐マイスターの新崎亜子がとっておきのおもてなしを提案いたします

 

お弁当作りで節約されたい方
お子様のお弁当作りを楽しみたい方
ちょっとかわいいお弁当を一緒に作りませんか?
おきレシブック ちょいカワお弁当ページ担当の新崎亜子が保存のきく簡単時短弁当をご提案です。

 

お弁当作りに頑張る方へのご褒美ランチもご好評いただいております♪

 

開催日:11月12日(木)10時~12時半
参加費:2500円
幼児用お弁当箱、エプロン・筆記具・ハンドタオルご持参下さい。
+200円で追加可能です。

 

1週間前より50%のキャンセル料金かかります。当日は100%になります。
090-4536-6492新崎あこ 沖縄市越来2-25-3
http://heartyparty.ti-da.net/

 

 

2015 10月

 

これまでにない、究極のエンターティメントコンサートを!
一緒に歌って、踊って、考えて、楽器体験もできる楽しいコンサートです!
おもしろ楽しい関西弁でのおしゃべりと演奏で構成されており、大人から子どもまで楽しめる公演となっています。
0歳児から参加OK!

 

開催日:平成27年11月12日(木)
午前10:30 開場
午前11:00 開演
場所:南城市文化センター 2階集会室
参加費:親子(親1人+子1人)500円
※お子さま1人増えるごとに200円追加
大人のみ 500円
出演者:トランペット/室考治  トロンボーン/比嘉直樹
ピアノ/中西鈴鹿  パーカッション/にしもとたかし
申 込:電話・メールにて事前にお申込み下さい。
090-3790-6639(平田)
hall@sugarhall.jp

 

 

2015 10月

ジェラートカフェリリー

 

ジェラートカフェリリー

 

「材料をたっぷり入れて贅沢に作っているので、素材の味が濃厚だと思います。それがうちの特徴ですね。マンゴーやシークァーサーなどの沖縄のフルーツは、店の裏にある“ぐしけんファーム”で育てているものなんです。“ぐしけんファーム”は主人が営んでいる農場なんですね。自家製なので、マンゴーもたっぷり使えるんですよ。こんなにいっぱい使ったら、普通だったらすごく高くなってしまうと思います(笑)」

 

柔らかい雰囲気が印象的な、ジェラートカフェリリーオーナー、具志堅千秋さんだ。

 

贅沢に使っているという言葉どおり、マンゴーやアプリコットなどのフルーツ系は、そのまんまをかじっているような、みずみずしいフレッシュ感がたまらない。2年に1度しか収穫できないというイタリアはシチリア産のピスタチオのジェラートは、甘さ控えめで大人の味。どのジェラートも素材の濃厚な味をしっかりと楽しめる。

 

ジェラートカフェリリー

 

ジェラートカフェリリー

 

ジェラートカフェリリー

 

色鮮やかで美しいフレーバーは、なんと50種類も。店頭には、季節や売れ筋に合わせて常時18種類が並ぶ。シークァーサーや紅芋など、馴染みのある沖縄の素材から、さくらんぼを意味する”グリオット”、ヘーゼルナッツの”ノッチョーラ”等、主にヨーロッパ産のフレーバーまで。

 

素材そのままの鮮やかな色と派手やかな見た目で、否応なしに意気が上がる。この中から3種を選んでカップに盛り付けてもらう。目移りしてしまって、3つを選び取るのは至難の業だ。

 

「皆さん、迷われますね。すごく迷われている方には、『食べ合わせを重視されますか?』とか、『最近は写真に収めるのに、色で選ばれる方も多いですよ』とかってアドバイスをしてみたりするんですよ。気づいたら、全部白っぽいものを選んで、真っ白になってしまう方もいらして(笑)。そういう方には、ちょっとチョコをトッピングしたりして、『チョコが付いているところがココナッツですよ〜』ってお渡ししたりするんです。試食もしていただいて大丈夫です。480円と決して安くないので、自分へのご褒美じゃないですか。なんかね、失敗してほしくないなと思って」

 

ジェラートカフェリリー

 

ジェラートカフェリリー

 

やっとの思いで3つを選び、オーダーする。すると千秋さんは、スパチュラというヘラでジェラートを削り取り、容器の縁を使って何回も練る作業を繰り返す。

 

「練ることがすごく重要なんです。練るとなめらかで美味しくなるんですよ。スタッフはみんな涼しい顔してやっていますけど、結構力が要りますね。もう腕は筋肉でスジスジになります(笑)」

 

ジェラートを丁寧に練った後、なめらかな弧とプリンとした先端を描いて、カップによそっていく。3種をよそい終えたとき、チューリップの蕾が少し開いたような、かわいらしい形になった。

 

「花開いたように盛り付けるんです。こんな風に盛りつけられるようになるまで1ヶ月くらいかかるスタッフもいますね。練ることと合わせて練習あるのみなんです。ジェラートの素材やコンディションによっても違ってくるので、案外難しいんですよ」

 

ジェラートカフェリリー

ペスカロッサ(赤桃)、ヨーグルト、アプリコット

 

ジェラートカフェリリー

ヤギミルク、チョコレート、ピスタチオ

 

ジェラートカフェリリー

 

3種を選ぶ際に気になるのが、ヤギミルクのジェラートだ。ジェラートカフェリリーのもう1つの特徴は、沖縄でも珍しいそれがあること。

 

「ヤギミルクのジェラートも、“ぐしけんファーム”で飼っているヤギから搾った、新鮮なものなんですよ」

 

驚いたことに、まとわりつくような癖がない。さっぱりとしていて、ヨーグルトに通ずるものがある。けれどヤギらしい風味もしっかりと感じられる。ヤギが少し苦手な人でも、はたまた大好きな人でも、満足のいく味だ。特有の癖が少ない秘密は、ヤギに食べさせる餌にある。

 

「うちは、おからを食べさせているんですよ。ヤギは、餌の味がそのままミルクの味になってしまうんです。人参を食べさせていたら、ミルクも人参の味がするし、青い草を食べさせていたら、獣臭くて青臭い味になるんです。おからを食べさせたお陰で、さっぱりとした味になったんですね」

 

ジェラートカフェリリー

出産から初乳が終わるまでは、ミルクはヤギの赤ちゃんへ。その時期には店頭に並ばないことも。

 

具志堅家に嫁ぎ、ヤギに関わること10余年。千秋さんはヤギのいいところも、ちょっと手のかかるところも知り尽くしている。

 

「戦後の食糧難で、お母さんのお乳が出ない時、代わりにヤギミルクを飲ませていたというくらい、ヤギのミルクは栄養満点なんですね。それに牛乳よりも粒子が細かくて消化がいいんです。低アレルギーとも聞きますね。いいところがいっぱいあるんですけど、生き物なので、大変なことも多いです。夏バテするので、夏場はミルクの味がどうしても薄くなってしまうんですね。味の調整が必要ですし。干し草も食べさせているんですけど、沖縄には少なくて取り合いみたいなところもあって。2ヶ月に1度くらい、東村まで2トントラックを2台走らせて取りにいくんです。湿気でカビが生えやすいので、干し草の管理も気を使いますね。それにヤギミルクのジェラートは前例がなかった分、保健所の検査を通すのも大変でした」

 

これほどまでに手のかかるヤギ。そのミルクのジェラートを変わらず提供し続けるのは、今は亡きお父様の思いがあるからだ。

 

ジェラートカフェリリー

 

 

「父は、ここ、名護市屋部で盛んだったヤギの文化を復活させたいと願っていました。まだ働き盛りの年齢で、自分の会社を息子である私の主人に継がせて、自分はこの地元に戻って、“ぐしけんファーム”を始めたんですね。そこでヤギを飼い始めたんです」

 

ジェラートカフェリリーのある名護市屋部は、昔から生活にヤギが欠かせないものだった。家の前でヤギを飼い、祝い事があればヤギをつぶす。またヒージャーオーラセーという、闘牛ならぬ闘ヤギのイベントもある。リングを作って、各自が飼っている自慢のヤギを闘わせるのだ。具志堅家でヤギミルクのアイスクリームが誕生したのも、昔ながらの生活を取り入れたことがきっかけだった。

 

ジェラートカフェリリー

 

「最初は、父の気まぐれというか。家の前でヤギや鶏を飼って、その糞を堆肥にして畑をするような、昔ながらの生活をもう一度したいというところから始まったんですね。やがてヤギの赤ちゃんが生まれて、お乳を飲むんですけど、片方のお乳からしか飲まない子がたまにいるんです。そうすると、もう片方のお乳が張ってしまって。それがかわいそうで、そのお乳を絞って、家庭用のアイスクリーマーでアイスクリームを作っていたんです。家に来る人にたまに食べさせたりしていて。そしたらそれが評判になって、地域のお祭りで出さないかということになって。お祭りに出すとなったら、衛生面をちゃんとしなきゃいけないと、設備を整え出したんです」

 

それからというもの、お父様の行動は早かった。

 

「父が、イタリア製のカルピジャーニという、ジェラートを作る機械を気に入ったんです。気づいたら私、『その会社で研修してこい』と、東京に出されていました(笑)。父が『右を向け』と言えば、みんな右を向く。この辺でも有名なカミナリ親父で、厳しい人だったんです。私に『ヤギの人工授精を学んでこい』と言ったこともありましたね。でもジェラート作りに忙しい頃だったので、なかなか研修に行けなくて。そしたらしびれを切らして、自分で学びに行って、免許を取ってきてました(笑)。父は、すごく活発で行動力のある人だったんです」

 

ジェラートカフェリリー

11時30分から15時までランチの提供も。この日のプレートランチは、鶏ハムのトマトソース。手作りの優しい味わい。

 

ジェラートカフェリリー

赤ワインでじっくり煮込んだミートソースのパスタランチ。淡路島産の生パスタを使用。

 

ジェラートカフェリリー

 

そのお父様は、突然この世を去ってしまった。“ぐしけんファーム”の壮大な計画をいざ実行させようという矢先だった。

 

「父が使っていたノートを整理していたら、この辺りの土地取得のための交渉をしていた履歴が出てきて。観光バスが発着するような、大きな施設を作ろうとしていたみたいです。農園と、アンテナショップを作って、そこでヤギ肉が食べられて、デザートとしてヤギミルクのアイスクリームも食べられるようにと考えていて。ヤギは汁ものや刺し身だけではない、ミルクも美味しいんだよということを伝えたかったんですね。大きな構想があったのは、自分の地域に貢献したい、恩返しがしたい、若者が外に出なくてもここで働けるよう雇用を創出したい、という思いがあったからなんです」

 

突然一族の大黒柱を失ってしまった千秋さんご夫婦。お父様の思いを知りながらも、そんな大規模なことまでなかなか手が回らない。一方で、カルピジャーニというイタリアでは“ジェラートマシーンのフェラーリ”と言われるほどの高級な機械を、すでに購入していた。その稼働もさせなければならない。千秋さん夫婦は自分たちらしく歩もうと決める。

 

「私たちにできることをしていこう、できるところまで頑張ってみようと主人と話しました。東京でカルピジャーニさんの機械を使った出来立てのジェラートを食べた時、ものすごく美味しくて感動したんですね。どうせやるなら、美味しいものをお出ししたいと、イタリアンジェラートのお店を出すことにしたんです。でも父は、私がこういうジェラート屋さんをするなんて、思いもしなかったでしょうね。父は今頃、あちらでどう思ってますかね。『これだけ頑張ってるんだから、文句は言ってないはずね』って主人とたまに言うんですけどね」

 

ジェラートカフェリリー

 

ジェラートカフェリリー

 

ジェラートカフェリリー

 

紆余曲折があったものの、お父様の実家の隣に店をオープンさせることに決めた。

 

「この家、週末に家族が来るくらいで、あまり使っていなかったんです。ある時ここへ来たら、なんだか家が寂しそうって感じて。最初、那覇に店を出す計画もあったんです。けどその計画がうまくいかなくて。機材を買ってしまったし、どうしようと悩んでいたときに、この家に隣接されていて、当時ゲストハウスとして使っていたここがある!とふいに思い立ったんです。この辺は観光客の方が通り過ぎてしまう所なんですけど、人が立ち寄るような場所になったらいいなと思いました。何より父の思いがありますから。こんな小さいお店ですけど、ここに人が立ち寄ってくれたら、父が言っていた地域貢献にもつながるのかなと」

 

大きなカジュマルの木が聳え、彼方には海も見渡せる絶好のロケーション。オープンして間もなく、「是非この場所で」と友人たっての希望で、その友人夫婦の結婚式を主催した。千秋さんは、大好きなテーブルコーディネートやフラワーアレンジを活かして、ここで本格的にガーデンウエディングができるようになれば、と夢を抱いている。お父様が描いていた大きな農園という形ではないけれど、千秋さんは、千秋さんらしく千秋さんのやり方で、しっかりとお父様の遺志を受け継いでいる。

 

文/和氣えり(編集部)

写真/青木舞子(編集部)

 

ジェラートカフェリリー

 

ジェラートカフェリリー
名護市屋部918
0980-53-8727
11:00〜日没まで(ランチタイム11:30〜15:00)
close 月・火
https://marumasa-print2.sakura.ne.jp/lily/menu/
https://www.facebook.com/gelatolily

 

2015 10月

 

330年以上の伝統を誇る焼物のまち壷屋を県内外の方々に認知して頂くことが目的です。
楽しいイベントを盛り沢山予定しております。
是非、ご家族お揃いでお越しください!
 (今年は開村333年です。ちょっと面白い企画がありますよ)

 

開催日:11月7日(土)10:00~18:00
8日(日)10:30~18:00
場所:壷屋やちむん通り、すーじ小(路地裏)