『 HERB BIBLE ハーブ・バイブル 人気ハーブの効能と使い方がよくわかる本 』長い歴史と多種多様な薬効を持つハーブ。「薬草」として使われ続けてきた 植物の入門書。


アースプランツ リサーチ オーガニゼーション・監修 双葉社 ¥2,000(税別)/OMAR BOOKS

 

梅雨入りして、ここのところじめっとした日が続いている。こんなときは気分も湿りがち。空一面を覆う雲をはらうように、ハーブティを淹れようと熱い湯を沸かす。ティースプーン一杯よりも多めにすくったドライハーブから強い香りが立った。

 

年を重ねれば重ねるほど口に入れるものに気を使うようになるのは自然のこと。もっぱら珈琲ばかり飲んでいて、そういえばハーブのことは全然知らないな、と最近はハーブについての本を手に取るようになった中で、今週ご紹介したいのはその名も『HERB BIBLE ハーブ・バイブル』。
植物図鑑のような体裁はそれほど厚みもなく、軽いので持ち運びにも便利。
私のようなハーブ初心者におすすめしたい一冊です。

 

この本でハーブとは「薬効のある植物全般」を指し、第1章でハーブ全64種類、第2章でアジアンハーブ全16種類の特徴を紹介。飲む、食べる、湿布や薬湯に使うなど利用法は多岐に渡り、ここでは野菜などの「食物」としてじゃなく、「薬草」として使われ続けてきた植物(漢方薬に用いられる植物も含めて)をハーブと規定している。写真やレイアウトがすっきりとして見やすく、安全のためのガイドという項目で使用の際の注意点・副作用なども記載されているので、ハーブの入門書として親切で使い勝手もいい。

 

ハーブの良さは「自己治癒力を促す」というのと「ホリスティック(全体)に働く」という部分。長い歴史があり、万能ではないかもしれないけれど、使い方、使う状況、個々人で効果や現れ方が違う、というところにまだまだ未知の可能性を感じる。

 

「パセリ」や「バジル」「ガーリック」「シナモン」など生活に浸透したものや、身近にある「ダンデリオン(たんぽぽ)」「マリーゴールド」などの植物も、改めて学名や産地、作用する場所、使用する部位などを確認するのにも良いし、「キャットニップ」「レディースマントル」などまだあまり認知されていない(と思われる)名前も魅力的なハーブに紙面で触れるのもいい。

 

そういえば幼い頃に風邪を引いたとき、今のように「食べる」ことが一般的でなかったアロエにも、熱冷ましとしてずいぶんとお世話になった。切り口から透明なジェルのような液を、熱を持った胸元に塗られたときのあのぬるっとした冷たい感触と独特の匂いをまだ覚えている。例えばそんな庭の隅に植えられていて普段は見向きもされないのに、いざというときに役に立ってくれるハーブのような存在。もう少しそういうものに目を向けるようにしたいなあと思う。

 

OMAR BOOKS 川端明美

 


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