» 『 <コーヒーと一冊> 脚本版 ほしいものはなんですか? 』読むことから遠ざかっていた人へ。コーヒーと一緒に楽しめる 新しい読み物。

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益田ミリ・著 ミシマ社  ¥1,000(税別)/OMAR BOOKS              

 

クラフト紙を使った表紙が、なんとなく触りたくなるような温かみを感じさせるミシマ社から出ているこの『コーヒーと一冊』のシリーズ。
どれも100ページ前後という読み切れる量に、軽くて薄くかばんに入れてもかさばらない、新しい「読み物」として登場したこのシリーズを今回はご紹介します。

 

「読み切る感覚をもう一度」「新しい書き手に場を提供する」「本屋さんにもちゃんと利益がいく」というコンセプトをもとに作られた「コーヒーと一冊」。装幀にも工夫がされていて、iPhoneより軽く、二隅の角が丸くカットしてあるデザインもマル。「コーヒーとワタシ」という著者による短いエッセイも収録されている。

 

“コーヒーのお供に”というコピーなので、さっそく実際試してみた。
淹れたてのコーヒーを傍らに置いてページを開く。中身に引き込まれ、一杯を飲み終わる頃にはちゃんと一冊読み切っていた。ちょっとした空き時間に読めてしまう、しかも読み終わると気分が変わっている
というのがこのシリーズの良いところ。一冊読み終えると自然に二冊目にも手がのびている。

 

その中の一冊『脚本版 ほしいものはなんですか?』は著者に新しい経験を、ということで、イラストレーター・益田ミリさんがご自身のロングセラーの著書『ほしいものはなんですか?』を脚本にリライトしたもの。ストーリーが大幅に書き直されていても、ほんわかとしていてでも心に沁みるのは変わらず。ひとつの短編ドラマを観たような読後感。脚本として読むという新鮮さも。

 

シリーズ最新刊は、この『脚本版 ほしいものはなんですか?』と、女性に支持を集めるライター・雨宮まみさんと今注目の社会学者・岸政彦さんの雑談をまとめた『愛と欲望の雑談』(雨宮まみ/岸政彦・著)、装丁家として幅広く活躍する矢萩多聞さんの『たもんのインドだもん』(矢萩多聞・著)の三冊。この『たもんのインドだもん』を読むと旅のお供にも相性が良さそうだ、と思う。

 

様々なジャンルの書き手と、バラエティに富んだテーマと選ぶ楽しさがある今後も楽しみなこのシリーズ。読むことから遠ざかっていた人へ、コーヒーと一緒に楽しんでほしい。これからの季節におすすめです。

 

OMAR BOOKS 川端明美

 


OMAR BOOKS(オマーブックス)
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