『 ハーバード大学は「音楽」で人を育てる 21世紀の教養を創るアメリカのリベラル・アーツ教育』芸術の秋に。リベラルアーツとしての音楽と教育。

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菅野恵理子・著 アルテスパブリッシング ¥2,000(税別) /OMAR BOOKS

 

食欲の秋、芸術の秋、読書の秋、スポーツの秋。過ごしやすいこの季節は四季の中でもイベントが多い。「芸術祭」は俳句の季語だそうだ。学園祭に、映画祭、演劇祭にアートフェスティバルなどこの時期は何かしら催され、文化的な滋養を求める人々でどこも賑やかだ。

 

この季節に手に取ってみてほしい一冊は『ハーバード大学は「音楽」で人を育てる』。
クラッシック音楽、音楽教育(主にアメリカ、西欧の)の歴史から最前線まで一通り分かる構成になっていて、その世界に全く馴染みのない読者にも入っていきやすい。

 

音楽を専門としないまでも、一般教養として音楽を専攻する学生が本書で紹介されている大学では増える傾向にあるという。リベラルアーツ(定義は「人を自由にする学問」で、大学における一般教養のことをいう)という言葉をよく聞くようになったが、本書では「音楽」がその分野の中だけに留まらず、リベラルアーツ教育の側面からも広く社会にも影響を与え得るものとしてその可能性に注目する。

 

内容はタイトルにあるように「音楽」で人を育てる、という観点から、クラッシック音楽が歴史の中で大学の中にどう組み込まれていったか、様々な大学の試みなどを多くの実例をあげて紹介し、音楽を学ぶということはどういうことなのか、また音楽に限らず教育とはどういうものなのかを
改めて考えさせてくれる良書。

 

音楽、教育について新しい視点を与えてくれそうな、音楽だけでなく教育に関わる幅広い層におすすめしたい一冊です。

 

OMAR BOOKS 川端明美

 


OMAR BOOKS(オマーブックス)
北中城村島袋309 1F tel.098-933-2585
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駐車場有り
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