» 『 ティ—&コーヒー大図鑑 カフェ・マルシェ 』今日は何を飲む?「飲み物」についてあらゆる観点から広く網羅した便利な図鑑。


辻調理師専門学校・監修 講談社 ¥3,619(税別)/OMAR BOOKS

 

コーヒー、紅茶、緑茶、ハーブティー、ミネラルウォーターにスムージー。
さて今日は何を飲もう?
私たちは日に何杯、「飲み物」を口にするだろうか。

 

朝起きてからの目覚めの一杯、コンビニで買うペットボトルのお茶、仕事や家事のひと休みに淹れるコーヒーや眠りにつく前のリラックスティーなど、一日を通して多様な液体が身体の中を通っていると考え始めたら「飲み物文化」に興味が沸いてきて、最近頓にめくっているのが講談社から出ている『ティ—&コーヒー大図鑑 カフェ・マルシェ』。

 

世界各国の飲み物の紹介、その特性、歴史、効能、産地情報にこだわりの店の紹介やレシピ、使用する道具の解説、飲み物と一緒に楽しめる器やスイーツまで、飲み物の百科事典といった体裁。どの飲み物に関しても初心者にとっては、豊富な写真や図解を多用しながらヴィジュアルに工夫されていて分かりやすく入門書として最適。

 

個人的に使い勝手が良かったのは、茶葉とその「水色」が見開きページでその種類が一覧でき、効用などのそれぞれの特色や違いが比べられること。
また作り方の過程においても、写真が大きく、記述も具体的で、構成や内容がとても実用的。また巻末の「カフェの歴史」や「」コーヒーの歴史」に「茶の文化史」「ティー&コーヒー栄養学」は読み物としても面白く読める。

 

イギリスの作家・ジョージ・オーウェルに名著『一杯のおいしい紅茶』(紅茶のいれ方から書くこと、生活全般をつづったエッセイ)があるが、「飲み物」について知れば知るほど、長い歴史で蓄積されてきた叡智が詰まっているのだなあと、ますますその世界に興味は尽きない。たとえば「甘涼しい」とは、茶の用語解説で知った表現。茶の世界でバランスのよい甘くさわやかな香りのことを言うそうだ。こういう飲み物文化の中で生まれた言葉ひとつをとってみても、歴史をひも解けばその背景に面白いストーリーが隠れているかもしれない。

 

飲み物についてあらゆる観点から広く網羅されていて、家庭にあると重宝すること間違いなし。めくって眺めるだけでも、一杯のお茶の時間を楽しくしてくれる一冊です。

 

OMAR BOOKS 川端明美

 


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