『四十路越え!』四十路は脱皮ポイント、新たな自分に生まれ変われる


湯山玲子
 
人生のリアルな折り返し地点、四十路。
30代もおわりに近づき、他人事ではなくなってきたところで、
「オンナでつまづかず、女で生きろ」
「不健康を逃げ道にしない」
「スタイルではなく感情で仕事をする」
「アラフォーの身体はまるでビンテージバイク」
などという刺激的なキャッチコピーにつられ手にとったこの本。
あまりにも内容が濃すぎて、へこみながらも3回連続読了!これは、もはや教科書?
そして、じっくり読んだ後は・・・
確実にアガります!
「40歳で人はまた新たに生まれ変わる」
 
この本では、恋愛、セックス、健康、美容、ファッション、仕事、それぞれに潜む、
わたしたち女性が無意識に踏んでいる“ブレーキ“とハマるとやっかいな“トラップ(罠)”が指摘されています。
その原因となっているのは、これまで生きてきたなかで培われてきた、考え方のフレーム。(ただしもはや現実とかけ離れている場合多し。)
それを一度取り外し、現実を受け入れ、そのリアルのなかで主人公として生きようよ、
四十路をターニングポイントにして新たに生まれ変われるよ、
という、優しさからこそ生まれる少し厳しいメッセージがたくさんつまっています。
 
特に、わたしが「うーん!そりゃそうだ!」とうなったのは、“因数分解の考え方”。
例えば、恋愛。
わたしたちの頭の中に居座っている恋愛の固定観念(こうあるべき!)がせっかくの関係をつぶしてしまっていることが多いんだとか。
恋愛の感情は非常に生きている充実感を与えられるものではあるけれど、一度、それを因数分解してみる。
恋愛=デート、気の合う相手との友情、セックス
そして、自分がもっとも大事にしている要素をしっかりと認識し、現実の相手と満足できる関係性をつくりあげていけばいい・・・という考え方です。
 
なるほど!これは使える。
もし、この考え方を応用してみるなら、わたしなら・・・
結婚=生活、子育て、尊敬、たまに恋愛  かな?
仕事=収入、充実感、喜び、生活とのバランス、出会い  かな?
 
因数分解したすべての要素に満点を求めるのではなく、メリハリをつけて、合計で80点でよし!とする考え方、
それは、ありのままの自分をよしとし、現実と折り合いをつけながら心の底からスッキリ満足してシアワセに暮らしていく・・・ための知恵なのかもしれません。
 
ほかにも、良い無理をするための健康法、年齢ならではの味を表現するほどほどの美容、仕事の醍醐味を味わうための第二エンジンのふかし方、若さを失った女の新たな武器となるファッションetc・・・
大先輩からの、「魅力的で、個性的で、自由で、オモロイ女」になるための、刺激的で勇気づけられるアドバイスが満載です。
 
それから、巻末の「今、知っておくべきBEST8!」も楽しい!
聴きたい音楽、観たい映画、行きたい都市、読みたい本、ワクワクリストがぐーんと増えました。

Written by Rico