ハート・ロッカーアカデミー賞6部門受賞も納得の秀作。「戦争とは、麻薬だ」


 

<<注意!!ネタばれあり!!(鑑賞予定の人はスルー推奨☆)>>





さすがオスカー受賞作品。


う~ん、納得。


これも全く情報なしで観に行ったんですが、ほんとすごい迫力でした。
これは是非、観るべき。


大好きなアンソニー・マッキーが出ているので期待して行きました。
今回かなり大事な役柄、サンボーン役です。
途中まで、まさか主演?とか思ってしまいましたが違いました。




 
主演のはずないよね、ジェレミー・レナーが主演男優賞ノミネートされてたのに。


ジェレミー・レナー文句ない演技です。

 


 
彼が演じるジェームズ軍曹、彼は無茶苦茶なんだけど、腕はいい。
非情なようで実は優しい。
くせがあるよね。
見事に演じきってます。


やはりイラク、アフガンを体験した米軍のみなさんたちにはこういう人が多いですね。
私の知り合いにも結構います。
任期の終了を待ちわびるんだけど、
国に帰っても生きている感じがしない、と言います。
結局また、危険な任務に身を投じる。
「そこでしか、生きられない」
と、私の友人も言いました。


“ The rush of battle is often a potent and lethal addiction, for war is a drug. ”
(「戦いの連続は良薬であり、時に中毒を引き起こす。戦争とは麻薬だ。」)


というセリフが冒頭にあります。
これは、もちろんその場にいないとわからないと思いますが、
事実なんだと思う。
もちろん人にもよるんだろうけど。。。


それにしてもキャスリン・ビグロー監督お見事です。
女性がつくった映画には思えない。
でも「K-19」もミリタリームービーだったし、得意分野には違いありませんね。
 



 
私はガイ・ピアースの短い出番にも驚きましたが、
デビッド・モースに気がつきませんでした(笑)

 

 
私はこれを観て、「アバター」が獲れなかったことに納得。
ただ、他のノミネート作品観てないから、そう思ったけど。。。
アメリカはこの時期にこの映画を受賞させたかったのかな、と思いました。
反戦の意味で。。。
重い映画ではあるけど、緊張感が途切れることない映画です。  
 

KEE



<ストーリー>
2004年夏、イラクのバグダッド郊外に駐留するアメリカ軍。そこに所属する爆発物処理班は、死と隣り合わせの前線の中でも、最も死を身近に感じながら爆弾処理を行うスペシャリストたちだった。ある日も、ブラボー中隊はいつものように爆弾処理を行っていたが、退避しようとしたその瞬間に爆弾が爆発。1人が殉職してしまう。その後、新しく中隊のリーダーに就任したのはウィリアム・ジェームズ二等軍曹(ジェレミー・レナー)。だが彼は、基本的な安全対策も行わず、まるで死を恐れないかのように振る舞い、周囲を驚かせる。一瞬の判断ミスが死に直結する爆発物処理班の任務の中、補佐するJ・T・サンボーン軍曹(アンソニー・マッキー)とオーウェン・エルドリッジ技術兵(ブライアン・ジェラディ)は、徐々にジェームズへの不安を募らせていく。彼は、虚勢を張るただの命知らずなのか、それとも勇敢なプロフェッショナルなのか。そんな男たちの思いとは関係なく、激しい戦闘が繰り返される日常は続き、爆弾処理の日々が過ぎていく。ブラボー中隊の任務明けまで、あと38日……。


<キャスト>
ジェレミー・レナー
アンソニー・マッキー
ブライアン・ジェラティ
ガイ・ピアース
レイフ・ファインズ
デビッド・モース
エバンジェリン・リリー
クリスチャン・カマルゴ
監督:キャスリン・ビグロー