『再会の街で』いつ何が起こっても良いように、愛する人には ” I love you ” を。9・11の消えない傷。


 
良いです。
 
非常によかった。私、このポスター、好きだなあ。
 
ちょっと尺が長い気がしたけど、良かったよ。NYの夜の街が素敵です。
 
9・11で家族を失った男をアダム・サンドラーが演じてるんだけど、はあ~、つらい。
みんな死んじゃったんだよ。
立ち直れないよね。
 

 
ドン・チードル、いいねえ。
エリートなんだけど、彼もちょっと心に問題をかかえてるんだよね。
皆そうだよね、生きていくってそういうこと。
 
チャーリーを救いたい、アラン。
だけど、本当に救われていたのはどっちだったのか。
 
お互いを必要として、やはりお互い再会すべきだったんだよね。
 

 

 

 
チャーリーは、家族がいたことも、全て、心に鍵をかけちゃっているの。
 
そりゃそうだよ。
思い出したくないよね。
 
9・11の被害者、遺族。
こういう人は本当にいっぱいいるんだろうね。
 
チャーリーは生命保険やなんだかんだで、物凄く、お金を持っている。
だけど、彼にとってもみれば “ so what ??(だから何?)” なんだろうね。
でも、so what ? といいつつ、お金があってやっぱり良かったんだろうな、と傍からみると思うけどね。
多分、生きている実感すらなく、ただ苦しい時間をすごしているチャーリーには、大したことじゃないんだなあ。 
 

 
私も突然家族を亡くしていますが、本当に最後に交わした会話、って心に残ります。
 
「最後の会話だったのに、、」とチャーリーがいうんだけど、私も本当に同じ気持ちです。
もうちょっと違う会話を最後の会話にしたかった。
 
私の場合、母が突然亡くなったのだけれども、前の晩に、ちょっとした口論をして、次の日、私が仕事から帰ってきたら亡くなっていた。
 
はっきりいって、今も立ち直れない。
 
だから、やっぱり、どんなことがあってもいいように、愛する人たちにはちゃんとそれを伝えたい。
 
いつでも、I LOVE YOU を伝えて後悔のないようにしたい、と思う。
 

 
アランは「忘れろ」っていうんだけど、忘れられないと思う。
忘れなくてもいいと思う。
ただ、自分を責めるのはよくないよね。
それも、わかっていてもなかなかです。
 
世の中突然いろんな予期せぬ出来事がある。
 
つらいことも、いいことも。
 
それでも、生きている限りは、前を向かなきゃいけないのです。
 
コミュニケーションって本当に大事だなあ。
 
伝えなきゃ、伝わらないんだもの。
 
この映画で更に実感しました。
 

 
あ、アランの妻役で、私の天敵、 ジェイダ・ピンケット・スミスが出てましたが、この映画の彼女はなかなか素敵でした。
顔が嫌いなんだけど、最近めっきりフェミニン路線で、結構良いです。
 

 

 
ウィル・スミスファンとしてはつらいですが、認めます。 
 

 

KEE



<ストーリー>
ニューヨークで歯科医院を営むアラン(ドン・チードル)は妻子に恵まれ理想的な生活を送っていた。ある日アランは911で妻子を失った大学時代のルーム・メイト、チャーリー(アダム・サンドラー)と再会する。しかしチャーリーは未だに立ち直れず、心を閉ざしていた。そんな彼を立ち直らせようと、アランは行動をともにする。次第に彼らは互いを必要とする関係になっていく。
 
<キャスト>
アダム・サンドラー
ドン・チードル
ジェイダ・ピンケット=スミス
リヴ・タイラー
サフロン・バロウズ
ドナルド・サザーランド
マイク・バインダー