Community&Coworking Cafe coil(コミュニティ&コワーキング カフェ コイル) 特技を活かして、あなたも講師に。自分を表現し、人とつながり、チャンスを掴む。夢への最初の一歩を踏み出す場所 

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Cafe coil

 

「ある講座で、先生と生徒さんがすっかり友達になって。終わってからも2,3時間残ってずっとしゃべってたんです。それを見て確信した。 共通の趣味の人同士をつなぎ合わせたら、初対面かどうかなんて関係ない。すっごく仲良くなって、すごいコミュニティができるんだって」

 

人と人とが繋がった時の感激をこう話すのは、那覇市楚辺にオープンしたCommunity&Coworking Cafe coil オーナー、松崎裕紀(ひろのり)さんだ。デザイナーの紀子さんと、夫婦二人三脚でカフェを運営している。

 

コワーキングカフェって耳慣れないけど、いったいどんなカフェなんだろう?

 

「coは、一緒に、workingは、働くで、“一緒に働く”。アイディアや情報、仕事の悩みなんかを共有して、お互いに高め合っていこうっていう時間制のカフェです。最近、フリーでオフィスを持たず、ノマド的に働く人って増えてるでしょう。そんな人がオフィスとして使ってくれたりね。だから電源もあるし、フリーWi-Fiだし、プリンターもあります。でもレンタルオフィスと違うのは、人と繋がれるってこと。ほら、フリーで1人で仕事するの孤独でしょ。うちは講座も頻繁にやってるから、先生になったり生徒になったり、お店側がお客さんの間を取り持ったりと、コミュニティや友人ができやすいと思いますよ」

 

Cafe coil

 

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店を見渡すと奥にはデスク席がある。何も仕事だけではない、ゆっくり読書したり、資格や受験の勉強をするのもいい。大きなテーブル席もあるから、仲間うちで趣味の会を開くのもいい。普通のカフェだと、長居や、道具を広げるのがためらわれる時がある。でもcoilならそんな心配は無用だ。ドリンクバーがあって、飲み物を好きな時に好きなだけ飲めるし、お腹がすいたら美味しいご飯やスイーツだって食べられる。その人次第で自由に、好きなように使えるのが、Community&Coworking Cafe coilなのだ。

 

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中でもcoilが力を入れているのは、講座の開催。紀子さんは、特技や資格がある人は、どんどん講師にチャレンジして欲しいと言う。まずは一歩を踏み出してチャンスを掴んでほしいのだ。

 

「私がすごく理不尽に思うのは、特に沖縄は女の人が活躍できる場がまだまだ少ないってこと。自分もそうだったけど、子供を産んで職場へ戻っても、元のように働けるかっていったらなかなか難しいんですよ。それでみんな子供がいても働けるようにって、県外まで足を運び、資格を取得する方が多いんです。それでも一生懸命取得した資格を活かして仕事をするのはなかなか難しいですよね。履歴書の資格に一文添えられるだけではもったいない。頑張った分、そのスキルを活かす場と機会があればって思ったんです」

 

たしかに資格を活かせずにいる人は、多いのかもしれない。でもそれを使って自分で何かを始めるって、ハードルが高いのも事実。

 

「例えば資格を使って自分で教室を開くってなったとき、すごく負担が大きいんですよ。場所を借りて、告知して、開催にこぎつけたとしても、お客さんが集まらなかったらどうしよう…と不安がある。だからなかなか一歩が踏み出せない。でもここだったら、テストと捉えてくれればいい。とりあえず少人数から、できることをやってみる。やりながら、こういうスタイルがいいのかな、ああいうスタイルがいいのかなって色々試していけばいいと思うんです。講師もまず勉強。失敗することを恐れずに、トライ&エラーを繰り返せばいいんです。そしたら1人2人ってちょっとずつファンがつくと思うんです」

 

紀子さんの言葉は力強い。背中をドンッと押されたようだ。講座開催に際し、coilならではのメリットもある。

 

まずは、開催側が講座のやり方や開催頻度を自由に決められること。

 

「講師と生徒という関係にとらわれることはないんです。まずは、サークルとかワークショップという気軽な形で始めてもいいんですよ。自分がいいと思ってるものを広めるには、同じ目線に立って楽しむのがいい時だってあるし。自分のスキルが上がってきたら、講師を育成する講座を開催してもいい。それに、講座を開催したいと思う方々の中には、子育ての合間や、仕事と両立して講座の開催を計画している人もいます。だから毎週開催が絶対ではない。頻度も自由に選ぶことができれば、自分に合ったペースで少しずつステップアップすることができると思うんです」

 

 

次に、PRや告知の手助けをしてくれること。

 

「皆さん、PRや告知するのがあまり得意じゃないなって感じるんです。慣れてないから当然なんですけどね。私、デザインの仕事をしてるんで、フライヤーとか作るの得意なんですよ。文字だけで告知するより、目をひくような写真やイラストを入れて、文字の大きさや配置も考えて。目を引くものがあると、印象が変わるし、なんか楽しそうだなって思ってもらえるんです。フライヤーを見て参加を決めましたってお客さんも多いですよ。そのフライヤーのデータは、ご自分のブログやFBで思いっきり宣伝して下さいって、先生に差し上げています。これは無料でサービスしてます。生徒さんが集まらなかったらデザイン料返せ、なんて言いませんからね(笑)」

 

さらには、世話好きなオーナーが講座開催の相談にも乗ってくれる。

 

「例えば、開催してもお客さんがゼロだったときは、何が悪かったか、曜日かな、時間かな、時期的なものかなってことも、一緒に考えて、分析して、次に活かせるようにします。講座を開催しようってなったときは、こんなことをやってみたいんですって言ってくれたら、じゃあ、どんなやり方がいいか、どんな見せ方がいいかってことも相談に乗りますよ」

 

 

Cafe coilをうまく使って、どんどん仕事に繋げていった講師もいるという。

 

「coilで定期開催している写真講座があるのですが、講師のカメラマンは、お客さんとしてご来店下さった方。その時に彼の写真を拝見したのですが、それがあまりに素晴らしくて。すぐその場で、写真展示の相談を持ちかけました。以来、別の講師の方によるメイク講座と連動してメイク後の写真を撮ってくれたり。その時に撮ってもらった写真を機に、個人的に今度は写真を撮って下さいと、依頼が入ったり…。とにかく人の縁と仕事の繋がりって不思議なものですよね。どこに仕事のチャンスが転がってるか分からない。coilのFBページは今800人以上の「いいね」を頂いているのですが、講座ごとにイベントページを作っているので、その場を上手にPRの場として活用して頂くことで、新たなチャンスが生まれることもあるんです。1歩踏み出したら2歩、3歩って、どんどん可能性が広がっていきますよね。特に沖縄は、人の縁が、仕事の縁として広がりやすい地域だとも思います」

 

coilの夫婦おふたりは、相談に乗ったり、フライヤーを作ったりと、採算度外視で講師の先生方を心から応援している。その理由は、自分も同じように試行錯誤をしてきた経験があるからだと紀子さんは言う。

 

「東京では全く違う仕事をしていて、ひょんなことから自分はデザインが好きだってことに気がついて。そこから会社辞めて独学でデザインを勉強して。でも経験のない私をどこも採用してくれるところがなく。地方ならまだ可能性があるかも、と当時お付き合いしてた夫の出身地沖縄に来たんです。沖縄でようやく好きな仕事をさせてもらえて。で、長男の出産を機に、グラフィックデザイナーとして独立したんです。フリーになって最初の3年くらいは、本当に勉強で、何でもやらせて下さい、ちゃんと勉強しますからって、とにかく修業の日々でした(笑)。色んな人に助けてもらいながら、家族に迷惑をかけながら、やっと、ようやく色んな仕事ができるようになったんです。好きなことを仕事にするのって楽しいけど、1人でやるのはすごいパワーがいるし、1人の力ではどうにもならないこともあるでしょ。そんな時、一緒に頑張ろうって後押ししてくれたのが、家族をはじめ周りの方だったんです。だから今度は、coilがそんな役目を果たせたらなって思うんです」

 

頑張る人は講師に限ったことではない。coilでは多彩な講座が開催されているから、どんどん受講して、何か夢中になれることを見つけたり、自分の趣味を深めるのもいい。

 

「先日、コスプレの写真撮影会があってね。関係ないお客さんも『あんたたち、可愛いね〜』って興味津々で、思わぬ会話が生まれたり。それから今日やってる朗読会。先生が言うには、お腹から声を出すことで、自己表現ができるようになるんですって。そんな効果があるんだ〜って。coilをオープンさせてから、私の世界もぐんと広がって楽しいですよ」

 

Cafe coil

 

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多彩な講座だけでなく、美味しい食事もまた、coilの魅力の一つ。キッチンで奮闘するのは、オーナーの裕紀さんだ。

 

「講座って初対面の人同士が顔を合わせるわけじゃないですか。だから先生も生徒もちょっと緊張してる。でも、ご飯が美味しかったら、会話の糸口が生まれるでしょ。これ、美味しいね〜とか。ご飯を一緒に食べると、心が通じ合うことがある。だから、ご飯は美味しくなくちゃ」

 

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たっぷりトマトのミートパスタ サラダとスープ、ドリンクバー、1時間の利用料込で、780円

 

coilの人気メニュー、“たっぷりトマトのミートパスタ”は、手作りのトマトソースが、麺にふんだんに絡まっている。食べ応えのあるしっかりとした味ながら、どこか優しく懐かしい味もする、「ママの味」ならぬ「パパの味」だ。

 

「彼は、色んな洋食屋さんで腕を振るっていた経験があって、私よりずっと料理が上手。うちでもお客さんが来るってなったら、いつも彼がご飯当番で。ここでも、ドレッシングもソースもしゅうまいも、全部手作り。すごく仕込みに時間をかけて丁寧に作ってますよ」

 

メニューが豊富な上に、全て丁寧に手作りして作られた料理を見れば、裕紀さんの思いが伝わってくる。食事だけを利用する客も多いというのもうなずける美味しさなのだ。

 

洋のプレート。その他ベジタリアン対応のプレートなども。

 

coilには、講師の先生を手助けしてくれるものがいっぱいある。しかし、講師として人気が出るか出ないかは、その人柄によるところが大きいのだとか。

 

「講師で人気が出るのは、やっぱり“人がいい”こと。情報の量とかスキルがあるってことも重要だけど、一番大切なのは、人柄です。時間とお金を使って講座に参加してくれた人に対して、どれだけ感謝の気持ちを持って対応できるか、だと思いますよ」と紀子さん。

 

成功の鍵は、人柄。そう聞くと構えてしまうかもしれないが、coilでなら、自然とその鍵に近づける。だってここには、とびきり人のいい2人がいる。ゼロからスタートする人を心から手伝いたいという、紀子さん。会話がはずむようにと丁寧にご飯作りをする、裕紀さん。2人の温かい気持ちの後押しがあったら、成功の鍵をぐっと引き寄せられるに違いない。

 

店名の“コイル”のように、小さな勇気が、人との出会いを呼び、徐々に大きな渦となって花開く。そんな夢へ向かってスタートを切る場所が、Cafe coilだ。

 

文 田中えり(編集部)

 

Cafe coil
Community&Coworking Cafe coil (コミュニティ&コワーキング カフェ コイル)
那覇市楚辺1-3-21
098-851-4977
open 8:00~22:00 (土・日 10:00~)
close 毎月第3木曜・臨時休あり

 

http://cafecoil-okinawa.com