「Yogaと食でリセット」あなたが幸せでいることは社会貢献 ヨガと食で幸せの土台を整える


 
「一生懸命ヨガをやっていても、食生活がきちんとしてなかったり食べ過ぎたりしてると効果が少ないんです。
だから、食とヨガのコラボができたら良いなと思って。」
 


 
ヨーガセラピスト比屋根先生の自宅を開放して、月に二回行われる食とのコラボレッスン。
料理教室を主宰する徳元先生がキッチンで食事を作り、
リビングでは最初にヨガや食、身体のメカニズムに関するレクチャーがある。
6月は
「肝臓の働きを知る 〜毒素を分解〜 休まず働く私の臓器」
がテーマ。
 
脂肪肝は、肝臓に脂肪がたまって機能が損なわれると発症するが、極度の飢餓状態でも同様に発症するという驚きの事実。
「飢餓状態と飽食状態の肝臓が同じだなんて・・・」
と、生徒達も唖然。
また、ファスティングのメカニズムと効用、先生が実践した記録なども紹介。
映像や図を用いての説明なので、とてもわかりやすい。
 

最初にデザートを作り、冷蔵庫で冷やす
 


ツンと鼻を突くみょうがの香りが漂う
 

野菜をふんだんに使う徳元先生の料理は、緑色が鮮やか
 


 
 
レクチャーの後、ヨガの時間が始まる。 
 

 
少人数制で行うため、先生の目も一人一人にしっかり行き届く。
 

 
「普段は殆ど汗をかかないんです」
と話していた生徒にも、うっすら汗が浮かんでいる。
 


 
1時間ほど、たっぷりとヨガを行った後、
感想を報告し合う。
どう感じたか、何を考えていたか。
 
ヨガの間、先生は何度か
「意識化してください」
と呼びかけていた。
普段は無意識のままにしておきがちな自分の体の感覚や反応を、しっかりと意識するように、という意味だ。
ヨガの本来の目的は体操することではない。
精神面への働きかけがとても重要視されている。
 

 
ヨガの後に食べるのは、肉や魚を使わない、野菜中心の身体に優しい料理。
 
「今日の為に昨日の夜ご飯を軽めにして、朝は抜いて、プチ断食してから来ました。」
 
という生徒も。  
 
肉や魚を使わないのは、ファスティング後の回復食としても有効だから。 
 

「野菜のテリーヌ」
 

 
「すごい、ゴーヤも入ってる。」
「こんなして食べたら、子ども達もゴーヤ沢山食べそうだね〜。」
「料亭で食べるような味!本格的で美味しい〜。」
 

「季節の野菜の煮びたし」
 

「玄米がゆ」トッピングされた三つ葉やみょうがの香りが食欲を誘う
 

レシピを聞いて「こんなに簡単なんだ。おうちで絶対に作ります。」と好評だった「もずくスープ」
 
「肉も魚も使ってないのに、すごくお腹いっぱいになる。」
「味はもちろんだけど、見た目にも美味しくて視覚的にも満たされるね。」
 

 
食後は、徳元先生がレシピを伝授。
作り方のコツ、応用の仕方も教えてくれる。
その場限りでなく、家庭に持ち帰って家族で楽しんで欲しいという先生の想いが伝わる。
 

「グレープフルーツのジュレ」
 

リピーターも多く、教室のムードは和やか。食後のトークも弾む。
 

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– – – ヨガを始めたきっかけは「満たされたくて」
 
私がヨガを始めたのは、自分自身に満足してなかったからかも。
特別体調が悪かったわけではなくて、なんとなく満たされていない感じがあって、
それがきっかけでした。
当時は30代前半で子育て真っ最中、健康ではあるんだけど社会からは離れている感じで、社会にもっと関わりたいという気持ちもあったのかも。
 
健康とは言っても、産後はそれまでなかった腰痛や偏頭痛の症状に悩みました。
今思えば、精神的なダメージが身体に出ていたのかもしれません。
ちまたで丁度ヨガがはやっていたので、習いに行き始めたんです。
 
通い始めたらすっかりハマったのですが、最初はヨガの目的をきちんと理解していませんでした。
やり始めてから興味を持って、本を読んで勉強するようになりました。
すると、ヨガの本来の目的は体操ではなく心をしずめることだと書いてあって。
私が求めてたのは、やっぱりこれだ〜って実感しました。
 
当時習っていた先生に、本格的に勉強できる所を紹介していただき、新垣道子先生に習いました。
そこで、ヨーガ療法士の講座も受けたら?と勧めて頂き、勉強しながら教室を開いたんです。
 
– – – あるがままを受け容れ、朝から家族に優しくできるように。
 
ヨガの効果はすぐに表れました。
体調面では、辛かった腰痛と眠れないほどひどかった下半身のむくみがなくなりました。
偏頭痛も緩和、生理痛も軽減。
 
精神面では、心がおちついて優しくなったと思います。
だから、子育てにのイライラも無くなりましたね。
夜のヨガレッスンの後はそのままの状態で眠れるので、朝起きると家族にもすごく優しく接することができるんです。
だから、最近はケンカもまったくしないんです。
 
ヨガをやってると、あるがままを受け容れる事ができるようになっていくんですよ。
だから、同じことを言われても、以前は怒っていたのに今は怒らない。
現状が変わってなくても怒らなくなってくるというか、そこに意識が向かなくなるんですね。
 
自分が変わると相手も変わるとよく言いますが、今は主人もヨガをやってますし、本も読んでいます。
 
– – – レッスン後、涙を流す人も。ヨガで心身解放。 
 
ヨガ教室の雰囲気は、集まった生徒さんが求めていることによっても変わります。
心の浄化を求めている時は、そういう方向にクラスを導きます。
そうるすと心の緊張がぱっと緩むみたいで、涙を流す方もいらっしゃいます。
それは良い機会なので、レッスン後にセッションの場を持ってあえて言葉に出すんですね。

心をゆるせる相手ってなかなかいないでしょう?
でも、ヨガを一緒にやっている人には何でも話せたりするんですよ。初対面でも。
みんなも言ってるから自分も言っちゃおう!っていう気持ちにもなるのかも。
 
先日は、教室で進化論の話をしたんです。
生きていくには進化が必要。みんな「変わりたい、成長したい」と思っているのに変わりきれない。あなたが執着しているものは何?手放せないものは何なのか考えてみましょう、って。
ペアを組んでそれぞれ話すんですが、みんな話に夢中になっていて。
相手は初対面の知らない人だけど(笑)。
これがヨガでは普通のこと。最初はびっくりするかもしれないけれど。
そして、ヨガに慣れている人は傾聴するのが上手になっているので、相手も話しやすいんですね。
 
毎日忙しい人もわずかな時間をさいてヨガをやってみると、それだけで全然違いますよ。
「疲れた〜」っていう日こそ、そのままの状態で眠るよりヨガをやってから眠ったほうがぐっすり眠れます。
心身ともに解き放たれるからかもしれません。 
 

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比屋根先生のヨガレッスンのパンフレットには、次のような文章が綴られていた。
 
「幸せのバイブレーションは、波紋のように広がり
共鳴現象を引き起こします。
だから、あなたが幸せでいるということは、立派な社会貢献!
まずは、あなたが幸せになってください。
あなたはもっと幸せになれるはず・・・。
 
素敵な人とは、その人が何を成し遂げたかではなく、
今その人が幸せな気持ちでいるかどうかではないでしょうか。」

 
 
ぼーっとしていても、忙しく飛び回っていても、毎日は過ぎていく。
それこそ無意識のうちに、時間の針は一秒一秒を確実に刻み続けている。
私たちが本当に求めているものの殆どは、大きく括るときっと「幸せ」にカテゴライズされるものだと思うが、そのゴールばかりが輝かしくクローズアップされ、そこに意識が集中し、今この瞬間の幸せはすっかりおろそかにされてはいないだろうか?
 
からだと心。
どちらが損なわれても、求めている「幸せ」から遠ざかってしまう、人間の基本。
  
ここは、ヨガと食を通じて「幸せ」について考え、学べる教室。
私たちはもっと、幸せになれるはず。
  

写真・文 中井 雅代

 
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「Yogaと食でリセット」
月2回 10:30〜14:00
場所:豊見城市(詳しい住所はお電話にてお尋ねください)
講師:比屋根優子(ヨーガセラピスト)
   徳元由美子(イタリアン カジュアル料理教室 主宰)
参加料:¥4,000(食事代込み)
連絡先:090-9783-9659(比屋根)