中城狂言

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あらすじ
棒縛(ぼうしばり)

 

二人の家来が、留守番中に酒蔵の酒を盗み飲んでいると知った主人は、太郎冠者を棒に、次郎冠者を後ろ手に縛って出かけてしまう。
それでも酒が飲みたい二人は知恵を絞り、縛られたまま酒を飲むことについに成功する。
酔った二人が謡えや舞えやと大騒ぎしていると…。

 

自由の利かない手で酒蔵の戸を開けたり、舞を舞ったりと、遊び心に裏付けられた自由さがある作品です。
観ているこちらも心楽しくなれる、狂言の代表作の一つです。

 

鬼瓦(おにがわら)

 

長らく在京していた大名が、無事訴訟も叶い帰国することになる。
これも日頃信仰している因幡薬師のおかげと、お礼と暇乞いのため太郎冠者を連れ参詣に出向く。
お参りを済ませた二人がお堂の様子を見て回るうち、ふと見上げた屋根の鬼瓦が目に留まる。
すると大名は急に泣き出してしまい…。

 

ほのぼのとしたユーモアのある、味わい深い狂言です。
大名や太郎冠者とともに、お寺を見て歩いているような気分で御覧ください。

 

首引(くびひき)

 

播磨の印南野を通りかかった鎮西八郎為朝の前に鬼が現れる。
娘の姫鬼に人の食い初めをさせたいという鬼に、為朝は、姫と勝負して負けたら食われよう、と提案する。
親鬼は恥ずかしがる姫を説得して腕押し・すね押しをさせるが、豪傑無双の為朝にはかなわない。
苦戦する我が子に気が気でない親鬼は、ある策を思いつき…。

 

豪胆な英雄・為朝に対し、可憐な姫鬼を華麗かつ懸命に応援する親鬼。
人間以上に子煩悩な鬼の姿に、思わず顔がほころびます。鬼対人の戦い。さて、この勝負の行方は?

 

開催日:2017年1月31日(火)
開場17:00 開演17:30
場所:世界遺産・中城城跡 野外特設ステージ
※雨天決行・荒天中止

 

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