「LONDON便り 和井内京子のバッグと友人マグダの皿たちと」10月14日(金)〜23日(日)  *会期中無休*

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Kyoko no Bag 

 

LONDONを拠点に、世界中を旅して集めた布を使う和井内京子のバッグから感じるのは、愛着と決別と旅。

 

好きなものを選ぶ時に捨てるもの、旅する時に選ぶもの。人間の営みの中にはいつだって、選別することは付いて回る。彼女の作品を見ていると、愛着の深さが感じられて、なんだか愛おしくなってくる。とても人間らしい目線で選ばれた材料たちが使われているからだ。古いものも新しいものも、友人と一緒に作ったボタンや、テキスタイル、アンティークの布やリボン。誰かに会いに出かけたくなるような、そんなバッグたちになのです。日常のお出かけがまるで旅のようになる、そんな作品たちに会いに来てくださいね

 

今回は、バッグの他に、アンティークの服、インディゴ色の絵付け皿、陶器のボタンがやってきます。

 

 

和井内京子 バッグデザイナー
横浜生まれ。 1988年よりロンドン在住。

 

和井内京子氏の作るバッグは、彼女のイメージする世界の中から生まれてくる。ふと目に留まった人のキャラクターを頭の中で育て、ライフスタイルを思い描き、一つの景色を作り上げる。そしてその人に合うバッグを作るのだ。彼女はいつだって、現実に片足、イメージの世界に片足を踏み入れ二つの世界を練り歩いて「京子劇場」を作り上げる。
その世界から生まれるバッグたちは、どれもこれも個性的。まるでもうすでに持つ人が決まっているかのようにくっきりと力強く存在している。
赤いベッチン・アンティークレース・エスパドリーユの帆布・ハンガリーの古い麻・友人のテキスタイルデザイナー作の美しい布たち。バッグたちにはすでに時空を超えたストーリーが付いてくるのだ。そんなバッグを日常の中で使っていると、現実の世界がまるで物語の1ページのように見えてくる。実際改めて味わってみると、私たちの或る一日は奇跡の物語の中のよう。そんな感覚になる。私が彼女に頼んだのはイギリスの郵便局員が昔持っていたというポストマンバッグをモデルにして作られた横がけバッグ。
ハンガリーで100年以上前に織られたアンティークリネンで作られているそうだ。もしかしたらこの布は昔ロバの背中で揺られたほっぺをバラ色に染めた花嫁さんの道具入れだったかもしれない。いやいや、方々を旅したさすらいジミーの背負子だったかも。夕日や朝日を浴びながら旅してきただろう古い布を、現代の生活の中で使うのはとても楽しい。和井内京子氏は彼女自身がまるでおとぎ話の中の主人公のようだ。一度会ったら忘れられない人となるだろう。80年代に描かれた伝説的漫画「アタゴオル」の主人公ヒデヨシに似た、バッグデザイナー和井内京子氏は10月14・15・16日の在廊。たくさんのバッグと物語があなたを待っているだろう。 Shoka: 田原あゆみ

 

 

Magda no Sara

 

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Magda Weldon
ポーランド生まれ。

 

ロンドン芸術大学卒業後グラフィックアーティストとして活躍。デジタル化に違和感を感じ、手を使う仕事がしたくて人生後半にして作陶家になった。彼女の描くインディゴの昆虫たちは生き生きとしていて、とてもチャーミングだ。ヨーロッパでは昆虫はラッキーチャームとして人気がある。
一皿一皿丁寧に描かれていて、どれも素敵で困ってしまう。

 

場所:暮らし楽しむものとこと Shoka:
沖縄市比屋根6-13-6
日時:2016年10月14日(金)〜10月23日(日) 11:00〜18:00 (会期中無休)
TEL:098-932-0791
H Phttp://shoka-wind.com/