スペインの南蛮漆器の歴史と文化

 

漆器の原材料であるウルシの木はアジアでしか生育しないため、漆芸品はアジア独特の工芸として発展しました。
そうした漆芸品の艶やかな輝きは、ヨーロッパの人々を魅了しました。
16世紀にキリスト教と鉄砲の布教のため日本にやってきたポルトガルの宣教師達や、スペインやポルトガルの貿易商人達は、そこで出会った漆器に感動し、自国に持ち帰りました。
また当時の日本には宣教師達だけではなく、スペインやポルトガルの貿易商人達もやって来ました。彼らもまた漆器に魅せられ、また商材としての高い可能性を感じたのです。そして日本の職人達に自国で販売するため、ヨーロッパの生活様式に合わせキリスト教の祭壇や衣装入れ、コーヒーカップなど、様々な漆芸品を制作させました。そのような漆器を、「南蛮漆器」といいます。
こうした南蛮漆器は、現在でもスペインやポルトガルをはじめとしたヨーロッパ各地に残されているのです。
川村やよい先生は16世紀~18世紀の美術史、特に装飾史をご専門とし、南蛮漆器にも大変造詣の深い専門家です。
今回の特別講演では、スペインの協会に眠る南蛮漆器や、スペインの歴史文化、川村先生の35年にわたるスペインでのくらしの様子などをお話しいただきます。

 

開催日:平成27年3月8日(日)
午後2時~(無料)
場所:浦添市美術館

 

http://museum.city.urasoe.lg.jp/