新収蔵品展―平成27年度収蔵資料―

 

「新収蔵品展」は、当博物館が前年度に新たに収蔵した資料を公開するとともに、今後の博物館活動の充実と発展をめざし、毎年開催しているものです。平成27 年度は、県内外の個人や機関等から、多数の貴重な資料をご寄贈いただき、収集・購入したものも合わせて、なんと2,225 件もの資料を新たに収蔵いたしました!
盛りだくさんな資料の一部をご紹介すると、自然史分野では、膨大な数の貝類をはじめとした海の生物の標本(清水寛枝氏寄贈)、南部の新里層で収集された多数の炭化木や貝類化石(吉村武氏寄贈)、ティラノサウルスの歯などを含む多数の化石類(川原康弘氏寄贈)など、まとまった資料をご寄贈いただき、また、獲れたて新鮮なキハダマグロで剥製も制作しました。歴史分野では、現存する沖縄最古の梵鐘である大聖禅寺の鐘(琉米歴史研究会理事長喜舎場静夫氏寄贈)や戦前の円覚寺関連写真(能山宗忠氏寄贈)など、貴重な品々があり、美術工芸分野では、人間国宝である玉那覇有公氏による絹草花模様両面紅型衣裳一領(作者寄贈)、戦時中に使われた木綿紺地経縞に緯絣模様上着・もんぺなどの衣類(嶺井聖太氏寄贈)、巨大な防火用の大天水甕(ウフティンシーガミ)(宮城篤正氏寄贈)、そして、歴史的にも美術工芸的にも重要な喜名焼擂鉢(松島朝義氏寄贈)など、多岐にわたる資料を収蔵しました。民俗分野では、琉球列島の島々の多様な伝承話をそれぞれの方言で収録した沖縄伝承話音声資料(アナログテープ)(NPO 法人沖縄伝承話資料センター寄贈)、朱漆松竹梅鶴亀模様箔絵の衣裳櫃(ケー)(譜久山信子氏寄贈)などの貴重な品々をご寄贈いただきました。さらに、当館が新たに制作した、触れて遊んで楽しめる子ども向けの体験キットなども、新収蔵品展にて、まとめて展示する予定です。
オトナもコドモも楽しめる博物館を目指して活動する沖縄県立博物館・美術館の多様な活動の成果を、ぜひこの機会にご覧ください。私たちの活動は、みなさまのご支援、ご協力、応援によって成り立っています

 

期間:平成28年5月27日(金)~平成28年6月26日(日)
9時~18時(金・土は20時まで)※入館は閉館30分前まで
休館日:月曜日(月曜日祝日の場合は翌平日)
場所:沖縄県立博物館・美術館 博物館企画展示室

 

http://www.museums.pref.okinawa.jp/museum/topics/detail.jsp?id=1546