réunir(レユニール)/メンテナンスやリフォームも。長く愛せるシンプルジュエリーのセレクトショップ

レユニール

CHERRY BROWN

 

レユニール

siki

 

「このリング、つけ心地がとてもいいでしょう? すごく滑らかなんですよね。“siki”というブランドなんですけど、仕上げだけ専門の職人さんにわざわざ依頼されているんですよ」

 

繊細でゆるやかな曲線が特徴のそのリングは、スルスルと指に収まり違和感がなく、付けていることを忘れてしまいそう…。そんな細部にまでこだわったとびきりが並ぶのは、作家物ばかりを集めたジュエリーショップ、réunir(レユニール)。津波古真由美さんがセレクトするのは、シンプルながらも存在感があり、美しい佇まいのものばかり。

 

「仲地由美子さんのガーネットリングは、石の美しさにも目を見張りますが、撮影している時、肉眼では気づかなかった石座のミル打ちに気づいたんです。カメラを向けてみて、改めて作家さんの石への愛情や作品への想いを感じました。手間を惜しまず美しいものを作る心意気に触れると心が震えます」

 

レユニール

仲地由美子

 

レユニール

 

真由美さんが心惹かれるのは、デザインの良さにだけではないようだ。

 

「『仕上げが丁寧で美しいな』とか『こんな見えないところまで手抜きをしてなくて、すごいな』とか思うものが多いですね。お店を開くにあたってジュエリーの作り方を2年弱学んだことで、視点が変わりました。手間を惜しんでいないものを自然と選ぶようになりました。その前は、デザインから入って選ぶことも多かったですよ」

 

レユニール

serial number

 

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siki

 

レユニールに揃うジュエリーの美しさの秘密は、細部にまでかけられる作家の愛情。その沢山の愛情を真由美さんはお客に伝える。

 

「この“serial number(シリアルナンバー)”というブランドは、全部の作品一つひとつ番号が打ってあるんですよ。それぞれに番号を振ることで、そのジュエリーとその人が繋がって、そこからまた物語を紡いでいってほしいという願いを込めているんです。それから“siki”のジュエリーのコンセプトは、“装うオブジェ”っていうんです。留め具のパーツまでも、デザインに合わせて角度がついていて。普通は、耳たぶに合わせてカーブしているものがほとんどですよね。置いた時や、耳につけて横から見た時も美しい。こういう細かいところにコンセプトを感じて、『くぅ〜!』となってしまいます」

 

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よどみなく流れる話の中で、真由美さんは作家の人柄についても言い及ぶ。「モデルさんのようにキレイな人なんです」「明るくて元気で、趣味はバドミントンなんですって」「企画展で作品を送ってくださるとき、ディスプレイ用の什器やディスプレイした時の写真まで一緒に送ってくださって、とっても心配りをしてくださる優しい作家さんなんです」などなど。

 

ジュエリーを選ぶのには要らないかもしれない情報。それをも伝えるのは、作品だけでなく、その作家ごと好きになってもらいたい、ファンになってもらいたいと思ってのこと。人懐っこい笑顔で楽しそうに話す真由美さん自身が、その作家を丸ごと好きなんだとよく分かる。

 

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左・cicafu metal works/右・sou

 

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アトリエひと匙

 

真由美さんは、これまでホテルのお土産店やインテリアショップで販売の仕事をしてきた。自分の好きなものを、その好きな部分を伝えて、購入してもらうのがすごく楽しかったそう。ジュエリーの世界に入ったのは、前の職場であるインテリアショップmix life style内のbeというセレクトショップで、ブライダルリングの販売にたずさわったのがきっかけ。

 

「一生に一度の買い物で、一生つけ続けるわけだから、当然納得のいくものを選んでもらいたいですよね。その方のお肌の色に合う金属をアドバイスさせていただいたり、カスタマイズでダイヤを入れようか、刻印はなんて入れようか一緒に考えたりしました。1ヶ月半ほどお待たせしてお渡しの際、すごく喜んでくださったんですよね。箱を開けた瞬間、お2人で『わあ〜』ってなって、自分のリングを色んな方向から見て、お互いはめてみたり、交換したりで、『すごくかわいい!!』って満足して下さって。とてもやりがいがあると思ったんです」

 

真由美さんがジュエリーに惹かれたのは、長く持ち続けられることもひとつ。

 

「そのブライダルリング、とてもシンプルで、使い続けていくうちに経年変化も楽しめるようなものだったんですね。ブライダルリングに限らず、ジュエリーってずっと残るものだし、丁寧にお手入れしていけば孫の代までだってずっと持ち続けられるものですよね。その時代時代の流行もあまり関係ないですし。例えばリングだと、年齢を重ねるとサイズが合わなくなることもありますよね。でも金属は溶かして再生できるので、サイズを変えたり、また別のものに生まれ変わらせることもできるんです。そういうところも素晴らしいなと思いますね」

 

レユニール

佐久本弥生

 

レユニール

Atelier saku

 

長く持ち続けられるというジュエリーの魅力を活かすのが、レユニールだ。真由美さん自身がメンテナンスやリフォームを手がけ、いつまでもジュエリーを活かしてくれる。しかもレユニールで購入したジュエリーだけでなく、手持ちのものも同様にだ。

 

真由美さんはジュエリーのメンテナンス技術を身に付けるため、まずはその作り方から学んだ。2年弱をかけて県の工芸振興センターで金細工研修コースを修め、ジュエリースクールにも通った。そこまでして自身でメンテナンスを手がけるのは、本土から離れた沖縄にあって、お客にかかる負担を小さくしたいとの思いからだ。

 

「前の職場でも『ジュエリーを直して欲しい』というご要望は多かったんですね。でもそれが東京だったり県外から仕入れているものだった場合、お客様に送料等の負担があったり、時間的にもお待たせしてしまうことがあって。そういうこともあって、自分でお直しができるようになりたいと思ったんです」

 

レユニール

作家さんが来店してオーダーメイドジュエリーを承ってくれることも。左上のリングを見本に、ダイヤの色や形を選ぶ。オーダーをお願いした作家さんは仲地由美子さん。

 

レユニール

店の奥にある真由美さんの作業場。

 

2016年にオープンしたばかりのレユニールだが、すでに20代のジュエリー好きの女性から、50代60代のマダムまでと幅広い層から、メンテナンスやリフォーム、オーダーメイドの注文が入る。

 

「ネックレスをお持ちになって、『昔は首周りにぴったりでよかったんだけど、今はもう少しゆったりとした長さがいいから、何センチ伸ばして』とか、手持ちのリングと雑誌の切り抜きをお持ちになって、『リングの石を外して、こんなピアスに作り変えることはできますか?』というオーダーを頂いたりします。先日は、ご夫婦のマリッジリングをお持ちになって、『主人はリングを付けていないので、その分を今の自分のサイズに合った2連のリングにしてほしい』というオーダーがありましたね。ご自身の誕生石のネックレスを一から作ってほしいというオーダーメイドのご注文もありますよ」

 

レユニール

serge

 

レユニール

大寺幸八郎商店

 

レユニールでは真由美さんが行うメンテナンスだけでなく、自身でできるメンテナンスについても知ってほしいと、クリーニングのワークショップを開いている。

 

「お手持ちのジュエリーをお持ちいただいて、それぞれに合ったお手入れの方法をご紹介して、皆さんで綺麗にしていくんです。洗浄液に浸して歯ブラシとかで汚れを落として、セーム革や柔らかい布で磨いて。シルバーだったり、パールやデリケートな石などは、それ用の洗浄液がありますので、そういうのを使って。楽しいですよ、綺麗にしていくの。お洋服の衣替えなどと一緒にジュエリーもお手入れしてあげると、また翌年も美しい状態で使えると思うんです」

 

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左・治谷文子/右・仲地由美子

 

レユニール

 

ユニークなのが、ジュエリーのお手入れ会と一緒に開く手指のお手入れ会。

 

「リングをのせるステージになる手も綺麗になったら、自分もジュエリーも嬉しいんじゃないかなと思って。私自身、ジュエリーをやってるのに、ささくれた手をしてて、ジュエリーを付けて写真撮ってみたら、とんでもないやって。知り合いのエステティシャンの方にお願いしています。好きな香りのアロマオイルを入れたハンドクリームをそれぞれで作るところから始めて、セルフハンドマッサージの仕方などを教わるんです。手もリングも自分から見えるパーツだから、両方綺麗だと気持ちが上がりますよ」

 

ジュエリーを大切にすることは、自分自身をも慈しんでいくこと。細部にまで愛情の行き届いたジュエリーであれば、なおさら自分も大切にしたくなる。レユニールは、そんなジュエリーを長く愛していくことも教えてくれる。お気に入りの1点を見つけたら、その後もずっとおつきあいしていきたいお店。行きつけのヘアーサロンがあるように、行きつけにしたいジュエリーショップだ。

 

写真・文 田中えり

 

レユニール

 

réunir(レユニール)
那覇市若狭3-20-22 1F
098-988-4461
11:00〜18:00
close 水・木
https://reunir-piece.com