Cafe Azzurro(カフェ アズッロ)どっしり、爽やか。コクと酸味の絶妙なバランスが魅力のチーズケーキ。

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どっしりと重みのある「プレーンチーズケーキ」。
フォークをさした時の手応えから、まったりとしたコクのある味を想像しながら口に運ぶと、最初に感じたのは意外にも「爽やかさ」。
さっぱりした酸味が口中に広がる。
チーズの濃厚な味わいは、二口目からゆっくりとやってくる。

 

一体どんなチーズを使っているのだろう?
味に奥行きがあり、食べ進めていくうちに少しずつ味わいが変化していく。
最初の一口と最後の一口とでは、まるで別のケーキを食べているかのように。

 

口当たりはまったりしているのに、味わいはすっきり。
そのアンバランスさが最高に魅力的なチーズケーキだ。

 

 

「すっきりとした酸味の正体は、隠し味のヨーグルトです」

 

店長の泉川さんは、小声でそう教えてくれた。

 

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フォークがケーキを貫いて皿に到着するまで、少し時間がかかる。
こっくりとした生地だけが理由ではない。
チーズケーキとは元来、もっと高さの低いものではないか?
ホールの中央がくぼみ、カットした時にはその表面がなだらかな坂道を描くものが多い。

 

しかし、Cafe Azzurro(カフェ アズッロ)のチーズケーキは違う。
縁と中央がほとんど変わらぬ高さで、中央のくぼみも感じられない。

 

「当店のチーズケーキは素材にはもちろんこだわっていますが、製法も独特なんです」

 

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プレーンに次いで人気のクッキークランチチーズケーキ

 

約32種類にもおよぶ Azzurro のチーズケーキのベースとなっているのが「プレーンチーズケーキ」。そのレシピは、オーナー・船瀬洋一郎氏が考案した。
作り方を伝授された際、驚くことが多々あったと泉川さんは語る。

 

「それまでもチーズケーキを作ったことはありましたが、材料をすべてボウルに入れてフードプロッセサーで混ぜ、あとは型に入れて焼くだけという実に簡単な製法でした。
でも船瀬は、『すべて手作業で』と。
材料を混ぜるのも濾すのも、機械は使わず手作業。
手間はかかりますが、その分驚くほど滑らかに仕上がるんです」

 

焼き加減にもこだわっている。

 

「入れる具材によって、それぞれ焼き加減を調節しています」

 

ホールの真ん中がへこまないのも、焼き加減に秘密が?

 

「それには色々と理由があるのですが…。企業秘密にさせてください(笑)」

 

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2012年10月のリニューアルを機に、長方形のチーズケーキがお目見えとなった。

 

「ベリーやピスタチオといった鮮やかな色合いが特徴で、味わいにも幅が出ました。
従来の三角形のチーズケーキは、お母さんが作ったようなどこか懐かしい味を目指していますが、新作には様々なフレーバーがあり、少しエッジをきかせています」

 

口に運ぶと、三角形のチーズケーキよりも一層濃厚なチーズの風味が一気に押し寄せる。
しかし味わいにはクセがなく上品、口当たりも滑らかだ。

 

「従来のものと比べるとサイズはやや小さいのですが、使用しているチーズの量は約2倍。デンマーク産の良質なチーズをメインに用いています」

 

上質なチーズを厳選しているから、その濃厚なコクも味わいを邪魔することはない。

 

華やかな新作はショーケースの中でも目をひくが、三角形のチーズケーキも変わらず人気で、売れ行きは新作に負けていないと言う。

 

「不思議ですよね。新作が一気に人気が出ると思ったのですが」

 

Azzurro といえばチーズケーキというほど、これまで多くのひとをトリコにしてきた従来のチーズケーキの底力に、スタッフも驚いたと言う。

 

「三角形と長方形、どちらも購入なさる方も増えています。
素材も用量も製法も異なるので、食べ比べていただくのもお勧めですよ」

 

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チーズケーキが人気の Azzurro だが、2006年にオープンした際は他の種類のケーキも販売していた。

 

「タルトなどもご用意していましたが、チーズケーキがダントツで人気だったんです。そのうち専門店のようになって…(笑)」

 

チーズ以外の素材も、こだわって厳選している。

 

「たとえば紅芋チーズケーキの紅芋は、県産の中でも読谷産だけを使用しています」

 

パニーニやロコモコなど、食事メニューも人気だ。

 

「当店では、お食事をされたお客様のうち8〜9割の方がデザートにチーズケーキをご注文なさいます。
私は昔からカフェ巡りが趣味で、これまで数えきれないほどのカフェに行きましたが、食後にデザートを頼む確率がこんなに高いお店はあまりないように思います」

 

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紅芋チーズケーキ

 

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食事をした場合ケーキは200円引きというサービスも嬉しい

 

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「専門店にもひけをとらない」と、コーヒーの味わいにも定評がある。

 

「ラ・チンバリー社製のエスプレッソマシンを使っているので、煎りたての豆で落としたてのエスプレッソをお出しすることができます。
このマシンで淹れるとクレマ(泡)が綺麗に出ますし、香りも濃さも抜群なんです。
ケーキとの相性を考えて、一般的なエスプレッソと比べ少し濃いめにお淹れしています」

 

平日は22時、土曜は23時までと、夜の営業時間が長いのも特徴的だ。

 

「夜になると、フランジェリコやベイリーズといったリキュール入りのコーヒーをご注文なさる方が多いですね。
外国人のお客様にも好評なんですよ」

 

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ゆったりとしたテラス席も  

 

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左から店長の泉川さん、副店長の柳沼さん

 

11時の開店後間もなく、女性の二人連れ、カップル、子連れ客など、様々な人たちで席はあっという間に埋まっていった。

 

「女性のお客様が目立ちますが、お一人で来られる男性もすごく多いんですよ。
お食事ではなく、チーズケーキとコーヒー目当ての方が多いですね。
そして、じっくり味わってくださるんです。
ゆったり寛いでいただくことを一番に考えていますから、長居は歓迎。嬉しいです」

 

ハイセンスなインテリアを配した、店内の落ち着いた雰囲気も大きな魅力の一つだ。

 

沖縄に多くのファンを抱える Cafe Azzurro だが、今後は本土での展開も予定しているという。
快進撃の止まらないチーズケーキを、あなたも。

 

写真・文 中井 雅代

 

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Cafe Azzurro(カフェ アズッロ)
北谷町北谷2-18-6 1F
098-936-6410
open 11:00 ~ 22:00(土曜のみ23時まで)
close なし
HP http://www.azzurro-cafe.jp