Le Plaisir(ル・プレズィール)隙のない絶品フレンチながら家庭の味

 

ほろほろと口の中でくずれるブダイ。優しい口当たりにぴったりの控えめな味付け。冬に旬を迎える、まさに今いちばん美味しいブダイの素材本来の味が引き立つ。クリスマスを連想させるトマトとバジルの色彩が美しいソースも決して主役の邪魔をしない。優しい酸味が、ブダイに別の顔を与える。

 

付け合わせの野菜は、脇役にしておくには惜しいほどの逸品。調味料を全く使っていないのでは?と思わせるほどの、素材そのままの味。しかしそこには、手に取れるほど確かな甘みや奥行きがある。素材の新鮮さを最大限に引き出す、シェフの力量に唸る。

 

味だけではない、その完璧な表面の焦げ具合やバランスの良い盛りつけは、もはや芸術の域。

 


もちろん、前菜から隙のない美味しさ。

 


かぼちゃのポタージュ

 

これが、「ん・・・んんっ?!」と、二度見ならぬ二度飲み(?)してしまうような今まで味わったことのない深い味。このコクは、きっとかぼちゃによるものだけじゃない。名脇役がここにもひそんでいる。

 

「なんだろう?チーズ?」


お友達と探るのも楽しい。

 


選べるメイン、こちらは和牛ほほ肉の赤ワイン煮込み

 

見た目は完全に本格フレンチ、なのに、口に入れると・・・あれ?洋食なのに、かすかに懐かしさを感じる不思議な味わい。こんな凝った洋食料理、母親が作ってくれたことはないはずなのに、なんだか家庭の味がする。

 

そうか。

 

もしかするとそれは、作り手の私たちに対する心の持ちように由来するのかもしれない。母親が私を愛する気持ちをこめながら作ってくれたように、こちらの料理には、シェフが私たちを家族のように受け容れ、想ってくれる、その気持ちが、溢れんばかりに込められているのだ。

 


食後のタルトには口の中で爽やかに溶けるシャーベットを添えて。

 


一人ですべての料理を作る、無駄な動きのない手際の良さ

 

シェフの嘉数さんは東京のフレンチレストランで働いたあと、5年前に沖縄に戻り、その2年後に店をオープンさせた。県産品を積極的に用い、地産地消も心がけている。「わさびやしょうがなど、和の食材もアレンジして使います。シャーベットにサンニンを使うことも。」

 

 

間口が小さくこぢんまりした外観からは想像できないほど店内は広く、二次会などにも使える大きさだ。「もあいに使われることも多いですよ。」こんなお店を知っていたら、鼻高々でもあいメンバーを案内できる。

 

 

「フレンチと沖縄料理は似た所があります。フレンチにもミミガーのように豚の耳を使う料理があるし、
内臓料理も多い。」フレンチと沖縄料理に共通点があるとは驚き。「フランスワイン、ビール、発泡酒とともに、泡盛もご用意しています。」泡盛と一緒なら、普段はフレンチに敷居の高さを感じてしまう人も
気軽に楽しめそう。上記の、前菜、スープ、パン、メイン、デザートにドリンクで1,300円という嘘のような値段も嬉しい。

 

パーティーシーズンも始まり、貸し切りもできる。さっそく大好きなあの人を誘って、早めに予約しよう。

 


Le Plaisir(ル・プレズィール)
那覇市泉崎1-14-14(沖縄労働金庫本店の向かい側)
098-867-9880
open:11:30-14:00(L.O.) 8:00-22:00(L.O.)
close:日曜