Raccolta(ラッコルタ)
オシャレなだけじゃない、本格イタリアンとお酒を味わえるカフェ。

運ばれてきた瞬間に立ちのぼる、焦げたチーズの香ばしいにおいを嗅いで
「あ、ここ、美味しいお店だ。」
食いしん坊の直感が働く。
鶏肉と野菜にチーズをたっぷりとかけて焼いたメイン。
しっかり味のついたチーズが、優しい味わいの野菜と肉をしっかりコーティング、
あつあつを頬ばると、口の中でチーズがとろけるのが楽しい。
「これ、酒粕かしら?」
箸安めの白菜と大葉をあえてある白いつぶつぶは、なんと粉チーズ。
チーズのクセが淡白な白菜によく合う、意外な組み合わせ。
ワンプレートが、実にバランスよくまとまっている。

今日のパスタはきのことシーチキンのパスタと聞き、
「うちでも作れるな」
と、オーダーしなかったことを、
お友達から一口もらって、激しく後悔。
料理名から想像する、家庭的な味とはほど遠い、
底が見えないほど深い味。
一体どんな香辛料や隠し味を用いたらこの味が出せるのか?
見えない糸を探ろうとも、その手がかりさえ見いだせない、魅惑のパスタ。
「シーチキンをそのまま使わず、一度炒めているんです。」
むむ、なるほど。でも…
きっとそれだけじゃ、ないんだろうなぁ。

じゃこ、水菜、ごぼうという、
これまた「初めまして、こんにちわ」的組み合わせのトリオ。
「ねえ、このリゾット…お米が粒のままだよ?」
みんなで顔を寄せて、お皿の中をのぞきこむ。
「….ほんとだ!!」
リゾットというと、柔らかく煮込まれてべちゃっと潰れた米粒のイメージだが、
出て来たリゾットのお米は、ひとつぶひとつぶがきらきらと輝いている。
じゃこの塩味がしっかりきいて、水菜とお米に海の香りをうつし、
ごぼうの歯ごたえがそれに加わる、絶妙なトリオ。
トリオの和風な顔ぶれに、
おかゆのような優しい味を想像していたが、
どうしてどうして、パンチのきいた食べごたえのあるメニュー。
がっつり食べたい人でも満足できる。

店内は白壁が清々しい、落ち着いた雰囲気だが、
ディスプレイやインテリアに抜群のセンスが感じられ、
思わずカメラのシャッターを押す音が聞こえて来る。

ゆっくり話せる個室もあり。
板の間にちゃぶ台と座布団、一人がけソファーに碁盤とやかん。
和洋折衷の組み合わせが、不思議ながら落ち着く空間を演出している。

「自分の家のように寛いでほしい」
という想いのあらわれがいたるところに。
冷えに敏感な女性には嬉しい膝掛けも用意。

夜はお酒も。
ワインやカクテルだけでなく、ビールも飲めるので
仕事帰りの男性や、デートにもおすすめ。
奥の座席なら、カフェに抵抗を感じるかもしれない男子も
きっとゆったり寛いで、お酒と美味しい料理に舌鼓を打てる。

広い店内を二人で切り盛り。
料理担当の中川さんは、ダイビングが好きで沖縄に移住。
他の店でしばらく働いたのち、独立。
「ダイビングがしたくて移住したんですけどね、
最近は忙しくて全然潜れてないんですよ」
さもありなん、私の周りにもラッコルタファンは多い。

「本日のちょこっとおやつ」と題してあるように、
デザートは小さめだが、食べ終えて納得、これが適量。
濃厚でどっしり、食べごたえがあるのだ。
かといってしつこいわけではなく、後味はさらり。
たっぷりのコーヒーと良いタイミングで食べ終わる。
帰り際に夜のメニューを見せてもらうと、
いかにも美味しそうな料理名の数々にゴクリ。
陽の光あふれるあたたかな雰囲気の店内が、
夜の闇に包まれてどんな顔を見せるのかも楽しみ。
仕事帰りにも足を向けたくなる、
もう一つのわが家になりそう。
写真・文 中井雅代

宜野湾市嘉数4-17-15
098 988 4104
open:12時~~22時(LO 21:30)
close:木、第1・3水曜日
駐車場あり
2010年12月12日

















