すーまぬめぇ細麺の歯触りが生きる最上級のかつおだし。トートーメ(仏壇)もある古民家の風情を楽しみながら。

 

スープは澄きとおったその色合いにふさわしくすーっと喉を通る上品な味わいのカツオだし。麺は一般的な沖縄そばに比べるとちぢれが弱く、少し細めでするすると入っていく。家庭で食べる素朴な味わいの沖縄そばとは一線を画す、いかにも繊細で計算し作されたような「プロ」のそば。

 

さぞかしこだわりぬいて作られているのだろうとオーナー夫人に聞いてみると

 

「こだわりを訊かれるのが一番困るんです・・・特にないので(笑)」

 

少し首を傾げ、本当に困ったように笑いながら屈託なくそう打ち明けられた。

 

 

とはいえ、調理師免許を持つオーナーが作るスープはやはり他に類を見ないすーまぬめぇ独自の逸品。

 

「うちの味、といっても、毎日微妙に味わいが変わったりするんですよ。」

 

しかし、すーまぬめぇのスープに魅了され、足繁く通う人は後を絶たない。

 

 

「唯一のこだわりというか・・・ゆったり寛いで美味しく食べて頂けるように努めています」

 

オーナーの祖母宅を利用した店舗は、昔ながらの琉球家屋。鮮やかな花の咲く庭を望みながら食べるそばは格別。

 

「お盆はお休みさせてもらってます。ここにはトートーメーもありますから」

 

店内にあるお仏壇には、今もご先祖さまがいらっしゃる。

 

厨房も、元々台所だったところを利用して作られている。客足が途絶えず、家族連れも多い賑やかな店内であるにも関わらず、時間がゆったりと流れ、不思議と落ち着くのは、古き良き沖縄のくらしと時の流れが、家に染み付いているからかもしれない。

 

 

外には広いテラス席もあり、解放的な空間となっている。

 

「パソコンとか疎くて・・・ホームページもブログもやってないんですけど、お客様が代わりに宣伝してくださってるみたいで。お陰さまで最近は観光客の方もよく見えるようになりました。」

 

駐車場にはレンタカーも多く停まっているが、店内を見回すと、うちなんちゅの姿も依然として多い。

 

うちなんちゅのそばじょーぐー(そば好き)たちがこぞって推薦する名店。そばは勿論のこと、古き良き、沖縄の緩やかな時の流れも堪能したい。

 

 

すーまぬめぇ
那覇市国場40-1
098-834-7428
open 11:00~16:00(売り切れ次第終了)
close 月曜日