芋の葛で作る「うむくじぷっとぅるー」 金城さんちのレシピ。ぷるぷる食感がクセになる。子どものおやつに、酒のつまみに。

ぷっとぅるー
 
この料理、うちなんちゅでも若い人はあまり知らないんじゃないかな?
「うむくじ」は芋の葛のこと、「ぷっとぅるー」は….何かね? 私もよく分からんさ。
ぷるぷるしている食べ物、という意味かもしれないね。
 
ぷっとぅるー
 
必要な材料は「いもくず」。
今日はだし汁代わりにシーチキンを入れようね。かつお節でもいいよ。
野菜はあるもので大丈夫。ニラのかわりにネギでも良いしね。
 
ぷっとぅるー
 
にんじんはシリシリーします。
私は少し細かくすりおろしてるよ。その方が炊きやすいからね。
 
水はあとから加えてもいいんだけど、私は最初からボウルに入れているさ。
 
ぷっとぅるー
ぷっとぅるー
 
ニラも刻んで、ボウルに入れます。
 
ぷっとぅるー
 
塩を加えるよ。
今日はシーチキンも入れるから、小さじ1/3〜1/2くらいで十分かもね。
調味料として入れるのは、この塩だけよ。
 
ぷっとぅるー
 
うむくじを加えます。
このとき、ヒラヤーチーとかお好み焼き感覚で沢山入れすぎないように気をつけてね。硬くなってしまい、ぷるぷるに仕上がらないよ。
おたまですくったときにサラサラーと流れる程度にしてね。
 
ぷっとぅるー
 
うーん、どんなかね。ちょっとゆるいかな。
あとすこーしだけうむくじを足そうね。
 
ぷっとぅるー
 
この料理の一番のポイントは、水とうむくじの加減かもしれないね。
最初は失敗してもいいのよ、作るうちにわかってくるさ。
 
ぷっとぅるー
 
シーチキンを入れます。
今日は一缶丸ごと使おうかね。
 
ぷっとぅるー
 
さ、焼いていくよ。
油は少し多めに入れてね。
私はオリーブオイル使っているけど、もちろんサラダ油でもいいんだよ。
 
ぷっとぅるー
 
最初は少なめに作って試し焼きしてみたらいいね。
硬さをみて、水かうむくじを足せばいいから。
 
気をつけてほしいのは、二つ目以降を焼くとき。
ボウルの中でうむくじが沈殿するから、フライパンに落とす前によくかき混ぜてね。
 
ぷっとぅるー
 
私たちが小さいころは、芋が主食だったんだよ。
人のお宅に行くと、「食べなさい」と言ってふかし芋が出てきたりね。
うむくじぷっとぅるーもよく作っていたけど、昔は袋売りのうむくじなんてなかったから、芋をすりおろして作っていたんだよ。
 
今は便利になったさ。
子どもたちが小さいときは、土曜のお昼ご飯として作ったりもしたね。
すぐできる簡単料理だし、子どもたちも好きでよく食べよったよ。
 
ぷっとぅるー
 
中火で炒めて、箸やしゃもじで切るように混ぜてね。
中までしっかり火が通るように。
 
これくらいになったら、味噌を少し加えてもいいし、溶き卵を入れてチャンプルーにしてもおいしいよ。
 
ぷっとぅるー
 
今日はシンプルなうむくじぷっとぅるーね。はい、できあがり。
ね、ぷるぷるしているでしょ? だからぷっとぅるーさ(笑)。
この食感がいいのよね。
 
ぷっとぅるー
 
小腹が空いたときには、ちょっとしたおやつ代わりにもなる。
小さい子どもさんがいるおうちにもおすすめよ。
 

写真 中井雅代