時代は野草へ「サクナのごぱん☆ケーキ」


 
ひとつ前の『TIME』の表紙を飾ったのはコペンハーゲンのレストラン「NOMA(ノーマ)」のシェフ。
 

 
このレストラン、調べてみたら「The World’s 50 Best Restaurant Awards (2010)」や「サンペレグリノ世界のレストラン50」に2年連続1位に輝くなど、超ホットなレストランでした。つまり表紙の彼は見た目はまるで山男だけど世界ナンバー1シェフ☆なんですね。
 
そんな彼が作っているのは世界の大珍味を使った物々しい料理ではなく、意外なことに“野草料理”。自ら野草を摘みに森に入り、摘みたての野草を使って料理をする…。
今も田舎に住んでいる人なら当たり前にやっている野草摘みを、数年前から海外の有名シェフたちは『foraging=食糧探し』と名付け、今一番新しい料理ですよと言わんばかりに始めたことで、グルメちゃんたちの間ではにわかに野草が注目のアイテムとなっている様子。
 
野草ならコペンハーゲンに行かなくたって沖縄にもいっぱいあります。ヨモギにサクナ、ニガナ、ハンダマ、ツワブキなど、その辺の道ばたにゴロゴロしていますよね。
昔の人は不調の時には野草を摘み、食べて治していました。
人間の手を借りず自生している野草は栽培されたものよりずっとずっと生命力があります。
その生命力の素晴らしさに気付かされたのが、去年の季節外れの大型台風のときでした。
野菜という野菜が塩害によって絶滅状態に陥り、県産無農薬野菜のみで料理をしている浮島ガーデンは大ピンチに。
でーじ困っている時、野草&昆虫研究家・松葉孝雄さんが海岸からサクナやハマホウレンソウ、ニガナなどを摘んで来てくれて、その生き生きとした姿に驚き感動しました。この生命力をいただかない手はない!と野草料理に取り組むことを決めたのです。
 
台風のおかげで気づいた野草の素晴らしさ。それが偶然にも今、世界的にブームになりつつあるとは。なんだか浮島ガーデンも世界のトップ・レストランの仲間入りを果たしたような気分です(笑)。
 
さて、春は浄化の季節です。野草は浄血を助けます。なるべく油を使わないで、湯がいたり、生のまま豆腐と和えて料理すると肝臓に負担がなく浄血力が上がります。
 
でも苦みや独特な香りが苦手という人には、パンケーキがオススメ。でーじ簡単でおいしくできます。見た目もかわいいので子供もパクパク食べてくれるはず。
 
 
『サクナのごぱん☆ケーキ』
 
<材料>
サクナ(ニガナ、フーチバーなど何でもオッケー)
玉ねぎ
ニンジン
残りごはん&雑穀
白ゴマ 

菜種油
 
<万能ソースの材料>
醤油 大さじ2
豆味噌 大さじ1
梅酢 小さじ1
生姜みじん切り 少々
黒糖 お好みで少々
コーレーグース 小さじ1
ゴマ油 小さじ1
塩 少々
黒酢 少々(なくてもオッケー)
ラー油 少々(なくてもオッケー)
 
 
 <作り方>
1) サクナ、玉ねぎ、ニンジンをみじん切りにし、
 


 

 
残りゴハンや雑穀を混ぜ合わせる。
 

 

 

 
2) 1に地粉、塩少々、水を入れてかき混ぜ、
 

 

 

 
菜種油をしいたフライパンで焼けば出来上がり~☆
 


 
*ソースはすべて混ぜ合わせれば出来上がり。ニラや小ネギを香りづけに入れても楽しいです☆
 

 

 
3月26日(月)ですが、松葉孝雄さんの案内で浜比嘉島に野草を摘みに行きます。そしてピザや焼きそばなど、おいしいゴハンをつくって皆でいただきます☆
子供たちに生きてく知恵と技術を身につけて欲しい。そんな想いでこのイベントを開催します。ぜひご家族でいらして下さい♪
 
詳しい情報はブログにて
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http://ukishima.ti-da.net/e3849316.html
 

Text by 中曽根直子(浮島ガーデン フードデザイン)




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