サバイバル時代を生き抜くでーじ簡単!琉球薬草料理『ンジャナの磯辺揚げ』


 

浮島ガーデンではたくさんの有機無農薬の農家さんからお野菜を分けていただいています。そのお一人、うるま市の玉栄さんが先日、農業研修の中で「これから沖縄本島にも台風が頻繁に上陸するようになる。これは大きな浄化のはじまり」。他にも「お米が食べられない時代がくる」と、驚くべき話をされました。
実際、5月の台風2号では県産野菜がほとんどなくなってしまい、島米農家さんも大きな被害を受けましたよね。
内地では放射能汚染で作付できない地域も出てくるなど、玉栄さんの話がリアルに感じられる事態となっています。何が起こってもおかしくない、地球環境が大きく変化するサバイバル時代がいよいよはじまったのかもしれません。
 

台風2号では多くの葉野菜が塩で焼けて全滅状態になりましたが、それでも生き残った野菜がありました。それは海岸に生えているハマホウレンソウやンジャナ、サクナといった野草・薬草とハンダマやツルムラサキでした。
沖縄には海岸や農道、至るところに野草・薬草が自生していますよね。自生しているものは台風をもろともせず元気いっぱい。栽培されているものでも、これらの野菜はわりと生き残っていました。
 

いろんなことが起こるかもしれないこれからの時代、私たちの食卓を支えてくれるのは、昔からある薬草系野菜なのかもしれません。だけど、正直、食べやすい味とは言えないですよね。どれも個性派。でもその個性を上手にお料理できたら、もともと野草・薬草にはものすごいエネルギーが含まれているので、食べれば食べるほど元気になるのではないでしょうか。
というわけで、今回は沖縄を代表する薬草・ンジャナ(ニガナ)を使って『磯辺揚げ』を作ってみましょう☆
 

 


【ンジャナの磯辺揚げ】
・島豆腐 200g
・にがな 15g
・白ごまペースト 2g
・白みそ 10g
・白ごま 適量
・塩 適量
・海苔 適量
・小麦粉 適量
・揚げ油 適量


①豆腐をつぶしておく。

 ※つぶし方はお好みに合わせ、ざるで裏ごししても、すり鉢等でつぶすだけでもよい。
 

②にがなを千切りにする。



③豆腐、にがな、白ごまペースト、白みそを混ぜ合わせ、塩で味の調整をする。













(このまま白和えとしていただいてもグッド♪)


④海苔を短冊状にカットし、③を入れて巻き、小麦粉を水で溶いたもので両端をノリ付けする。






⑤180度くらいに熱した油でキツネ色になるまで揚げれば出来上がり~☆



醤油ともろみ酢(黒糖などが入っていないもの)を同量入れた「もろみ醤油」があるとよりおいしく、さっぱりといただけますよ。見た目もスナック風で苦みも押さえられているので子どものおやつや、ビールのおつまみにも最高の一品。とっても簡単なので、ぜひ作ってみて下さいね。




Text by 中曽根直子(浮島ガーデン フードデザイン)




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