首里の瓦家(かわらやー)住みながら夫婦でリノベーション。アンティーク風インテリアが映えるレトロ空間。

沖縄のおうち
 
中に入った瞬間、むき出しの瓦に目を奪われる島袋さんのおうちは、築40年の古民家。
住みながら夫婦で改良を重ね、未だ家作りの途中とのこと。
 
「引っ越したばかりの時は床もしっかり張られていなくて、ブルーシートを敷いて寝ていました(笑)。
壁は、休日を利用して少しずつしっくいを塗り、床も自分たちで張り替えたんです」
 
 
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味のあるアンティーク風なインテリアが印象的だが、値段を尋ねるといずれも格安!
 
「骨董店やアンティークショップで買うことはほとんどなくて…。
バザーやリサイクルショップなどで掘り起こし品を探すのが好きです。
絵本や小説を入れているラックは病院の売店で使われていたものを400円で購入。
もとは真っ赤だったのですが、ペンキで塗って。
結局、ペンキ代の方が高くついたっていう(笑)」
 
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昭和レトロな水屋箪笥はなんと拾い物。
 
「東京に住んでいた頃、夫と酔っぱらいながら道をあるいていたら発見。
これも沖縄に持ってくるときの輸送料が高くつきましたね(笑)」
 
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棟木には「紫微鑾駕(しびらんか)」の墨書きが見える。
 
「沖縄に古くから伝わる建築儀礼です。家のお守りのようなものですね。築30年以上の古民家に見られるそうです」
 
紫微とは紫微宮とよばれる天の宮殿に住む神。鑾駕とは神が乗る輿のこと。
つまり、輿に乗った神がこの家に舞い降り、家を守ってくれるようにという祈りの言葉だ。
 
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ふすまや仕切りを殆どとっぱらい、広々とした間取り。
寝室は、布で仕切りをつけた。
 
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「子どもの成長を感じたくて購入した体重計。『銭湯みたい』と言われます(笑)」
 
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料理上手であることがうかがい知れる、整理整頓が行き届いた台所。
 
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東京の卵焼き専門店で修業し、沖縄で販売していたこともある島袋さん。
よく手入れされた銅製の卵焼き器の姿も。
 
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古民家ゆえに頭を悩ませる問題もいくつかあるが、「この家の一番好きなところは、人がよく集うところ!」と、島袋さんは言う。
 
「本当にいろんな人がよく来てくれます。
友達の友達とか、兄妹とか、その彼氏とか…。
モノ珍しさからか、卵焼き目当てか(笑)。
一度来た人は、誰かを連れてまた遊びに来てくれるんです。
 
人が集うって幸せな家庭の象徴のような気がして、嬉しくていつもいっぱいもてなしちゃいます」
 
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「器は大好きなんだけど、ありがたいことに頂き物が多くて。自分では、記念日のときなどに選びに選んで購入します」
 
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仏壇があった場所には読書好きな夫婦らしく沢山の本が積み上げられ、その前にはお酒の瓶。ガラスケースには、大事そうに焼き物が飾られ、キッチンにはさまざまな香辛料の瓶に竹製のざるがいくつも。
  
今からやって来る本格的な冬の寒さを想像すると不安に思う気持ちもあるというが、ここでの暮らしを楽しんでいるのが伝わってくる。
 
「笑顔の集まる場所ならば、普段は多少ハードな生活でもいいかなと。
そう思って、今年の冬もまたがんばって乗り切ります!」
 

写真・文 中井 雅代