CALEND-OKINAWA(カレンド沖縄)

くらしのこものや「小さな和み」
雑貨屋オーナーが憧れる雑貨屋




益子焼(ましこやき)や曲げわっぱ・・・
日本全国から集められた焼き物に、
店主が昔から集め続けている沖縄のやちむん。


「この作品を作られた方も昔からお友達でね・・・」


でてくる陶芸家の名はいずれもそうそうたるもの。


「これを作られたころはまだお若かったけれど
今はご立派になられて」


店主の確かな審美眼がうかがえる。


その確かな目で見極められ、やってきた陶器たちは
どれも丸みを帯びたやわらかな雰囲気で、
どこか「家庭」を感じさせる、あたたかなうつわばかり。


「我が家は毎年使う食器を一新させるんですよ。
今年使ったうつわは、しばらくお休みさせて、
次の年は以前使っていたものを出してくるんです。
すると、同じお料理でも違って見える。
『わ〜、お母さん、また新しいレシピ?』
って(笑)」


うつわは言うまでもなく、料理を引き立ててくれる。
わかってはいるのについおろそかにしてしまう、
そんなくらしの楽しみ方を、ここは思い出させてくれる。


店主秘蔵のコレクションから蔵出し市を開催中


奥武山にある「小さな和み」は、
母子ふたりでやっている、知る人ぞ知るお店。
昔から器が好きで、
店を開く前は仕事が休みの日に自宅を開放し、
お友達に公開していたというほどの蒐集家だったお母様。


「少し早めに退職して、一緒にお店をやろう」


と娘さんにもちかけられ、開店。
またたく間に、人気のお店に。



家族で愛用しているという川添酢屋の有機玄米酢


お母様は料理もお得意。
体に良いものを厳選して使っている。


「お客様とお話していたら、
『私もそれ、使ってみたいわ』
っておっしゃる方がいらして。」


オーナー親子のくらしのスタイルに憧れるのだろう、
多くの問い合わせに応える形で、販売を開始。


口から入ってきた体に良くない物質は
30年間体に蓄積、
すぐに悪さはしなくとも、
月日が経ってから、その報いが「病気」という形で表れる。


「ドレッシングだって、
こちらにおいてある玄米酢や醤油などを使って
体に優しく、そして美味しく作れます。
我が家には市販のドレッシングは置いていません。」


そのレシピ、今度ぜひ教えてください。





子どもが遊ぶものにもこだわっている。
シュトックマー社のブロック型蜜蝋クレヨンは、
蜂の巣を原料とした蜜蝋や食用色粉など自然原料で作られているので
1歳半くらいの小さな赤ちゃんでも安心して使える。


積み木やシロフォンは木のぬくもりが。
シンプルな形なだけに、
子どもが豊かな発想力を発揮して長く遊べる。
さらに丈夫なので、我が子に、そして孫にも使わせたくなる逸品。



「小さな和み」オリジナルの子供服と作家さん作のカーテンロープ


親子そろって裁縫上手。
娘さんが作っている布小物も人気。


「私の母も、私が小さいころは服はもちろん
下着まで作ってくれていました。
私も裁縫は大好き、
娘も好きで、自分の娘にもよく作っています。」


と、お母様。
綿麻やダブルガーゼなど、
着心地の良い、ふんわり優しい肌触りの布地を選んで使っている。





子連れのお客様も多いのでは?
素敵な陶器がたくさん並べられている店内、少し心配になる。


「お子様には『是非触ってみてね』と言っています。
何でも触りたいというのは、子どもの自然な欲求。
落として割ることだってもちろんあります。
でも、そうして割れる時は、運命なんです。
形あるものですから、いずれは割れます。
割れてしまった時には『どうぞ気になさらないでください』と言って、
あとで粉々に砕き、土の中に埋めるんです。
土から生まれたものですから、
土に還って、水はけを良くし、植物の成長を助けてくれるんですよ」


娘さんが小さかった頃も、
赤ちゃんの頃から陶器のうつわを使わせていたという。
扱い方がわからないので、必ず一度は割ってしまう。


「一番悲しいのは本人なんです。
自分がいつも使っていてお気に入りのお皿が割れてしまったんですから。
それからはもう、割りません。
お気に入りが割れないように、
気をつけて、大切に扱うようになります。」


投げても壊れないプラスチックを使わせれば
子どもは安心して投げる。(我が家もそう・・・)
子どもはすぐに学び、吸収するのに、
その学びの機会を奪っているのは私(親)なのだ。



美しく整えられたキッチンで淹れてくれるお茶を三杯もいただいてしまった


首里にある雑貨屋「tous les jours(トレジュール)」のオーナーが話していたように
(関連記事:ひとつ先のくらしを提案する「tous les jours」
その接客スタイルは他の雑貨屋とは一線を画す。


「いらした時には『お帰りなさい』
お店を出られる時には『行ってらっしゃい』と。
当店でゆっくり寛いでいただけたら、嬉しいですね。」


オーナーの願いは、十二分にかなっていると言えよう。
天性の人柄からくるのだろう、その柔らかく無垢な雰囲気で
屈託もけれんみもなく話しかけられると
気の置けない友人や、
小さい頃から行き慣れた親戚のおうちにでも来ているような気分になり、
光が惜しげも無く降り注ぐあたたかい店内に、
つい長居してしまう。


「今度いらっしゃる時は、◯◯から左折して・・・」
親切に道案内をしてくれるその説明がよどみない。


あ、普段からお客様に説明なさっているので
言い慣れていらっしゃるんでしょう?


「うふふふ(笑)そうなんです。
駐車しやすい場所か、
お子様連れの方にはできるだけ近い場所、
どちらかをご案内するようにしているんです。
いつも説明しているので、つっかからないですね(笑)」


この日も、わざわざ店から外に出てきて、
駐車場所を指し示してくれたのだ。


忙しい日々の中でつい忘れてしまう「小さな和み」を得るために、
みな、
「ただいま〜」
と、ここに戻って来る。

写真・文 中井雅代

 

くらしのこものや「小さな和み」
那覇市奥武山町14-1(U-25号)
098-995-8845
open 水・木・金:11時~15時 /土:11時〜17時
close 日・月・火              
※ 県立武道館手前の奥武山自動車商会さん2階です。
場所がわからない場合はお気軽にお電話ください。
blog:http://shop753.ti-da.net/
オンラインショップ:http://petit753.shop-pro.jp/
 



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