» Bluemoon candle okinawa(ブルームーンキャンドルオキナワ)/ブーゲンビレアも緋寒桜もシックに。小さな炎がつくる暮らしのリズム

ブルームーンキャンドルオキナワ

 

キャンドルから透けて映る、今にも朽ちそうな植物の褪せた色と乾いた質感。Bluemoon candle okinawa(ブルームーンキャンドルオキナワ)のボタニカルキャンドルは、どれも静けさをまとっている。

 

意外なのは、ブーゲンビレアや緋寒桜など沖縄の植物を用いたものも、こんなに大人びた表情を魅せてくれるということ。作り手である飯星りんかさんは、ただ自身の好みに従って作るだけだと気負わない。

 

BlueMoon Jill Candle Work Okinawa

BlueMoon Jill Candle Work Okinawa

 

「普通なら見向きされないような枯れかけの花とか、シャビーな感じが元々好きなんです。そういうのがキャンドルにも表れるんでしょうか。あとは、どんなものでも決まりすぎてるのはいやだから、なるべく無造作に映るようにもっていってるぐらいですね。ブーゲンは、あえて伸ばさないままでクシュッと乾かしてます。寒緋桜もそうですね。沖縄にはきれいな植物がたくさんあるから、それを使ったものを作りたいというのは初めからありました。それで店名にもokinawaって入れてるんです」

 

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キャンドルは、元々ものづくりが好きなりんかさんが今までで一番気に入った表現手段でもある。りんかさんにとっては最も自由で、新しいものを生み出せるのがキャンドルなのだ。

 

「ものを作ることが好きなんですよね。22、3才の頃は陶芸をやっていましたし、アロマの仕事をしていたこともありました。趣味の範囲ですけどパン作りにもハマりましたね。近いところでは金細工のスクールにも通ったり。それが6年前か、ある時にアジサイが入ったキャンドルを見かけて『これいいな!私も作ってみたい!』って直感がして。それで、すぐに色々調べたんですけど、当時は沖縄にキャンドルのスクールがひとつもなかったんです。でも、沖縄にないなら、なおさらやりたい!と思って大阪まで通うことにして。キャンドルは、パーム・ソイ・みつろう・ジェル・パラフィンと5種類あるんですけど、それを全部基礎から習ってきました。今までパンならパンが、アロマのクリームならただアロマのクリームができあがるって感じで、これまでにない特別なものを私には生み出せないなって感じがしてたんです。でもキャンドルでは人とカブらないようなアイデアがどんどん浮かんできて。ブーゲンビレアや月桃とか沖縄のものも活かせるし、コーヒー豆ひとつとってもソイに浮かべるのかジェルに浮かべるかでまた全然違う表情になるので自由で、ワクワクするんです」

 

BlueMoon Jill Candle Work Okinawa

派手な印象のネオンカラーも、りんかさんの手にかかればシック

 

控えめ、でも確かな存在感を持つブルームーンのキャンドルは、そのまま飾っておくだけでも満たされてしまいそう。だが、りんかさんはキャンドルは灯してこそだという。

 

「やっぱりキャンドルなので、火をつけた時の形の変化を楽しんでほしいですね。花や草が入ったキャンドルも火をつける前提で、蝋が溶けた時の透け感を意識しながら配置してるので。よく、『可愛いからこのままインテリアで置いときたい、火つけちゃうのもったいない・・・』とも言われるんですけど、キャンドルは日数経つにつれて色褪せてもきますし、火がついて蝋が溶けることでまた違った雰囲気になるので、ぜひ見届けてください。ただ、キャンドルをうまく灯せないという話も聞きます…。気ままに点けたり消したり、放ったらかしにせず、ちゃんと手をかけてあげないと上手く育たないものなんです。ロウだまりに芯が埋まって火を灯せなくなったり、灯しっぱなしや 風の向きによっては、ロウの壁が崩壊したりするんですよね。でも逆にダラダラ垂れるロウを自然のままに楽しむのも有りだと思うんです。使う人によっての変化の違いもいいですよね」

 

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昨今ではライトセラピーとも言われ、揺らめく灯りに癒し効果を期待する療法も広まっているが、りんかさんは初めは安らぎを得ることよりもただ、キャンドルを作りたい気持ちの方が先行していたという。

 

「キャンドルを作り始めて5年ぐらい経ちますけど、最初はキャンドル作りたいなというところから入ったので、火をつけてどうこうみたいなのは別にそれほどって感じだったんです。でもキャンドルを作って、販売する以上は実際に火をつけて色々確認しないといけないですよね。それでつけてるうちに、だんだんと1日の中でキャンドルをつけない方が逆に不自然になっていたんです。毎日、日が暮れてくると、まずキッチンでつけてごはん作って、ダイニングでつけながらごはんを食べて、リビングに移動して、そこでもつけてってしてて。今は夜だけじゃなく、曇りの日や薄暗い早朝とか、ちょっとでも薄暗ければつけちゃいますし、旅先でもつけてますね。空間が優しくなってリラックスできて、家族との距離も近くなる気がするんです。それにもう、ごはんを作るとか寝る前とか、何かする前の儀式というか、生活のリズムをキャンドルでとっている感じです。キャンドルをつけるのが当たり前になって、火は生き物だなと思うようになりましたね。じっと炎を見ていると、酸素を吸って小さくなったり大きくなったり、ゆらゆらと踊っているように見えたり。揺らめく灯りには癒し効果があるのかもという実感はありますよ」

 

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暮らしにキャンドルを。そして、りんかさんは一歩進んだ使い方も提案してくれる。

 

「この前、友達が『お産の時にキャンドル灯したよ、すごーく良かったよ』って言ってくれたんですけど、きっと素敵で、私自身の出産の時もやれば良かったと思いました。他にも結婚記念に大きなサイズのキャンドルを買って、毎年の記念日の時につけるみたいな使い方もいいですね。もっともっとライトつける感覚で、日常生活のそこここでキャンドルをつけてほしいですし、ちょっと特別な時にも寄り添えればいいなと思います」

 

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ただ、キャンドルを灯すには当然火を使う。となると、少し注意も必要だが、りんかさんのキャンドルは、形や蝋の種類に合った芯を選ぶこと、テストを何度も繰り返すことで安全性も配慮されている。

 

「キャンドルは作って終わりではないのが難しいところです。アイデアが浮かんで思った通りの形になっても、火をつけると販売は出来ないな、なんて諦めることもよくあります。新作を出す時はもちろん、ちょっと間が空いたものも定期的に火をつけてみてチェックします。あと、作る方が増えているようですが、売り物にする場合はそこをしっかり注意して欲しいな、と思います。私もたくさん失敗してきたし、新しいものを作るときは実験実験ですね。取り扱いについては直に口頭で伝えたり、注意書きも添えるようにしてます」

 

キャンドルがスイッチになっているというりんかさんの暮らしを少し覗かせてもらう。蝋が溶けたキャンドルの姿は、まっさらな時よりもずっと色気が出ている。小さな炎がつくる陰影の生まれた空間は居心地よく、昼間のざわついた心は確かに静まっていく。そして何より、一緒にいる人の表情にいつもより意識が向くことに驚く。りんかさんの言う「家族との距離も近くなった」とはこういうことなのかも。小さな炎を揺らすキャンドルは、想像以上に暮らしを変えてくれるようだ。

 

Bluemoon candle okinawa
HP https://www.bluemoon-okinawa.com
FB https://www.facebook.com/BlueMoon.Candle.Okinawa 
取扱店 
ZHYVAGO COFFEE WORKS OKINAWA