autumn feeling

秋は突然やってきた。
今年は台風が少なかったなと思っていた矢先、19号ヴォ ンフォンはここぞとばかりに各地で大暴れした。
その19号が過ぎ去った後、秋は入れ替わるように訪れたのだった。
朝晩は毛布が必要な位肌寒くなり、さすような日中の陽も今は柔らかく降り注いでいる。青々としていたシーグレープの葉が鮮やかな黄色になって 落葉した。
ようやく温かい飲み物やアツアツの食べ物が美味しくなり、Tシャツとショートパンツから長袖や羽織が嬉しい季節になったというわけだ。

 

miyagiya

 

この季節に真っ先に作りたくなる料理のひとつにポトフがある。
野菜とソーセージ、ローリエを入れてあとはグツグツ煮込むだけ。
味付けは塩と胡椒のみ。
骨付きの鶏肉を入れることもあれば、和風だしで煮込むこともある。
野菜は根菜を中心に冷蔵庫にあるものを火の通りが遅い順に入れていくだけだ。
いろいろな素材から旨みが出て完成するので、使う食材や出汁の種類で風味が異るなるけれど不思議と毎度美味しい。
シンプルで簡単、何より失敗知らずな料理と思う。

 

miyagiya

 

当山友紀さんの耳付きのやちむんは、煮込み料理にぴったり。
飴色の器がホクホクの野菜をグッと美味しそうに引き立ててくれる。
トマトソースの時はその赤いソースがキラキラと輝いて見えるし、クリームシチューはその白さが一層際立つ。
目で食材と器を楽しんで、そしてアツアツなうちにハフハフと食する。
秋と冬は、登場回数が急上昇する料理と器なのです。

 

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お料理同様、この時期ならではの物にストールがある。
沖縄は本土のように急激に寒くはならないけれど、朝晩の涼しい風はシャツ一枚だけでは少々物足りない。
なにより秋なのだから、オシャレもしたい。

 

miyagiya

 

秋とはいえ、日中は温暖な沖縄で、MITTANのカディストールはうってつけだ。
というのも、綿の薄い素材なので、チクチクせずに快適に身につけられるからだ。
そして大判とは思えないほどの軽さ。空気のように軽いというのは言い過ぎだろうか。

 

極薄のストールは機械で織るのは難しく、インドで全て手織りされている。
そして美しい色は全て天然染料だ。
深い紺色は藍、馴染みの良さそうなベージュはクルミ、美しい黄色はコガネバナとクルミ。
この中から一色を選ぶの案外難しい。そう思いませんか?

 

miyagiya

 

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最後にとっておきのご報告です。

 

店頭でも人気のハンドメイドキャンドル「lifart…」を主宰する西牧さんにご協力を得て、miyagiyaのオリジナルキャンドルが出来 ました。
リクエストしたのは、沖縄を感じさせながらスパイシーさも香るキャンドル。

 

miyagiya

 

僕の曖昧なリクエストを受けて、西牧さんから届いたのは8つの試作品でした。
檜、グレープフルーツ、ハイビスカス、マンゴー、グァバ、カモミール、プルメリア、パチュリ、イランイラン、クローブ、、、と様々な香りが調合さ れているとのこと。
いつになく悩みに悩み、お客様にも意見を聞いて選んだ香りは、プルメリア、クローブ、カモミールをメインにした、ほのかな甘さとスパイシーさが印 象の「sample G」のキャンドルです。
どことなくエキゾチックで、かすかに土の香りもします。最初の印象は旅先で見た植物園や、小さな花屋。
そんな、まだ名もつかない「G」の香りがこの秋店頭に並びます。
秋の夜長、そしてもう少しで訪れる冬の夜に楽しみなアイテムがひとつ加わりました。

 

 

 

 

text&photo 宮城博史

 

miyagiya-bluespot
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