春の香り、春の装い

写真/文 関根麻子

 
 
Shoka
 
 
台湾の香りをそのまま引き連れて、田原が旅から帰ってきた。
 
 
帰国の翌朝、Shoka:の扉を開ける。
 
あれれ、いい香り。
 
思わず鼻を利かせて、くんくんくん。
もう一度、目を閉じて
くんくん、と。
 
花と青草が混ざりあった上品な香りの中に、ジャスミンのほのかなスパイスが重なる。
いつもだったらオープン前のパタパタした時間が、今日はゆったりとした時間になるに違いない、そんなことを思う。
 
 
 
「おかえりなさーい」と若干うきうきしながらの朝の挨拶。
「おはよう、ただいま。素敵なお茶、今いれるね」と、キッチンからの返事。
 
今回の旅。
とにかく歩きまくり、へとへとになったというが、表情はキラキラして楽しそうだ。
お湯を沸かしている間、台湾の土産話に花が咲く。
旧正月にどんぴしゃりの旅は、案の定行きたかった店や場所はほとんど閉まっていたらしい。
それでもすばらしいお茶屋さんに出会えたということで、この後のお茶がますます楽しみになった。
 
 
お湯が沸いた。
 
今までお土産話に大笑いしていた私達だったが、いざお茶の時間が始まると凛とした空気が漂う。
心地の良い緊張感みたいなもの。
美しい時間。
 
 
 
Shoka
 
 
お茶屋で習ったという利き茶の淹れかたで。
まずは、大きめの陶器の器に沸かしたてのお湯を張る。
そのお湯で茶器を温めるためだ。
台湾では、おちょこのような小さな茶器を使用する。
いいお茶は4~5回お湯を足して楽しむことが出来るそうだ。
小さな茶器で何回かに分けて味わいながら、ゆっくりとお茶の時間を満喫する。
 
 
 
人数分の茶葉を入れたら、お湯がそそがれる。
 
Shoka
 
Shoka
 
まずは一番茶。
くるくると丸められた茶葉が、ゆっくりとほぐれだす。
まだまだ開ききらない時に最初の一杯を。
 
香りはふわりと、乙女の淡い恋心のようなイメージ。
匙で少しずつ小さな器にそそいでゆく。
 
どんなお味なのかしら。
ほうっ、優しく甘い。
 
 
 
 
Shoka
 
 
 
お次は二番茶。
少しだけちぢれた葉の状態でいただく。
さっきより、香りも味もしっかり。
発酵香と茶葉本来の持つ味とのバランスがよく、上品な日本茶のような味わいも見え隠れする。
 
 
 
Shoka
 
 
さて、最後の三番茶。
美しく開いた茶葉。
三番茶だが青葉の味が濃く、お茶畑が広がる台湾の山々を想像し、大事にいただく。
 
すばらしく豊かな時間であった。
お茶は各国にあるが、やはりその土地土地の文化そのものを映し出しているものなのだなと感じた。
 
 
最後に葉っぱを食べてみた。
渋みが少なく、それでいてきちんと苦みが残っている。
この茶葉で白身の魚を包み蒸しあげたら、さぞ美味しいだろうなと、お茶から次の時間への空想へと着地した。
 
 
 
 
 
 
Shoka
 
 
 
ゆっくりの時間には、お客様にも。
お茶をそそぐ匙で香りをテイスティング。利き茶の始まりです。
 
今回は、山の一番てっぺんの葉と中腹にある畑の葉をそれぞれ愉しんでいただく。
てっぺんの茶葉は深い味わいで、はちみつのような香り。
中腹の茶葉は、花の香りがやわらかで後から口の中に甘みがほわっと広がる。
 
まさしく春の香り。
 
 
Shoka
 
 
お茶をいただきながらの、器よもやま話。
この器は一昨年展示会をした、フジタチサトさんのもの。
本来はぐいのみだが、台湾のお茶にあうのだ。
 
お茶から広がる素敵な会話と時間。
 
 
 
 
Shoka
 
 
こちらは、台湾土産の茶器や茶葉壺になりそうな骨董品たち。
愛らしい獅子もいました。
扉の写真にも使われているのは、ひょうたんから作られた茶こし。
あまりにも可愛くて眺めているだけでも嬉しくなります。
 
 
皆で盛り上がり「お茶会を開催したいね」と、飲み終わった余韻を楽しみながら話す。
何とも楽しそう。
 
Shoka:で近い未来、新しい香りの風が吹くことになりそうです。
そんな希望と予感がむくむくと。
 
 
 
 
 
 
 
さて、香りだけでなく、装いにも春の訪れが。
まだ肌寒い日があったりとしますが、Shoka:には少しずつ春の服達がやってきています。
 
Shoka
 
 
ミナ ペルホネンの「Friend」というテキスタイルのドレス。
水玉とストライプが仲良しに一つのテキスタイルに収まっているので、この名前。
甘すぎず、爽やか。ショートカットの彼女の雰囲気にお似合いです。
 
暖かくなったら、このドレスでストローハットをかぶり、
檸檬を浮かべたサイダーをすすりたいな。
そんな可愛い映像が浮かんできます。
 
 
 
Shoka
Shoka
 
 
こちらは、おうちでお洗濯できるミナ ペルホネンランドリーシリーズの「choucho」
コットン100%で、襟元が素敵。
1枚でシンプルに着るのも良し、肌寒い日はニットを重ねるのも良しで、
これから迎える季節に大活躍しそうなドレスです。
 
ひらひらとちょうちょ達。
庭に咲き始めたメイフラワーの花々の蜜を求めに、今にも飛んで来そうです。
 
 
Shoka
 
 
 
 
 
新しく始まる春や夏を楽しく謳歌する装い。
海へ、街へ、近所へと。
てくてくてく。
 
 
朝はお気に入りの音楽をかけ、珈琲をすすりながら窓越しのめじろに気持ち良さそうだね、とご挨拶。
道端の花を愛で、スキップを。
夜はおしゃれして、素敵なレストランへ。
 
 
うきうきの魔法がかかる。
そんな装い。
 
何かが始まる予感を楽しもう。
 
 
 
 
 
Shoka
 
 
 
今回はミナ ペルホネンを少しだけ紹介しましたが、他にもヨーガン レールやARTS&SCIENCE、TOUJOURSから
春、夏を楽しむ服たちがShoka:にやってきています。
 
 
 
 
心が弾む、とっておきの1枚を探しにどうぞ。
 
そして、新しい季節がみなさまにとって、キラキラしたものとなりますように。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
Shoka
 
 
 
暮らしを楽しむものとこと
Shoka:
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