「手で見る 目で触る」 触れたくなる道具たち

文/写真  金城由桂

 

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木漆工とけしの器を持ってみて驚いた。
鉄のような、燻し銀のようなものかと思って持ってみると、あまりにも軽くてギャップがある。
手に取って器を底から見上げたら、なんだかとても懐かしい気持ちになった。
幼い頃どこかの岬だったか海で泳いだ時の、海面から見上げた岩を思い出した。
質感があの岩肌の感じに似ていたのだ。

 

 

Shoka:では30日(日)まで、企画展「手で見る 目で触る」を開催中です。
漆器に、陶器に、アクセサリー、モビールと暮らしを楽しむ道具がたくさんやってきました。
木漆工とけしのおふたり、小関康子さん、喜舎場智子さん
みんなそれぞれ素晴らしい仕事をしている作家さんたちです。

 

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小関康子さんのたわみ鉢。鉢の縁からこぼれる釉がとても美しいです。
器をさかさまにすると、釉薬はまるで重力に逆らって伸びた木々のように見え、うっすら夕暮れの森のよう。
よく見てみると、他の器にも森、森、森
小さな森へショートトリップしてしまいます。

 

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意図しないところから生まれる偶然の賜物です。
天の中心へと吸い込まれていきそうな穴。

 

 

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シャボン玉みたいなこのシルバーは、いろんなアイテムに付け替え可能なチャームです。
下のシンプルなフープ3連のチャームを紹介します。

 

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ペンダントトップとして

 

 

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ピアスのチャームとして 
連なったフープのどこからとってもいいので、いろいろな付け方が楽しめます。

 

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ペンダントはブレスにもなる

 

 

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3連を重ねて指に通せば華奢なリングにもなる

 

ひとつのチャームは色々なアイテムに様変わりします。
しかも長くしたり短くしたり、身に着ける人が自分の好きなように着けられるのです。

 

「私のアクセサリーはどこか未完成で、誰かが身に着けた時、その人がその日の気分で自分流にアレンジする事で完成するんです」、と喜舎場さんがそっと教えてくれました。

 

 

陶器や漆器のうつわや、装身具やモビールと、
イマジネーションを掻き立てられる、暮らしの中の道具たち。
作っている人に触れると、道具に温もりが増してきます。
どんな思いで作っているのかを知ると、ますます愛着が湧いてきます。

 

 

 

 

企画展は、6月30日(日)まで。
どうぞ楽しい道具たちに会いに来てください。
作っている人に触れに来てください。

 

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「手で見る 目で触る」
30日(日)まで
12:30~19:00
手で見るように素材を感じ、目で触るようにフォルムを探す
ものを作ることが人生そのもののように暮らしている作家たち
思わず触れたくなるような肌の器を生み出す小関康子の陶器
ウイットとユーモアのある作品をつくる彫金作家喜舎場智子のアクセサリーとモビール
暮らしに寄り添う素材と形を追求する木漆工とけしの漆器たち
様々な感覚を楽しむ暮らしの道具たちが Shoka: へやってきます。

 

今回の企画展は、何だか不思議なタイトルです。
けれど、もしかしたら私たちが何かに意識を集中している時、自然とやっていることではないでしょうか。

 

お料理をする時に、素材を感じて何を作ろうかと考えている時。
ものづくりをする時に、材料の中に眠っている形を探り当てる時。

 

自分の中にある感覚を描いたり、形にする時。
大好きな人と親しくなる時に。

 

 

 

 

 

 

 

 

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暮らしを楽しむものとこと
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