境界線の向こう

文/写真 関根麻子

 
 
 
 
NO BORDER,GOOD SENSE
 
 
 
この陶人形の名前は、光(みつ)さん。
おちょぼ口に、はなれまなこ。
今回のアイドル的存在だ。
 
制作は皆川さんと安藤さんが幾度もキャッチボールをしながら、産声をあげた。
 
光(みつ)は自ら光ることはできないが、わずかな光を受けて、その光を育てることができる、
それがコンセプトという。(皆川明談)
 
 
 
 
 
 
 
 
さぁ、
いよいよです。
 
楽しく広がって行く
 
NO BORDER,GOOD SENSE
 
木工作家の三谷龍二さん、陶作家の安藤雅信さん、ミナ ペルホネン デザイナーの皆川明さん。
お互いの仕事に敬意をはらい、信頼を持ち、様々な角度から軽やかに挑戦していく。
 
 
単なるコラボレーション、
では、ない。
 
 
 
「一緒に何かをするとき、それは新しいものであり、普遍的でなければ」
と、三谷さんは言った。
 
 
 
NO BORDER,GOOD SENSE
 
 
 
 
 
 
三谷さん、安藤さん、皆川さんが、沖縄にやってきた。
来沖の夜一緒に食事をしたのだが、皆さんはまるで旅にやってきた少年のような表情だった。
何とも楽しそうな3人組。
リラックスしながらも、うきうきした感じが伝わってくる。
安藤さんは「仕事です」と念を押すように言っていたが、笑顔がこぼれ出ていた。
楽しそうな3人と食事をしながら、この展示に向け3人で一緒に積み重ねられたもの作りの風景を想像しながら、とても楽しくなった。
 
 
 
 
作品が届いた昨日の午後、全員で作品の展示を開始。
みなさんは、少しだけ陽焼けした顔で、どんどん展示を進めて行く。
 
真剣なまなざし、あ、うんの呼吸。
会場が、どんどん生き物のように変化していった。
 
ああ、なんていい仕事を見せてもらっているのだろう。
 
この3人が互いの境界線を越えた空気が、 Shoka:の空間を越えて広がっていくことを想像してみる。
使い手たちがこの作品に触れた時、きっとこの自由な空気に染まるだろう。
そして関わるみんなが、今までの境界線を越えて世界をもっと広くすることが出来たら、楽しみのうちにそれが出来たら、と空想が広がって、私は嬉しくなる。
 
展示に右往左往しながらも、幸せな気持ちで充ちてくる。
 
 
NO BORDER,GOOD SENSE
 
 
一人一人の軸がぶれていない仕事、その人となり。
変化を楽しみながら、挑戦していき、新しいものを生み出すこと。
気心が通い合った3人だからこそ、自由に境界線を越えてこのしあわせな作品が生まれて来たのだろう。
 
こうした仕事に触れていくうちに、きっと私たちの中にもむくむくと喜びが湧いてくる。
NO BORDER,GOOD SENSE を通して、この喜びはどんどん循環し、つながっていく。
 
 
しあわせの循環だ。
 
 
 
NO BORDER,GOOD SENSE
 
「三谷カップ」と名付けられた安藤さん作の陶器のカップ。
そこへ皆川さんが、ちょうちょを絵付け。
コーヒーよりも、あんみつを入れたくなった。
 
 
 
NO BORDER,GOOD SENSE
 
編まれた草模様の大皿。
この草にさらに編んだように色とりどりの野草をからませるよう
真ん中に少しだけ盛りつけたい、などと想像してみる。
 
 
 
NO BORDER,GOOD SENSE
 
ピクニックセットに入ってる三谷さんのカップやボウル。
早起きしてちゃちゃちゃと料理を作ったら、気心知れた友人達を誘って
海へピクニック。
おっと、ワインも忘れずに。
 
 
 
私たちの楽しみ方が膨らんで行く。
 
 
 
 
3人の軸がぶれない仕事ぶり、人となりと、先ほど書いたが、
Shoka:の仕事をして知り会うことになったので、個人的にはまだまだ知らないことだらけというのが実情である。
三谷さんにいたっては、おとといはじめて会ったばかりである。
もちろん、皆さんのことは本やメディアでは、以前から興味津々ではあった。
作品はもちろん使わせていただいてるものもあり、昔から見ていて憧れていたものもあった。
 
実際お会いしたばかりでおこがましいが、作品を通して伝わって来たものと同じものを感じて、うんうんなるほどとうなづいてしまった。
もの作りには特に、その人となりが表れると感じるからだ。
 
 
 
NO BORDER,GOOD SENSE
 
三谷さんの木の器。
日々の穏やかな日常に寄り添う。
触れてみて、包み込まれるようなあたたかな感覚になる。
 
 
 
 
NO BORDER,GOOD SENSE
 
安藤さんの銀彩。
手放しでかっこいいな、と思う。
そして同時に敬意をはらいたくなるような静謐さを感じる。
また気持ちにも、盛りつけにも、美しい余白を与えてくれる器。
 
一年前に食事会の料理を作ったとき、それはそれは美しいキャンバスだと感じた。
自分の作った料理を器に盛った時に、初めて料理が完成する。
そのことに気づいて私は深く感動した。
安藤さんの器だから、そのことに気づいたのだと思う。
 
 
料理する事の喜びが更に広がった瞬間だった。
 
 
 
NO BORDER,GOOD SENSE
 
ミナ ペルホネン、フォレストパレードの刺繍が施された巾着。
皆川さんの生み出すものは、いつも私たちの胸をキュンとさせる。
ロマンティックだとか、秘めた想いだとか、
そんな年頃だった私たちのときめきが、ミナの製品に触れたとたん、戻ってくるのだ。
 
3拍子のワルツを踊りたくなるのはなぜだろう。
 
 
 
 
 
三人三様。
しかし本質的な心根が共通しているように感じる。
 
 
 
NO BORDER,GOOD SENSE
 
 
 
 
さぁ。
私たちも楽しみで仕方なかったこの企画展。
少し武者震いがしてきました。
 
 
 
いよいよ、
 
NO BORDER,GOOD SENSE
明日から始まります。
 
 
 
3人が境界線を越えた仕事から起こるそよ風が、みなさまにも伝わります様に。
 
 
 
 
 
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mina
 

NO BORDER, GOOD SENSE
三谷龍二 木工デザイナー

安藤雅信 陶作家

皆川明 ミナペルホネンデザイナー

 
 
場所や時間やジャンルを超えて、一緒にもの作りをしたわくわくが形になりました
「すきな時に、すきなところで、すきな人達と一緒に作ったもの」
友人達とピクニックに行きたくなるような、楽しい世界が初夏の沖縄に集まります
 
5月11日(金)~20(日)12:00~19:30
*初日のみShoka:は18:00にてクローズいたします*
コラボレーションのうつわたち/三谷龍二の木の器/安藤雅信の陶器/ミナペルホネン 雑貨とランドリーの服
 
この企画展のあとShoka:は常設に向けてしばらくお休みとなります。
8月から、作り手も使い手も楽しく交流する場として、Shoka:はオープンいたします。
より楽しい場となるようチームShoka:でイメージを膨らませているところです。