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写真 Shoka:   文 金城 由桂

 

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炎天下の石垣島へ旅行に行って来た。

 

今年も半年が過ぎ、折り返しを迎えた。

 

深い青に吸い込まれながら、
一年前の私と今の私は違う。と物思いにふけってしまった。

 

 

去年の私はというと
効率を優先して、早く済ませよう。

 

そんな癖のようなものがあった。

 

水面のゆらぎを見ているうちに、ある事を思い出す。

 

 

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2012年にShoka:で開催された企画展「 NO BORDER , GOOD SENSE 」のトークイベントで見かけた光景。

 

ミナ ペルホネン デザイナー皆川明さんは
サインをお願いすると、ひとり一人に絵を描いてくれたのだ。
慌てる事なく、丁寧に。
今目の前にいる人のために、一筆ずつ書き足されて行く絵。

 

 

その本を受け取った友達が、嬉しそうに笑顔でこちらへ戻って来た。
嬉しさが伝染した。

 

 

そして、そのトークイベントの参加者のひとりだった私は、次の年の企画展「 piece , peace! 」でもう一度皆川さんとお会いすることが出来た。
今度は、Shoka:のstaffという形で。

 

 

 

 

この写真は「 piece , peace! 」開催中のワークショップの中での一こま。
するとそこにも、一年前と全く同じようなスタンスで丁寧にサインを描いている皆川さんの姿があった。

 

 

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ときに筆を止め、見つめて、また描き出す。

 

思わず「さらさらと書けるはずなのに、どうしてそんなにゆっくりとサインをされるのですか?」と尋ねると、

 

「さらさら と書くと30秒では終わるのだけど、意味なく流れる30秒より、意味のある3分の方がいいと思うんです」

 

この言葉は、私の中の霧の部分へすぅ と入り込み、視界をパチッと明るくしてくれた。

 

 

昔々、学生時代の授業中。
板書は完璧に書き写しているのに、翌日ノートを見ても内容がいまいち思い出せない。
理解していないまま、ただ授業を受け続けていた。
ただ流れているだけの、むなしい時間。
あの感覚を思い出した。

 

皆等しく時間が流れているのに、自分だけ無意味な時間を過ごしているような感覚。
しかもそれに向き合ったかというと、向き合うべき時に向き合わなかったから、十年以上たっても未だにしこりが残っている。

 

 

例えば、過剰包装

 

例えば、不特定多数の人へ送られる広告

 

 

あげたらキリがないけれど、必要な人のもとへ必要なものが届いているのだろうか。
意味のあったはずのものが、必要としていない人に届いた事で、意味のない物に替わってしまう怖さ。

 

それは、等しい時間の中で自分にとって意味のある時間が過ごせているのかな、との問いに繋がった。

 

 

もともと、濃厚な時間、意味のある時間を求めている自分がいた。

 

でもそこだけに捕われると、いつしか窮屈になって、なんだか空しさで心が一杯になっていった。

 

 

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皆川さんのサインは、必要な人のところへ届いている。

 

とても誠実に。

 

 

「意味のある時間」の答えはとても難しい。

 

効率が良い事が、意味のある事だと思っていたからかもしれない。

 

時間とか単純な事ではなくて、「思い」や「内容」なのだろう。

 

二択、またはもっと選択肢が多い場合でも、「どっちが楽しいのかな」
「あの人はどっちが喜ぶかな」と、より良い判断が出来たら、きっと自分が一番嬉しい。

 

だんだんそう感じる自分になってきた。

 

 

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先月、Shoka: でお勉強旅行へ行った。
見たいところを見に行く。という旅。

 

大阪へ降り立って、京都、岐阜、松本、最後は名古屋へ。
見たいところはたくさんあって正直、時間は足りなかったのだけれど、それはまた次のお楽しみにとっておこう。
絞った行き先では、何にも代え難い濃い時間を過ごせた。

 

 

その中でも、特に印象深かったのが「温石」のごはん。
松本にある日本料理のお店。

 

 

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Shoka: オーナーのあゆみさんが「百聞は一見にしかず、という事で。」
とだけ言って、私たちに体験する機会を与えてくれた。

 

 

それはそれは丁寧につくられたごはん。
信州の土地の恵みに感謝し、尊び料理する。
愛情いっぱいでつくり出されたごはんを口にすると、体の全部の感覚が開き、喜んでいるよう。

 

 

・・・おいしい・・・。
味わった事のない味に、心が揺さぶられた。

 

 

何品もの料理が時間をかけて、目の前に出される。
でも、次の料理が出るまでの時間は、決して途切れた感じがしない。
目で楽しんで、香りを感じ、舌で味わった後に、その余韻に浸る。

 

 

次の皿へと思いを馳せる。

 

しばらくすると、残像がふっと浮かび上がってくる。
舌の奥に、その残像の味わいが戻ってくる。

 

 

静寂の時間。

 

日々の喧噪の中から離れて、心を落ち着かせる時間。

 

Shoka: のメンバーはすぐ目の前にいるのだけれど、いつもの大口開けて笑う気には何故かなれない。

 

自分と向かい合う時間。愛おしい時間。

 

 

料理が到着すると再び、料理と向かい合う時間。
そして、幸福感を仲間と共有する。

 

 

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味わう事は愉しい、と心から思った。

 

きっと去年の私は、まだ「味わう」事にあまり慣れていなかった。
早く済ませよう。とか、効率よく済ませよう。という気持ちの方が先行して...。
時間のかかる事や、無駄に気付くと、否定的な気持ちが出てきてしまったのだが、

 

どうして時間がかかるのか。 本当の無駄はどっちだろう。

 

ようやく少し、立ち止まって考える、引き出しが増えた。

 

 

 

 

食だけではありません。
日々、Shoka: で出逢う洋服や器、アクセサリーなどを通して作リ手の方々やブランドと触れ合う事、
お店へいらっしゃる方々と共に時間を過ごす事で、
「味わう事は、とても愉しい事だよ」と教えてもらっています。

 

その事へ心から感謝しています。

 

目の前のものに、丁寧に向き合う時間。

 

それが、場を味わうという事かもしれない。

 

 

訪れた方にとっても、味わい深い良い時間が過ごせる場所になれたらと思います。

 

Shoka: には、着心地の良いお洋服が今月も届いています。

 

実際に触れて袖を通してみると、わかるはずです。

 

 

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暑い夏にはカットソーがやはり欠かせませんね。
シンプルに一枚で着れるヨーガンレールのコットンのカットソー。
ボトムは、トゥジューのコットンシルクの巻きスカートです。

 

 

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ヨーガンのカットソーは、デコルテや肩のラインがきれいに見える形です。

 

 

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シンプルな中に、袖や裾にチェーンステッチのモチーフが入った工夫がされています。
男の人?
これは、デザイナーのJurgen Lehlさんと愛犬のスミちゃんを描いたもの。
遊び心がとても心にくいですね。

 

 

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別の色、別のデザインで違うモチーフの刺繍が付いています。

 

 

 

 

ミナ ペルホネンからも、夏を楽しむカットソーが届いています。

 

 

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風を受けた、ちょっとずつ違う波が、すずしげなテキスタイルです。

 

賑やかで、楽しくなってきませんか?

 

 

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少し変わったデザインですが、こちらもカットソーです。
花束のようなモチーフが見ているこちらも楽しくなります。
サラッとした感触のコットン素材です。

 

 

お次は、膝くらいの丈のカットソーチュニックドレス。

 

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こちらは、じゃぶじゃぶおうちで洗濯出来る「ランドリー」シリーズです。
弾力のあるコットン素材。

 

 

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letter of flower というテキスタイル名。
野に咲く花からの手紙はきっとこんな感じかもしれない
そう思いながら描かれた花たちです。

 

 

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短い丈のカットソーも、ありますよ。

 

 

夏は、着やすくて、ばんばん洗える、やはりこれに限りますね。
他にも、ベーシックな形のカットソーから、変わったデザインのカットソーまで
Shoka: にはいろいろなカットソーが揃っています。

 

 

Shoka: のホームページのnew arrivalでもご紹介しています。
ぜひ覗いてみて下さい。

 

こちらから

 

 

 

 

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Shoka:
http://shoka-wind.com

 

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