» 親しく近い、漆

写真/雨宮秀也、関根麻子(料理写真)

文/関根麻子

 
 

 
 
 
 
 
 
今日も。
 
気づけば手に取る、あの器。
 
 

 
 
漆という今までのイメージが変わった。
それは、赤木明登さんの器を使うようになってから。
 
暮らしの中に、すっと寄り添う。
気づけば、いつの間にかそこにいるという感覚。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ご飯にしよう。
 
青い空が広がる気持ちの良い日。
 
九州の知人にいただいたレンコンはを叩きすりし
トリひき肉とパクチーたっぷりのハンバーグに。
うっすら紫のかかったかぶはオリーブと蒸し煮。
 
うんうん、おいしそうだ、なぞと自画自賛しながら、アツアツを盛る。
 
 
 
気がつけば、今日もあの器に。
 
 
 
 
 

 
 
初めて赤木さんの漆を使ったとき。
 
伝統の美しさとふくよかで凛としたたたずまいを持っていながらも、
なんて身近な漆なんだろうと感じた。
 
 
今までの私の中の「漆」とは、伝統美で日常使いとは少し離れていた。
実際、今まで持っていた漆の器も正月や特別な日にちょこっと姿を見せるだけで、
後は大事に布にくるまれ、棚の中にしまわれていた。
また陶器などに比べ手入れが難しいのかな?というようなイメージもあった。
 
それがどうだろう。
仕事の合間のご飯では、気がつくとなぜか毎日のように手に取られ、料理が盛られている。
特別な日も、そうでない日も、関係なく。
ふところの深い器だ。
 
 
 
そして。
何より、料理もうつわもとてもいきいきしているのだ。元気になる。
もちろん食事の時間が、豊かになる。
感謝を持ち、たのもしく思う。
 
 

 
 
日々使うごとにつやも増し味わい豊かになり、
漆との関係はますます親しく、信頼を深めていっている。
 
難しいと思い込んでいたお手入れも、食べ終わったらさっと洗い、
水気をふいて日陰でしっかり乾かすだけ。
 
 
 
驚いたのが、赤木さんは漆が薄くなってきたりしたら無償で塗り直しもしてくれるという。
それを聞き、感動した。
まだ、私はお会いしたことはないけれど、
うつわからにじみ出る懐の深さは、赤木さんの人柄だと想像する。
3月がとても待ち遠しい。
 
 
 
 

 
 
もともと漆は庶民の生活に根付いていたものだという。
その時代の人々の食卓を想像する。
 
 
 
 
 
決して特別ではない、日々のご飯に寄り添う、
私たちの、皆の、うつわ。
 
暮らしによりそう伝統の美しさ。
 
 
親しくて、近い「漆」
 
 
ぜひ会いにいらしてください。
 
 
 
 
 
 
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塗師 赤木明登「漆のうつわ」

 
3月3日(土)から11日(日)12:30~19:00まで。
 
Shoka:
住所:沖縄市比屋根6-13-6
電話:098-932-0791
HPとブログ:http://shoka-wind.com
 
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下記のトークイベントは定員に達しましたので、
募集を締め切らせていただきます。 
 
 
塗師 赤木明登「漆のうつわ」展示にあわせ、トークイベントを開催します
 
 
「ぬりものの話」 
 
 
3月3日(土)16:30~18:00まで 完全予約制

 
塗師の赤木明登さんが能登から、沖縄にやってきます。
生活道具としての伝統美、芸術性を結びつけた現代の塗師。
氏の漆に対する姿勢や、漆の奥深さ、人とのつながりなどを
お話しいただく予定です。

 
赤木 明登
塗師。1962年岡山県生まれ。中央大学文学部哲学科卒業後、編集者を経て、
27才の時に角偉三郎氏の漆に感銘を受けて漆職人を目指。88年に輪島へ。
輪島塗の下地職人・岡本進のもとで修業、94年に独立。
97 年、ドイツ国立美術館「日本の現代塗り物十二人」に、
2000年には東京国立近代美術館「うつわをみる 暮らしに息づく工芸」に選ばれる。
 
 
 
予約方法 
 ・全員のお名前
 ・人数
 ・メールアドレス
 ・携帯番号
 ・車の台数
 (当日は初日と重なりますため、駐車場の混雑が予想されます。
  何人かでお越しの際は乗り合わせのご協力をお願い申し上げます)
 ・住所
を明記のうえ、shoka.asako@gmail.com 関根麻子 までメールでご予約ください。
 
 
◯Shoka:の展示期間中はお子様連れも大歓迎ですが、今回はお話に集中していただきたいことから
 大人のみのご参加とさせていただきます。ご理解のほどお願い申し上げます。 
○先着順で定員に達ししだい、締め切りとさせていただきます。
○ご予約のメールをいただきましたらこちらから、返信をお送りいたします。