vol.6 クリスマス


 
まだサンタクロースはいると信じていた
幼少の頃のとあるクリスマスの日、
テーブルの上には鳥のからあげやサラダやケーキが並んでいて
たぶんその日は父が夜勤でいなかったんじゃないかと思うんだけど
母と、祖母と我々キョーダイの5人で夕飯を食べていました。

 
たぶんワイワイとゴハンを食べていたんだと思いますが
突然母が「2階から音がする」と言い出し、
「2階の窓が開いた音がするよ」と付け加えました。
すかさず祖母が「ホントだ」と言いました。

 
 
我が家のクリスマスの場合は家族でその宴を楽しんで、
さあもう夜遅いから寝ようね、と2階のこども部屋に上がると
それぞれの布団の枕の脇にプレゼントが置かれている、
というのが毎年の寸法でした。
この時、いつもきっちり閉められている窓の鍵が開いてるのがポイントです。
その窓の鍵の箇所を父と母が指差し「サンタさんが来たんだよ」の
一言が添えられ、その年のクリスマスの幕が下りるのです。

 
過去年はこのようなダンドリで進められていたのですが
この年は「2階で音がする」「ホントだ」ではじまりました。
いつもならすでに置いていった後のプレゼントを手にとり、
去ったサンタクロースの気配を想像することでクリスマスを楽しんでいたのですが
今まさに2階のこども部屋に「サンタクロース」がいるという想定のスタートは
父が不在だったこともあって、よりこどもたちを楽しませようとしてくれた
母と祖母のアドリブだったのだと思います。
 

 

あれからもう何度もクリスマスの日を迎えていますが
毎年この時期になると
「2階から音がする」
「ホントだ」
のこの母と祖母のやりとりのワンシーンが頭をよぎります。
ちょっとびっくりした感じの母のその表情や祖母の声をひそめたしゃべり方。
本当に聞こえたような気がする2階の窓の音。
サンタさんが2階にいるのがホントのことを言うと
コワいと思ってたあの時の自分。
 
まあ、なんてことのないクリスマスなんですけどねえ。
 

 
今年も早いものでもう12月ですね。

 
家族や、恋人や、友達と、
それぞれの人がそれぞれの大切な人と
どうぞ素敵なクリスマスをお過ごしください。
Wishing You a Merry Christmas.
 

 
写真・文 タナベユウヘイ(雑貨屋[そ]店主)

 
雑貨屋[そ]sso
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