愛でる器

 
いろいろ好きなものってありますが、
理屈抜きで好きなもののひとつに長峰菜穂子さんの器があります。
これはもう無条件なものなのでなぜ?と聞かれてもいい返しが思いつかないのです。
しいていうなら、ずどーんと心にストレートが入ったとでも表現しましょうか。
(余計意味不明でしょうか・・)
 
長峰さんの器との出逢いは、数年前に訪ねた神戸の器屋さんでした。
たまたま拝見したのですがそのたたずまいに時間を忘れ、
「ああ、これ私逃げられない・・
といういい意味での囚われ感に浸ったものです。
 

 
こちらが当時私がトラップにかかった豆皿。
(多くの方はこの豆皿から長峰さんお器の魅力にとりつかれるようです。)
柿渋(白)やブロンズ釉(黒)で染められた豆皿は、
新しいものながらも、時を経てきたような落ち着いた空気はなっております。
 
こちらは大き目のプレート。
 

 
20cmと使い勝手のいい大きさのこのプレートは、
毎日使うので乾く暇がないほど我が家で大活躍しております。
さりげないふちの飾りがとても使いやすいです。
貫入の目立つもの、目立たないものありますが、これも手仕事ならではですね。
個人的には少し貫入のある方が、新品感が少なくて好みです。
 
大きめのオーバルプレート(約31cm)。
おもてなしにピッタリです。
普段はピッチャーやドライと合わせてお気に入りのシーンづくりをしても。
 

 
ピッチャーの美しさもまた絶品であります。
すぐに使うのはもったいなくって、花器として用いたり。
生花もドライフラワーも映えます。
 

 
現在私はお店屋さんをしておりますが、
お店を始める際、一番にお願いしたのがこの方でした。
店主をしていると目線が変わっていくのも否めないところではありますが、
この方の器を見ると理屈抜きの好きの大切さを思い出します。
「どこがどうだから」っていう理由づけは特にない大切な感覚なのです。

写真・文 占部 由佳理(tous les jours店主)

 
tous les jours(トレジュール)
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098-882-3850
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(変更あり。毎月の営業日をブログでお知らせしております。)
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