我が家のクリスマスはターキーパーティー


 
内地出身である私は、沖縄の長男に嫁いだ。
つまり私は長男嫁。
沖縄には伝統料理が沢山あるものの、
私が嫁いだ時に「これが我が家の味だから覚えてね」と姑から言われたのは
なかみ汁でもおそばでもソーキブニーでもなく、
「グレイビーソース」
だった。
 

ターキーは、オーブンで何時間もかけてじっくりと焼く 
 
グレイビーソースというのは、
クリスマスやサンクスギビングデイに食べるターキーやマッシュポテトにかけるソースのこと。
本土のど田舎で生まれ育った私は
「まぁ、さすが沖縄! 徹底してアメリカナイズされてるのね!」
と感心し、沖縄ではどこの家庭でもこうしてターキーを食べるものだと思い込んでいたが、
じつはそういう家庭は少ないらしい。
 

切り分けるのは男性陣の役目
 

身をそぎ切りにし、
 

皿に盛っていく。盛り方に夫の几帳面さが出ている気がする。
 
夫の実家は祖父母の代からとてもアメリカナイズされていて、
夫が小さい頃からクリスマスは叔父叔母や従弟妹達と集い、こうしてターキーを食べているため、
従弟妹たちもみな
「クリスマスになるとターキーが食べたくなる〜」
と口をそろえ、また、
「昔は友達の家もみんなこうして食べてると思ってたけど、実は違うんだよね〜」
と私同様の勘違いをしていたというほど、
ごく自然に、クリスマスにターキーを食べてきたよう。
 

巨大なハムもなかなか好評。
 

今年はカウンターに並べビュッフェスタイルに。
 

奥がグレイビーソース、手前はクランベリーソース。どちらもターキーにつける。 
 

 
焼いた食パンの上にターキーを置き、
その上から好みのソースをかける。
サイドにはマッシュポテトとサラダ。
時にはスタッフィング(ターキーの中に詰める、玉ねぎやハーブなどのみじん切りをローストしたもの)も。
 
これが我が家の定番プレート。
 
そもそも、家庭の食卓でナイフとフォークで食事をしたことがなかった私は、
なんのためらいもなくカチャカチャとカトラリーを操るみんなの姿にもびっくりしたものでした。
 

 
みんな大好きなのでパンも常に焼き続け、
どんどんおかわりしていきます。
 
パンの回転も速いし、
親族全員合わせると相当数になるため、
みんなが集まるのを待たずに来た順に席について食べ、
食べ終わったら後から来たチームに席を譲るという連携プレー。
 

 
食後のケーキがブルーシールのアイスケーキなのもお決まり。
 

 
本人のたっての希望で急遽バースデー仕様に。
クリスマスなのになぜかバースデーソングを歌う私たち。
 

 
これで満足かと思いきや、
 

 
色違いでもう一種類アイスケーキがあることも見逃していなかった・・・
 

 
やっとろうそくタイムが終了したところで・・・
 

 
サンタさん登場!
去年同様、サンタに怯える。  
 

 
でも、もらうものはきちんともらう。
 
この場では言わなかったものの、今朝になって
「あのサンタさんにせものだよ。
◯◯お兄ちゃんが入ってるんだよ。」
と冷めたことを真顔で言う三歳児。
・・・その場で言わないところは、少しは気を遣っているのか。。。
 

 
ブルーシールのアイスケーキ、
中に入ってるアイスの種類が場所によって違う。
 
「ミントのやつは好きじゃないからそっちちょうだい」
など、好みで選ぶ。
 

 
口の周りを真っ黒にしながら、
二種類のアイスケーキも完食。
 
今年は各家庭それぞれ用事があって忙しく、
みんなが集まったのはだいぶ遅い時間になってしまったけれど、
今年もこうして親族みんなで集まれて幸せ。
 
みなさんはどんなクリスマスを過ごしましたか?
 
さて。
気分を年末モードに切り替えて、
少しずつ掃除や片付けを終わらせたい。
身も心もすっきりと、新年を迎えられますように☆
 

写真・文 中井 雅代