吉岡さとる写真展「何故、我々は存在するのか?」


 
なぜ、われわれは存在するのか?
 
時に人は研究所の高いフェンスの内側に想像を膨らませる。
そこで、どの様な実験がされているのだろうかと思いを巡らせる。
 
私は世界を旅しながら研究所の内側を、昼間の太陽光と夜の人光で 切り取ってきた。
 
そこには日常的な作業域、通りなど一般的な風景や建物が写されている。
そこには最新の実験装置、運命を終えた実験装置なども写されている。
 
研究施設は日夜変化し続ける。そして、今日訪れた研究施設は一見あまり 変化がなくても、
昨日とはまったく違う場所になっている。
 
なぜ、われわれは存在するのか?
なぜ、宇宙は、反物質ではなく物質で作られたのか?
 
極微の粒子をぶつけることで、科学者達はこの究極の謎の解明に挑んでいる。
 
期間:2012年8月20日(月)~12月28日(金)
時間:9:00~17:00(土・日・祝日休) 入場無料
場所:沖縄科学技術大学院大学(OIST)トンネルギャラリー内
沖縄科学技術大学院大学:http://www.oist.jp/ja
吉岡さとる:http://www.sypi.com/
 
 
世界各地の素粒子物理学研究所を撮り続けている写真家の吉岡さとる氏が、沖縄科学技術大学院大学(OIST)で写真展を開催します。今回の写真展では、選りすぐりの10 点に加え、プロジェクターを使用して月毎に変わる700 点余りの作品をご紹介いたします。また、初日からの1 か月間は、今回の催しのために特別に制作されたアプリケーションAR(拡張現実)※を搭載したドコモタブレットを設置し、ご来場の方々にプロジェクターで映し出される作品の詳細な情報をお伝えいたします。本写真展の開催を記念して、8月20日(月)14時~OIST キャンパスにてオープニングセレモニーも開催します。当日は、吉岡氏による御挨拶のほか、ドコモタブレットを使ったAR のデモンストレーションも行う予定です。※AR(拡張現実)は、携帯電話やスマートフォンなどのカメラで映し出す現実のオブジェクトに、オンライン上の多様な情報を重ね合わせることで、位置情報に基づいたコンテンツを閲覧したり、他のユーザーと共有できる技術のこと。
 
<写真家 吉岡さとる>
1963 年 高知県高知市生まれ。2005 年~ 米国カリフォルニア州にあるスタンフォード線形加速器センター(現在SLAC 国立加速器研究所)を訪れ、撮影を開始。2007~ 世界各地の素粒子物理学研究所を撮影し続け、現在に至る。
 
<これまで撮影した素粒子物理学研究所>
欧州合同原子核研究機構:セルン (スイス・ジュネーブ)/SLAC 国立加速器研究所(米国カリフォルニア)/高エネルギー加速器研究機構(茨城県つくば市)/大強度陽子加速器施設(茨城県那珂郡東海村)/フェルミ国立加速器研究所 (米国シカゴ)/
ブルックヘブン国立研究所(米国ニューヨーク)/東京大学宇宙線研究所 神岡宇宙素粒子研究施設(岐阜県飛騨市)/東北大学ニュートリノ科学研究センター / 茂住実験室(岐阜県飛騨市)/高輝度光科学研究センター / SPring-8(兵庫県佐用郡佐用町)/ドイツ電子シンクロトロン / DESY(ドイツ・ハンブルグ市)