HADANA(ハダナ)・葉棚達也沖縄のくらしに合う「引き算の造園」を提案。


 
植物と家と人が良い関係を保つには、
植物を適量までおさえた方が良いと僕は思うんです。
年に数回の剪定で済むくらいにしておけば、
手間もかからないし、いつ庭見ても「気持ち良いね」って思える。
 
特に沖縄は気候的にも植物がばんばん成長するから、
鬱蒼(うっそう)としている庭も結構あって、
「どうしたら良いかわからない」
という方も。
庭の手入れって億劫だし、
皆さんお休みの日は趣味に費やしたり遊びに行ったりゆっくりしたいですもんね。
そうすると、雑草もどんどん生い茂って来る。
その悪循環で手がつけられなくなって、
今では放ったらかしっていうおうちも多いと思います。
  
特に沖縄での暮らしを考えると、
シンプルな植栽を心がけたほうが合ってると思うんです。
  

 
– – – 「せっかく沖縄に行くんだから、自然と関係した仕事を」と思って。
 
僕、昔は全然こんな仕事じゃなかったんです。
というか、高校出てからは仕事せずにサーフィンばっかやってました(笑)。
 
短期のバイトでぱっと稼いで、海に行く資金にして。
10万もあれば1ヶ月は海でサーフィン三昧できたんで。
でも、このままだといずれ海に行けなくなると思ったし、
沖縄への憧れもあって、移住を決めました。
  
知り合いが沖縄で木工所やってたんで、
最初そこで働かせてもらってたら、
僕の考えが甘くて・・・ま、それもいつも通りなんですけど(笑)。
「1ヶ月、10万稼げたらどうにかなるやろ~」
と思ってたら、朝から晩まで働いても給料7万しか無いんですよ。
これヤバいなと。
でも流石にすぐ神戸に帰るわけにもいかないからどうにかせなあかんなと。
何するにしても7万よりはましやろと思ったんですよ。
で、せっかく沖縄来たしと思って、ちょっと自然ぽいことしてみようと。
 
実は、神戸いた時から花は興味あったんです、こんな顔してますけど(笑)。
でも、花屋やるんやったらおばちゃんの園芸みたいなのはいややなーと思って。
一番良いホテル行ったら一番良い花屋入ってるやろと思ってブセナ行ったんです。
そしたらやっぱ良い感じやったんで、フロントでどこの花屋かきいたら
「小禄のRu-ga(ルーガ)さんですよ」って。
じゃあ見に行ってみようって探しに行ったら道迷って、
信号待ちしてたらちょうど隣に見えたんで、そのまま面接行ったんです。
 
そしたら、「朝が早い職場だから、採用の条件は近くに住んでること」っていうことだったんで、
まだ採用にもなってないのにすぐ嘉手納から小禄に引っ越して。
結局、採用してもらえて、すぐに働き始めました。
 

 
– – – とにかく「意味がわからない」。だから、自分で植物のテストしながら知識を身につけました。
 
でも、初日で「ヤバい」と思いました。
僕の人生結構いろいろあったんですけど、そんな僕でも「これはヤバい」って。
しんどいとか、どつかれるとかそういうんじゃなくて、どう言ったら良いんやろ・・・
とにかく、全く何も意味がわからない。
やったことがないからわからないっていうレベルじゃあないんですよ。
それで「この世界はとんでもないところだ」って。
何言われても全く意味がわからず、自分なりに動いてみても間違ってる、結局正しい答えもわからない、
ず~っとそんな感じ。
でも、そのおかげで考える力はついたと思います。めちゃくちゃ鍛えてもらって。
 
でも、花のことを何もわからないで売ってた時は全く売れなかった、ただの押し売りだから。
そこで「植物を生かす術を知らないと売れないやろな」と思うようになって、勉強始めました。
せっかく買っても枯らしてたら、人は植物買わなくなると思うんですよ、
生き物だから可哀想だし。
 
それで、自分で買ったり人から貰ったりして、
大量に植物を家に置くようになったんですけど、
当然最初は枯れるんですよ、なんも知識ないから。
 
だから、育てた当人である生産者の方々に直接話を聞きに行って、
それを参考にして育て始めたら、やっぱり枯れないようになってきたんですよ。
でも1〜2ヶ月じゃわからないから、
1年通して四季すべてを経験して、勉強しました。

自分で色々テストを繰り返しているうちに、
この植物はこんな虫がつくとか、この時期にはちょっと弱いとかわかってくるんで、その知識をお客様にもそのまま伝えるじゃないですか、
そしたらお客さんが納得するようになってきて、売れるようになった。
それでどんどん楽しくなってきて、さらに勉強するようになって。
その頃はもう、家中が植物だらけ(笑)。
 

 

 
– – – インドアプランツからアウトドアプランツへ。
 
その頃、自分には花屋はできなさそうだけど、
植物屋だったらできるかも、と思うようになって。
でも、観葉植物だけでは無理だろうと。
プラスα見つけないと厳しいなって。
 
観葉植物屋さんって、全国見ても殆どないんですよ。
育てるのが難しいこともあって、需要も少ないから。
でも、そこに屋外の植物が加わればいけるんじゃないかと思って。
木って育てる人のセンスが出るんですよ。
だから、今度はアウトドアプランツを勉強しようと思って、畑を借りました。
 
でも、屋内よりも屋外で育てる方が枯れる確率が低い。
生かすことだけに関していうと、屋内の方が断然難しい。
だいたいの知識は鉢でついてたので、
外に植えてからのことをまた生産者の方に聞いたり、
自生してる木を観察したりもして勉強しました。
 

 
– – – 今の時代に合う、足し算じゃない引き算の造園を
 
Ru-gaには2年半お世話になって、独立しました。
 
基本的に、たくさん植物植えないと造園屋さんって儲けが取れないんですよね。
だから昔は「あれも植えてこれも植えて」っていう、
足し算的な考え方が主流だったんです。
 
でも、今はシンプルなデザインの住宅も多いじゃないですか。
沖縄って全国的に見ても住宅設計のクオリティが高いと思うんですよ。
本土は住宅メーカーが建てた均一的な建物が多いけど、沖縄は違う。
だからこっち来たばかりの時は「こんなおしゃれなおうちがいっぱいあるんだ~」ってびっくりしたくらい。
そういうシンプルでモダンな家に昔風に沢山植えちゃうと、
見た目がちぐはぐになっちゃうだけじゃなく、
ライフスタイルともかけ離れてしまう。
全部がしっくりこなくなるんです。
足し算じゃなく、引き算の造園ってあると思うんですよね。
 
造園には「管理」の仕事もあって。
日本庭園みたいに造園すると、定期的に庭師にも入ってもらわないといけない。
だから、年に何回って契約して・・・。
そういうの、僕にすると「ちょっと勿体ないんじゃないか」という気がするんです。
好きな人はもちろんそれで良いけれど、
お金払って管理してもらうより、
自分でちょっと切って済むくらいにしておけば
余計なお金を使わなくて済むわけですから。
だから最初にお伝えして、どちらが良いか選んで頂いてます。
 

 
– – – こちらのアクションに素直な反応を返してくれるところが好き。
 
花は綺麗だけどどうしても枯れてしまう。
でも、そこが魅力でもありますよね、一時的だけど華やかなところ。
観葉植物は、地味だけど正直さがあって好きなんです。
水あげ過ぎると根ぐされするし、あげなさすぎても枯れる、
その反応が素直で良いな〜って。
そこの塩梅をきちんと守ればちゃんと育つし。
そういう反応がダイレクトに伝わってくるようになってから、俄然楽しくなった。
 
それに、
「植物を置くだけでこんなに空間が変わるんだ!」
っていうのも感じたし。
 

 
– – – 仕事の時間が人生に占める割合は大きい。だからこそ、好きな事やりたいなって。
 
僕、昔から仕事してても面白くなかったんですよ、
それは、好きなことじゃなかったから。
 
好きなことを仕事にするって、
すごく幸せだけどなかなかそんな人いないですよね。
好きな事じゃなくてもそれはそれで良いとも思う、
みんないろいろ事情もあるから。
 
でも僕は、人生の中で仕事が占める時間の割合はかなり大きいから、
その長い時間を一番好きなことして埋められたらいいなと思ったんです。
それで、花が好きでRu-gaで働きましたけど、
当時はやるしかない!という感じだった。
好きかどうかとかじゃなく、全てを自分で考えてやるしか。
結局それが良かったのかも、一生懸命やってる間にだんだん気持ちも入っていったんですよね。
 

 
– – – お客さんとより近くなれる「庭作り」に、仕事の重心をシフト
 
最近わかったんですけど、僕、植物より何より人が好きなんですよ(笑)。
木ももちろん好きだけど、一番興味があるのは「人」。
結局そこなんです、人にお願いされたから「頑張ろう!」って思う。
「ちょっとでも良くなるように努力しよう」って。
 
観葉植物をいれたお客さんのところに半年後見に行ったりすると、
育てきれずに元気がなくなっていることもあり、
せっかくお金払って買って頂いたのにこういうことになるってことは、
「僕は本当にお客様の役に立ってるのかな?」
と、自問するようになって。
 
だったらそれよりは、もっと庭に力を入れて、
良い空間をつくって、みんなが「気持ち良いね」って思ってもらった方が良いんじゃないのかなって。
それに、庭をつくるとお客さんとのやりとりも一層楽しいんですよ。
観葉植物の時よりもっとお客さんと近くなれるんです、
深く長く接するようになる。
植えて「はい、終わり」じゃないから。家の一部みたいなもんだから。
 

 
– – – 花壇ひとつでも、喜んでお引き受けします。
 
よく、「すごく小さい庭なんですけど、良いですか?」
というお問い合わせを頂くんですが、
広さは全く関係ありません、花壇だけでも問題無し。
おうちも、新築じゃなくてももちろん大丈夫。
 
「草がぼーぼーになりすぎて困っていて・・・どうしたらいいですか?」
っていう相談にも応じます。
 
「新築じゃないから」「スペースが小さいから」と遠慮なさる方もいらっしゃるんですけど、気にせずどんどんお問い合わせください。
 
インテリアの仕事をしている妻も、
仕事が休みの日は一緒に仕事先に伺ったりしてます。
彼女はインテリアのコーディネートができるので、
いずれは一緒に何か仕事ができたらいいな、と思ってます。
 
沖縄にもシンプルな庭がもっと増えると嬉しいですね。
そうして、庭との関係がベストな状態の人たちが、
より幸せにくらしていけるお手伝いができたら、もうサイコーですね。
 

写真 中井雅代

 
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