2014 1月

写真 田原&金城
文 佐野 綾子

 

Shoka

 

 

つい先日まで、Shoka:の社員旅行で、台北を中心に三泊四日の旅を体験してきた。
私にとって初めての台湾は、活気にあふれた街。数カ所まわった夜市は、屋台がぎゅうっと詰め込まれていた。

 

それぞれに規模や雰囲気が違っていて、どこも人で溢れている。
ムンムンと熱気が伝わる屋台たち。

 

Shoka

 

 

そして言葉は通じなくても、親日の台湾の人達が世話を焼くように色々と教えてくれるのだ。
屋台で食べた、豆腐の入った温かいピーナッツ汁やフルーツの美味しさが忘れられない。

 

 

Shoka

 

 

一番心配だったMRT(都市鉄道)での移動も、mapを片手に路線図を見ながら、しばらくすると慣れて来て、すんなりと移動が出来るようになっていった。
切符がおもちゃのコインのような物だったのには、とても驚いたけど!!

 

 

2日目は、茶藝館「小慢」へ連れて行っていただき、美味しい台湾茶で至福のひととき・・。
この空間にずっと居たいと思うようなスペースだった。

 

Shoka

 

 

 

その後フリータイムで國立故宮博物院へ。

 

その広さと作品の多さに驚きながらも、貴重な展示を見る事が出来た。
博物院内で郵便局を発見したので、思いつきで、遠方の友人に小慢で購入したお茶菓子のマンゴードライフルーツを送ってみた。
封筒等、手元に無くても話せばなんとか伝わるものだ。
無事に届くと嬉しいな。

 

Shoka

 

 

3日目は、市立美術館で現代アートを鑑賞した後、永康街へ。
永康街は小さなお店(台湾茶や、食べ物屋、雑貨、洋服、アクセサリー、など)がこれまた沢山並んでいる街。

 

Shoka

 

ここでは、お昼ご飯を食べた後自由に動いて、私は雑貨屋で娘へのお土産を買ったり、アクセサリーショップでお店のお兄さんと会話を楽しんだりもした。

 

同じ永康街で別行動していた由桂ちゃんは、手作りランプの店や文具店で、店主と話が盛り上がったようなので、Shoka:で会ったら聞いてみると面白いはず。

 

 

最終日は朝早く桃園国際空港を出て、沖縄へ帰ってきた。この日は台北も沖縄もとても寒く、違う土地に帰って来たような気分になった。

 

あっという間だったけど、思った以上に色々な場所をまわれて、とても濃い旅になったと思う。

 

そして社員旅行も、自由な気質のShoka:らしく、とてもフリータイムが多かった。
なので、最初はおどおどびくびくだったけれど、自分たちで計画を立てて、行きたい場所を巡り現地の人々と交流することが出来た。
ツアーの旅とはひと味もふた味も違う旅は、匂いも、人の温かさもダイレクトで、記憶の中で生き続ける楽しい思い出の一つになった。

 

Shoka

 

 

これこそ、とても貴重な体験でスペシャルな事だと思う。

 

あゆみさん、たおちゃん、Shoka:のみんな、Shoka:に来て下さる方々、皆さんのおかげです!
素敵な体験をありがとうございました!
体感したことを皆さんにお伝え出来たら嬉しく思います。

 

ぜひ、ひと味違う表情になった(?)わたしたちに会いにいらして下さいね。

 

 

 

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*Shoka:の今年のスケジュールは、田原がなかなかアップしてくれていません。ひゃ~~。皆さんすみません(ここだけ田原が書いています)。近日中にアップしますね!2月は7日から安藤雅治さんの企画展が始まります。今DMあわてて製作中です!2014年も盛りだくさんで濃いですよ~。お楽しみに!*

 

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Shoka

 

 

暮らしを楽しむものとこと

 

   Shoka:

 

http://shoka-wind.com

 

 

 

火曜定休(企画展開催中は除く)
沖縄市比屋根6-13-6

 

2014 1月

 

丘の上の料理工房SARAは閉店、移転旧カフェauraの素晴らしい空間を使用して新しいお店「aura@Sara」1月8日グランドオープンとなりました。

 

auraは風という意味。心地よい風が吹く場所旧カフェauraオーナー様の想いを受け継ぎ、Saraは本店皿の上の自然の「皿」より、お皿の上から始まる幸せ食、健康、美、人と人とのつながり「aura@Sara」は、若手スタッフによる新しいスタイルSara’sハウスウエディングとしてリニューアルでのご案内となります。

 

2つの異なる皿・Saraまだまだこれからとなりますが本年もよろしくお願いいたします。

 

2014年、世界中のすべての人がお皿(Sara)の上から始まる幸せがいっぱいの年になります様に・・・

 

丘の上の料理工房 Sara(2013年10月12日移転の為閉店)

 

aura@Sara 
沖縄県国頭郡恩納村眞栄田2253-3
HP 080-6420-9196
Blog: http://auraatsara.ti-da.net/

 

Cuisine&Sante 皿の上の自然 (本店)
メニューのないビストロ
沖縄県国頭郡恩納村山田590-1
CASA N2 #C
TEL:098-987-7688

 

E-Mail:okanouesara@gmail.com
HP:http://www.obn-sara.com/
aura@Sara  http://aurasara.ti-da.net/
2店舗共通ホームページ http://www.obn-sara.com/

 

2014 1月

 

ロッパロッパトラータ ~種のみじたく

 

bogo (真鍮)と charco (縫いもの)と BEBICHIN*ART (絵)の3人の世界が那覇泉崎の一角に佇むcelloにひろがります

 

期間:1月9日(木)~1月13日(月)
1月11日(土)はライブあります
木村華子・チャック.D ほか
場所:cello : 那覇市泉崎1-17-10 1F  
Tel 090-6857-2175
木・金 18:00-24:00
土・日・月 14:00-21:00

 

http://d.hatena.ne.jp/yachtbasin1976/

 

 

 

 

2014 1月

 

NYから舞い降りるフルート天使♪
全国ツアーのスタートは沖縄から。
今年は朗読「星の王子さま」とコラボライブ!!
ひとりで、恋人と、友人と、家族で・・・。
お楽しみください!

 

開催日:1月19日
会場:14時30分 開演 15時00分
料金:2,000円 1ドリンク付き
場所:cafe PIPINEO 
うるま市赤野230-1
TEL 098-974-1727
cafe PIPINEO  098-974-1727

 

cafe PIPINEO ブログ http://pipineo.ti-da.net/
facebook  https://www.facebook.com/events/1449603471934119/?source=1

 

2014 1月

 

今、貴方に必要な香りでオリジナル石鹸を作ります。アロマを始めたい方へおすすめの講座です。

 

開催日:2014年1月25日(土)
時間:午前11時~12時半
場所:アロマテラピーかふ~内(那覇市牧志3-13-16-2F)
ブログ:http://aromadekafu.ti-da.net/
ホームページ:http://www.aromatherapykafu.com

 

2014 1月

 

10回目のひやみかち市場、今回のテーマは『春の足音』です!
2月は1年で1番寒い時期ですが春が1番待ち遠しい!暦の上では立春をむかえ、春が近づいてくるこの時期にあたたかい春を迎える準備ができるような気持ちのいいマルシェを目指しています!春の訪れを感じるような飲食、雑貨の出店を募集いたします。

 

桜坂劇場の音楽フェス、ASYLUMとの同時開催となりますので音楽、音にからめた出店も大歓迎です。

 

今回がひやみかち市場最後のマルシェです。1年間の感謝を込めてとびきり楽しいマルシェを目指します!皆様のお申し込みお待ちしております。

 

詳細は
以下からご確認ください。
http://hiyamikachikeikaku.blogspot.jp/2013/12/2harunoashioto-boshu.html

 

開催日:2014年2月15、16日(土・日)
時間:11:00−17:00
場所:にぎわい広場
(那覇市松尾2-7-10) 

 

2014 1月

 

「らしさ」いっぱいの個性的な世界をあなたに…
県外、県内で活躍するra・shi・saに出品中の作家さん達の「らしさ」いっぱいの個性的で素敵な世界をあなたにお届けします。
すべてがたった一つのオンリーワン、あなただけのお気に入りをみつけにきませんか?

 

【出品作家】
jam-stamp (消しゴムはんこ)
貳 天 (こだわりの手作り陶器工房)
ティ-チ・ワン (漂流物や木の実のアクセサリー)
Craft Sima (夜光貝/高瀬貝/ガラスのアクセサリー)
縞 (さきおり/さきかご)
※ ご来場のお客様にはもれなくオリジナルポストカードをプレゼント!!
上記、作家作品2000円以上お買い上げで淹れたてコ-ヒ-をその場でサ-ビス!!

 

期間:1/20(月)~1/26(日)※22日(水)はお休み
時間:10:00~18:00
場所:本部町大浜862番地32 zakka&minicafe ra・shi・sa
TEL0980-47-7650

 

http://rashisa.ti-da.net/

 

2014 1月

 

ちょっと気配り上手だったり、話す言葉にセンスが溢れていたり。
愛され上手にはワケがある。
今年こそ愛され女性として輝くとっておきのヒントを教えます。

 

[講座内容]
第1回講座 チャームポイントを知り美しく輝く
日時 1月11日(土)14:00〜16:00
料金 2,500円(ドリンク・スイーツ付)

 

第2回講座 愛されメイクアップ術(プロのメイクアップ付)
日時 1月18日(土)10:00〜13:00
料金 4,500円(ドリンク・ランチ付)

 

第3回講座 気配り美人講座
(言葉遣い上手とプレゼント上手は愛され美人)
日時 1月18日(土)14:00〜16:00
料金 2,300円(ドリンク・スイーツ付)

 

〈連続受講のお得な料金〉
第1回〜第3回連続受講………………7,800円
第2回・第3回(2講座連続)受講… 5,800円

 

場所:Community & Coworking Cafe coil
那覇市楚辺1-3-21 ☎098-851-4977
申込:090-5294-9221(松崎)

 

2014 1月

 

パン・焼き菓子好きにはたまらないマルシェ開催いたします!
なかなか遠くて行けないあのお店!この日だけは贅沢しちゃいましょ。

 

画像に載っているお店の他にも、ステキな出店者さんがいらっしゃいます♩
facebook や Twitter 、ブログでチェックして下さいね〜(^^)

 

みなさまのお越しをお待ちしております!!

 

開催日:1月18日 (土)・1月19日 (日)
時間:11:00〜17:00
入場無料
場所:にぎわい広場(那覇市松尾2-7-10) 雨天中止

 

Facebook  https://ja-jp.facebook.com/Hiyamikachikeikaku
HP http://hiyamikachikeikaku.blogspot.jp/p/blog-page.html
Twitter   https://twitter.com/hiyamikachikkk

 

2014 1月

simple 沖縄

 

「僕、左右にポケットが付いているズボンしか買わないんです」

 

設計士の赤嶺しげたかさんは言う。
それには、はっきりとした理由がある。

 

「あるべきところにその物が無いという状態がイヤなんですね。
子供用の爪切りだとか、ヘアブラシだとか、そういう細々としたものってすぐ見当たらなくなるでしょ? 探しものをする時間ってすごくもったいないし、非効率に感じるから、必ず置き場所を決めます。

 

出かけるときも同じ。出先でいちいちバッグの中を探らなくていいように、ズボンの右ポケットには鍵、左ポケットには携帯電話を入れると決めてるんですよ。だから、左右にポケットのあるズボンしか買いません。
また、日時や曜日を別々にチェックするのも手間なので、時計を選ぶときは必ず曜日と日付けの表示があるものにします。

 

几帳面すぎますかね(笑)?
確かに、人から見たら少しおかしいのかもしれませんが、貴重な時間を探しものではなく、すべて設計にあてたいと思っちゃうんですよね。生活のペースをしっかり保つことで、脳みそをフルに使えると思うから」

 

赤嶺さんの効率への意識や几帳面さは、設計にも表れている。

 

simple 沖縄

 

simple 沖縄

 

simple 沖縄

 

simple 沖縄

 

「家事動線には特に気をつけて設計します。
僕もわりと家事をやる方なんですが、動線が長いと労力を無駄使いすることになるでしょう? 家事って毎日のことだから、少しずつでも確実に疲労が蓄積されちゃうので、家事動線はできるだけ短くなるよう設計します。

 

また、作業台やテーブルなどの高さにも気を遣いますね。
立って使う作業台の場合、使う人の身長÷2プラス5センチ前後の高さがベストなんですが、低めのキッチンを使ってきた方は、高ければ高いほど良いと思いがちなんです。でも、その考えは危険。低すぎると腰を痛めますが、高すぎると肩がこりやすくなるんです。1センチの違いがその後のくらしを大きく左右するので、手は抜けません。

 

また、机やテーブルなど座って使う物は、高さ70センチが基準。椅子は40センチ。つまり、椅子の座面とテーブルとの距離は約30センチが基準です。そこから、使う人の体格によって下げたり上げたり微調整するんです。

 

ファストフード店やファミレスなどで測ってみると面白いですよ。お客さんの回転率を上げようと、わざと少し居心地を悪くするために、椅子とテーブルとの距離を25センチ以下に設定している所が多いはずです」

 

笑顔を絶やさず、いかにもおおらかそうに見える赤嶺さんだが、設計のこととなると徹底的に緻密になる。そのギャップには、施主である座喜味さんも驚いたと言う。

 

simple 沖縄

 

「初めてお会いした時からずっと、ニコニコキャラは変わらないんですよ。だけど、設計のことになると、とにかく細かくて真剣。施主である僕ら以上にこだわってくれて。

 

例えば、天井に埋め込む『ダウンライト』をいくつか取り付けたのですが、完成間際になって赤嶺さんが、『ライトを埋め込む穴を少し大きくできないか』と、電気屋さんに相談してるんですよ。理由を尋ねると、『光量を調節できないタイプの照明だから、後からもう少し明るい電球を入れたいと思ったときにちゃんと取り付けられるように』とのこと。僕らの考えが及ばないところまで考えてくれて、電気屋さんにも『すみません』と頭を下げていて…。

 

また、部屋を仕切る扉のサイズや枚数についても、綿密に計算してくれました。3部屋ある子供部屋は、子供たちが小さいうちは仕切り扉を収納し、一間として使うことは決めていました。赤嶺さんは、『扉の枚数や厚みによって、扉の収納スペースの幅が変わってくる。そのスペースも掃除しやすいように』と、『クイックルワイパーが入るには何センチ必要かな?』『掃除機はどうだろう?』と、職人さんと真剣に話し合ってるんですよ。僕らは、扉がきちんと収納できさえすれば良いと思っていたので、そこまで考えてくれるなんてびっくりしちゃいました。
設計を依頼したとき、『自分の家を造る気持ちでやります』と言ってくれたのですが、まさにその通りだなーと、何度も感心しましたね」

 

そうやって、細部までこだわり抜いた家の住み心地を問うと、座喜味さんは満足気に微笑んだ。

 

「住みやすさはイメージしていた以上! マイホームを建てた知り合いには、『住んでみると色んな不便や不具合が出てくる』という人が多いのですが、我が家は逆。住み始めてから『あ、赤嶺さんが言ってたのってこういうことだったんだー』と、設計の良さに気付かされることが多くて」

 

simple 沖縄
大きなキッチンと、テラスに面した開放的なリビングが心地良い座喜味さんの家。 「リビングだけでなくトイレや子供部屋も、日中は照明をつけなくても自然光だけで充分明るいんです」 季節によって変わる風向きを考慮して設計されており、夏でもクーラー無しで過ごせると言う。

 

simple 沖縄人が集まる家にしたいという座喜味さんたっての希望で設けた、掘りごたつのある酒盛りスペース。「今週末は誰呼ぼうか?っていつも考えてますね(笑)」階段の手すりも、強度やつかみやすさ、子どもたちの安全性などを考慮して設計されている。

 

simple 沖縄

 

simple 沖縄
人の動きを注意深く観察しているという赤嶺さん。「人間工学を設計に活かしています。例えば玄関で靴を着脱するとき、人は必ずどこかに手をつきます。無意識にやっていて気づかないので、高齢者のいない家には、玄関の手すりは不必要だと思っている方が多いんですね。でも、手すりがないと壁に手をつくので、壁紙が手垢で汚れてしまう。そこで、靴箱を手がつきやすい高さにしたり、シンプルな平板の手すりを付けたりするよう提案します」

 

座喜味さんの奥さんのお気に入りは、トイレの横と廊下の突き当たりにある小さな坪庭だ。

 

「赤嶺さんから、採光と風通しをよくするために必要だと言われたのが作るきっかけ。でも、最初は1つで充分だと思っていたんです。すると赤嶺さんが、『ぜひ2つ作りましょう』とおっしゃって。2つも必要かな? と最初は疑問でした。見た目が良くなるだけなら、収納スペースにでもしたほうがいいんじゃないの? と思ったのですが、『長い廊下の奥まで風を通すには2つあった方がいい』と言われて。
住み始めてすぐ、赤嶺さんが言った通りだと実感しました。夏でもほとんどクーラーをつける必要がないくらい風通しが良いし、薄暗くなりがちな廊下がすごく明るくて開放感があるんです。坪庭1つだったら、きっと後悔していたと思います」

 

当時を思い出し、赤嶺さんも笑った。

 

「奥様が怪訝そうに『2つも必要なんですか?』と言ったのをよく覚えています。そして、『本当は3つ欲しいところですよ』と説得しました(笑)。
立地や方角にもよりますが、座喜味さんの家の長い廊下には、2つないと風が抜けないことはわかっていましたから。
また坪庭は、家の『遊び』の役割も担っています。住んでいる人が好きなように使えるし、暮らしや気持ちのゆとりにも繋がるんですよ」

 

simple 沖縄
マスブロックが印象的に使われてた外壁にも、赤嶺さんのこだわりが。「座喜味さん宅は公共施設に隣接しているので、向こうから丸見えだと困る。かといって普通の壁だと閉鎖的になりすぎてしまう。小さな穴の開いたマスブロックを使えば、陽の光も入るし、風通しも良くなります。また、座喜味さん宅に使用したマスブロックは、外側と内側でマスの大きさが若干違うんですよ。内側の方が少し小さくなっているので、家の中の様子が外から見えにくいんです。穴が小さめなので強度もあるし、利点が多いんですよ」

 

赤嶺さんは、自身が設計士を志すきっかけとなった、小学生時代のエピソードを鮮明に記憶している。

 

「小学6年生の時です。図工の課題でペン立てを作ることになったんですが、先生が『インスタントコーヒーとかブライトの空き瓶を、綺麗に洗って持ってきてね』って言ったんですよ。それに紙粘土をはりつけて作るからって。それに対して僕、すごい疑問を持っちゃって。なんで最初から決まってるんだ?って。実は、ペン立てを作ると聞いた瞬間、僕の頭に明確なイメージがポンって浮かんだんです。ちょうどその時期にはやっていた、コンバースのハイカット・スニーカーに見立てた木製のペン立てを作ろう!って。足首の部分がペン立てで、つま先部分は引き出しになっていて小物を入れられるっていう。そこまで細かくイメージができあがってた(笑)。
それを先生に話したら、『思うように作って良い』って言うので、急いで材料を準備しました。その材料をスケッチし、サイズを書き入れて、小学生なりに図面をひいてみたんです。準備した材料でおさめるには引き出しは小さく作らなきゃなとか、ペン立ての高さはこれくらい必要だなとか色々と計算して。僕が生まれて初めてひいた図面ですね。
実際に木を切って作る段階になると、図工の授業だけでは時間が足りず、家に持ち帰って削ったりもしてました。

 

みんなが紙粘土に色を塗ってそろそろ完成ってときに、僕のペン立ても接着剤が乾いてきていたので、つま先部分の引き出しを初めて入れてみることしたんです。図面通りに作ったつもりだけど、本当にちゃんと入るのかな? ってどきどきしながら。すると、『スーッ、ストン!』と綺麗に入って、奥行きもピッタリで。
その感覚が最高に嬉しくて、めちゃめちゃ感動しました。『うぉー、入ったー!』って(笑)。
こういうことを大人になってもやりたいなと、その時思ったんです。それがどんな職業なのか分からず親に訊いたら、『設計士じゃないか』と。
あの時コンバースのペン立てを作ってなければ、僕はたぶん設計士にはなってないですね」

 

高校卒業後、コンクリートを流し込む為の型枠職人として1年ほど働いた後、東京の建築学校へ進学。卒業後は、東京の建築事務所で経験を積み、沖縄に戻ると再度、型枠職人として2年間現場を渡り歩いたと言う。そして、建築事務所で働きながら建築士の資格を取得、2005年に独立して「一級建築士事務所 simple」を立ち上げた。

 

「事務所の名前はずっと前から決めていました。家事動線など、日々の暮らしで複雑になりがちな部分をできるだけシンプルにして、余った部分で楽しむ。ゆとりある生活ができる家になるように、という想いを込めました」

 

コンバースのペン立てが完成した時の感動は、今の仕事でも感じられますか? と尋ねると、赤嶺さんは満面の笑みを浮かべた。

 

「もちろんです。いや、今はさらに大きな感動をもらっていますよ」

 

simple 沖縄

 

simple 沖縄

 

どの家を設計するときでも、必ず心動かされる瞬間があると赤嶺さんは言う。

 

「座喜味さんと初めてお会いしたときもそうでした。 家作りに対する想いが人一倍強くて、自分で描いた理想の家のスケッチを持ってきてくれたんですよ。それを見た瞬間『おお!』って感動しちゃいました。自分の夢を絵に描いてきてくれる人はなかなかいないですから。

 

特にご主人がこだわっていたのが車庫。屋根付きにするのが夢だとおっしゃって。屋根付き車庫は人気なのですが、どうしてもコストがかさむので大体の方が諦めるんです。ご主人のスケッチを元に図面を描いて見積もりを出すと、やはりそれなりの金額になってしまって。
見積もりを座喜味さん夫妻に見せると、金額をじっと見た後にご主人が一言、『俺にまかしとけ』と。その次の瞬間、奥様が『私も半分頑張るからね』って言ってくれたんですよ。
一緒に頑張ろうとか、私も頑張るねというのではなく、『半分頑張る』という言葉は初めて聞きましたね。旦那さん一人に負担させるのではなく、家は二人で建てるものという奥様の考え方が垣間見えた気がしました。お二人の絆の強さを感じ、感動してウルウルきちゃいました(笑)。

 

家づくりって感動がたくさんあるんですよ。だから楽しい。施主様の言葉にグッときて、涙をこらえたことは数知れずあります」

 

simple 沖縄
座喜味さんの兄弟は自宅を建てる際、屋根つき車庫を諦めたと言う。「雨が降るとすごく不便らしくて。うちは絶対屋根付きにしたいと思いながらスケッチを描きました。そして、そこにハマーを停めたい。まだ持ってないですけど(笑)。それが僕の夢」と、ご主人。家の顔とも言える座喜味さん宅の車庫は、ご主人のスケッチをそのまま図面に起こして完成させた。

 

simple 沖縄

 

二世帯住宅の設計を依頼された際、90歳目前のおばあちゃんの言葉に胸を突かれたと、赤嶺さんは言う。

 

「たった一言、『私は、おじいちゃんがいる仏壇の近くにいたい』っておっしゃったんです。他には特に要望はないと」

 

おばあちゃんの唯一の望みを叶えるべく、赤嶺さんは試行錯誤した。

 

「最初は単純に、仏壇の裏におばあちゃんの部屋をつくろうと思ったんです。でも、それだと開放感に欠けた部屋になってしまう。
おばあちゃんは、もあい仲間やグランドゴルフ仲間などお友だちが多く、10名くらいで集まってお茶することも多い。それなら、お友だちが庭から直接行ける場所におばあちゃんの部屋をつくったらどうかな? と思ったんです。
その代わり、仏壇のある畳間に、おばあちゃんが腰かけやすい座椅子を置いてもらいました。朝はそこで、ゆっくり過ごしていらっしゃるみたいです」

 

仏壇の前におばあちゃんの居場所を作り、友だちと交流しやすい場所に部屋と縁側デッキを配置した。おばあちゃんの気持ちを大切にしつつ、今の暮らしを再優先に間取りを決めたのだ。

 

住む人の思いを叶えるだけでなく、さらにその先まで慮って提案する。
赤嶺さんはどの家を設計する際も、それを無意識にやっているのだ。

 

施主とのエピソードを語るとき、度々目を潤ませるその様子から、いかにも情に厚い赤嶺さん。
几帳面さだけでなく、生来の心根の優しさもしっかりと設計に反映されている。だからこそ、抜群に住み心地の良い家が生まれるのだ。

 

「赤嶺さんにお願いしてよかった」という声は広まり、simple のファンは確実に増え続けている。

 

写真・文 中井雅代

 

simple 沖縄
一級建築士事務所 simple
うるま市塩屋510-1 #105
098-974-2500
OPEN 火~金:10:00~20:00 土:10:00~18:00
CLOSE 日・月
HP http://simple2525.com

 

2014 1月

 

大好評!木工~キッズチェアーをDIY!~をガールズスクエアフェスで開催します♪
木工初心者でも安心!
お子様のために、世界でひとつだけのキッズチェアーを作ってみませんか?
チェアーの対象者年齢はおすわりできる月齢から4歳くらいまでになります。
ママにゆっくり作業してもらうため、託児完備です♪
もちろん、作業が一緒にできるお子様は一緒に作業できます。(4歳以上のお子様から)

 

開催日:1月18日(土)
時間:13:00~15:00
場所:沖縄ガールズスクエアフリースペース
定員:6名(4歳以上のお子様から一緒に作業できます)
参加費:2000円(材料費、保険代込み) 
託児ご利用の方は別途500円(保険料込み)※事前予約制
※電動ドライバーお持ちの方はご持参下さい。

 

お申込 : info@girls-okinawa.jp まで
タイトル「木工~3wayキッズチェアーをDIY!~」として
1)お名前(お子様も一緒に参加の場合、お名前と年齢も)
2) ご住所・生年月日・性別(保険加入のため必須)参加者全員分
3)メールアドレス
4)託児有無
5)託児有の場合のみ ※お子様のお名前・年齢・ご住所・生年月日・性別(保険加入のため必須)
をご記入の上、お申込願います。

 

http://www.girls-okinawa.jp/2014/01/18/%E6%9C%A8%E5%B7%A5-3way%E3%82%AD%E3%83%83%E3%82%BA%E3%83%81%E3%82%A7%E3%82%A2%E3%83%BC%E3%82%92diy/

 

 

2014 1月

 

歌う機会、耳にする機会がめっきり減ってきた古き良き日本の歌を、今一度みんなで掘り起こし、歌い継いでいきたいという願いからコンサートを企画いたしました。時節柄、節分にまつわる童話「おにたのぼうし」(あまんきみこ作)、「泣いた赤おに」(浜田廣介作)を歌や人形劇で紹介します。また売上金の一部を東日本大震災復興支援に充てたいと考えています。

 

開催日:2014年2月1日(土曜日)  全2回公演
1回目:午後1時開演(12時半開場)
2回目:午後3時半開演(3時開場)
場所:テンブスホール
料金:小中学生:700円  一般券:1500円  
親子券(大人一人と子供一人):2000円

 

2014 1月

 

日曜マルシェ予想以上にお客様に好評で、次はいつですか?の声をたくさんいただきます。
本当にありがとうございます

 

日曜マルシェ、出店者さまを大募集中です!!

 

フルールのお店を使って、皆様の作品や商品を展示販売しませんか?
おしゃれでわくわくする掘り出し物に出逢ったり、おいしい手作りのカフェやケーキがあったり、思いがけないアートとの出会いや、なんだかパリのマ ルシェのような空気感で皆様に喜んでいただけるようなマルシェと、思っています。

 

1.店内外を使用できます。
2.飲食販売可能です。(飲食営業許可証をお持ちの方)
3.手作り~アンティーク~家具~雑貨~色々OKです。
4.絵画、陶芸、アートetc。    

 

次回開催予定 2月9日(日曜日)
AM 10:00~PM15:00
HAPPY♡SWEETS マルシェ  
バレンタインを間近に控え、HAPPYな気持ちにさせてくれ る、甘いSWEETSをご用意いただける出店者さまを募集します!
チョコレート系はもちろん、ケーキに、クッキー、マフィンやスコーンなどの焼き菓子屋さんも大歓迎です!
その他、マルシェにぴったりなアンティーク雑貨やブロカント雑貨、アートな商品、ハンドメイド商品、美味しいお食事、珈琲、ドリンクなどな ど・・・をご用意いただける出店者さまを募集しております!                               

 

詳しい募集要項はこちらのブログをご覧ください→ 
http://diefarbeowner.ti-da.net/e5728789.html

 

開催日:2014年2月 9日(日) 
マルシェタイム AM10:00~15:00      
場所:フルール 那覇市安謝1丁目10-26 #101 定休日:なし 
営業時間10:00~19:00 お 問 合 せ:098-860-8787 5

 

H P  http://d-farbe.com