ギュッと限界まで濃縮されたトマトと香味野菜の旨みと甘み。そのままかじるより、もっともっと野菜の味が濃い。後からほんのりと香ばしさが追いかけてくる。口当たりはとても滑らかで、まるでふわふわなモッツァレラのムースのよう。
この極上のスープが前菜の中の1品にあるのは、ヒルトン沖縄北谷リゾート イタリアンレストランCORRENTEの、“ごほうびカジュアルランチ”だ。
「セロリと玉ねぎをじっくりソテーして、トマトはオーブンで30分ほど焼いてから加えます。トマトの水分を極限まで抜いているんです」
水分をしっかり抜いて、野菜の旨みと甘みを余すところなく引き出す。焼くことで、水分を抜くだけでなく、香ばしさの後味まで作る。旨みを引き出すだけで、この丁寧な手間のかけようなのだ。シェフを務める手塚真規さんは「当たり前のことを当たり前にしているだけ」とさらり。けれど、その“当たり前のこと”は、当然ながら家庭ではなかなか真似できない手間。
手塚シェフは、野菜の旨みを引き出すことにこだわりを見せる。それは、ブガティー二・アマトリチャーナのトマトソースもしかり。
「玉ねぎ、人参、セロリの香味野菜を3,4時間かけてじっくり炒めるんです。その後トマトを加えて、さらに1時間程煮ています。アマトリチャーナは定番のパスタだけど、ここまでソースに手をかけるのは僕のこだわりです」
その言葉通り、野菜の出汁がしっかりと効いているトマトソース。塩漬け豚が入っているから、そこから十分旨みは出るだろう。しかし「豚は旨みのためでなく、その脂をソースになじませる程度」と、肉に頼らずに野菜の旨みを前面に押しだす。
この日のパスタは、アマトリチャーナ、アサリとアーサの軽いクリーム、県産魚のラグーソース。トマトソース、クリームソース、オイルソースなど異なるソースのパスタ3種。何度来ても楽しめるように、ピザやパスタの具は数週間毎に変更する。
「お得なプランだからといって、当然手は抜きません。CORRENTEの技術を集約したものを、カジュアルに知っていただきたくて」
今月(2016年12月)からスタートしたばかりの、“ごほうびカジュアルランチ”。お得なプランと手塚シェフが自信を覗かせるだけあって、内容は盛りだくさん。なんと4種ほどの前菜プレートに、窯焼きピザ3種類、特製パスタ3種類、デザートが6種類もついて、コーヒーか紅茶まで。ピザとパスタ、コーヒーまたは紅茶が、何度でもおかわり自由だ。グループ利用でお一人様、2,500円。
イタリアの小麦粉と塩で作るピザ。この日のピザは、マルゲリータ、きのこと自家製サルシッチャ、マリナーラ
何度でもおかわりできるのであれば、普通ならブッフェスタイルにするところ。しかし手塚シェフには、ブッフェにしないこだわりがある。
「熱々で、出来立てのものを食べていただきたいんです。ここではゆっくりおしゃべりしながら、召し上がってください」
確かに、料理は時間が経つにつれ美味しさが先細る。ピザやパスタだと、チーズが固まったり、麺が伸びてくっついたり。ここで出されるのは、チーズはトロリとつややかで、ソースがグツグツしているピザ、湯気が立ち昇るアルデンテのパスタだ。
しかもブッフェのように、席を立たなくていいのが嬉しい。料理を取りに行く煩わしさから解放される上に、おしゃべりを中断させてしまうこともない。CORRENTEは、落ち着きのある空間で席もゆったり広々。隣の席との距離も十分だから、気を使わずにおしゃべりの花を咲かせることができる。美味しい食事をいただきながら、落ち着いてゆっくり話をしたい、けれどお腹いっぱいにもなりたい…。そんな時に最適なプランだ。
美味しい食事とおしゃべりを、お腹いっぱいになるまで。イタリアンが大好きな女性だけでなく、もちろん食べ盛りの男性も。特に辛味を効かせたり、化学調味料を使ったお料理もないから、小さなお子様にも安心して食べさせられる。家族や親戚の集まりに、または模合にも、うってつけ。
一流ホテルのイタリアンレストランで、着席したままの熱々の食べ放題。次回の集まりの選択肢に加えてみては。
ヒルトン沖縄北谷リゾート
イタリアンレストランCORRENTE(コレンテ)
ごほうびカジュアルランチ
[料金]
大人 2,500円
小学生 1,500円(6歳以下のお子様は無料)
[時間] 11:30〜15:00 (LO. 14:30)
[条件] グループでのご利用となります。ご利用希望日の前日15:00までの事前予約が必要です。年末年始は、休。
[予約・問合せ]
098-901-1130
http://hiltonchatan.jp/restaurants/corrente