作 品 『水俣の図・物語』(1時間51分)
日 時 2018/11/10(土)
場 所 沖縄県立博物館・美術館 講堂 (3F)
時 間 17:00開場、17:30開始 (19:45終了)
※途中入退場はできません。
料 金 1,000円(要予約)
※先着順、定員に達し次第、 締め切らせていただきます。
電 話 098-850-8485(海燕社/カイエンシャ)
【絵画と詩と音楽でつづるもうひとつの水俣】
三つの表現による“水俣の像”
映画ではいわゆる音楽映画は別として、その音楽は映画のテーマをもとに作曲され、指定の個所に録音される。ナレーション・詩も音楽同様、時間に解析され、秒単位の計算でシーンにつけられ、映画的効果をあげる。
この映画『水俣の図・物語』の場合、その種の伴奏性をはじめからとらなかった。詞(ことば)と音楽と絵画による「それぞれの光芒のなかでの水俣の像のフォーカスの一致」といったものを試みた。映画の諸属性の制約から離れ、自由な詩想と楽想をたよりにした。丸木夫妻の『水俣の図』自体、もとより絵画の表現として完結しており、映画のために描かれたものではない以上、詩・音楽もそれと同等同位におくべきであると考えた。
絵画を分析した映像と、詩『原初(はじめ)より言葉知らざりき』・音楽『海へ』がひとつにあわされたのは最終ダビングのときであり、いごなんらの編集的加工もしていない。
映画としては一回性の実験であった。が、これは現代水俣病事件の、精神への照射の、多角的で多岐・多彩であることから生まれた方法であった。それは、同時に、表現者たちの、ただいま現在の記録ともなったのではなかろうか。(映画『水俣の図・物語』パンフレットより)
海燕社の小さな映画会11月会フライヤー
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