深いのに透き通る緑の琉球ガラスと、織り目の大きな麻のロングマット。
数点ばかり沖縄らしいアイテムを取り入れるだけで、らしさが出る。
「今日の琉球ガラスは屋我平尋さんという方の作品でね。
このうねりと、色出しに個性があって、とても素敵な作家さんなの。
深い青だったり、渋い紫だったり、初めて見る色が多いんですよ」
と美和先生。
花器にしたのも、屋我平尋さんの深皿。
水を湛えていて、まるでそこに生けられているようだけど、
実はこのデンファレ、右の平皿から水を得ており、深皿の上を渡されているだけ。
なるほど、生ける先だけが花器ではないのだ。
テーブルだけでなく、部屋全体も緑を主役に統一。
白とベージュ、そしてガラスの透明。
色数としてカウントしなくてもいい主張のない色が緑を引き立てる。
この単色づかいこそが、強い陽光の下に涼感を呼んでくる。
私たちの周りは色で溢れている。植物も身の回り品も。
特に沖縄という土地は、原色で多色を好む人が多いという調査データもあるとか。
だからこそ、単色の空間に身を置くと、その違和感に心地よさを覚えるのではなかろうか。
お気づきだろうが、実は料理までもが緑の単色づかい。
キュウリのすり流し汁に
キュウリのさっぱり寿司、
そして梅茶碗蒸し。
すべて上述の三色に収まる。
忘れてはいけないもう一つ。
このセミナー、テーブルコーディネートと銘打ってはいるけれど、
出てくる料理がいつも格別に美味しい。
毎回、「ここの家の子になりたい! 」と思わずその様子を頭に描いてしまうほど。
レシピも毎回いただけるので、これを家で作ろうと意気込む方多数。
キュウリのすり流し汁は、今回の一押しメニュー。
なんとこちら、火も使わずできるところも嬉しいし、簡単なのも重ねて嬉しい。
どれほどの手軽さかというと、
1.キュウリ・みそ・水・だし昆布をミキサーにかける。冷蔵庫でよく冷やす。
2.①を器によそい、ねぎ・胡麻・みょうが・青じそを盛りつける。
1、2、これだけ!
お盆も過ぎると、夜風が冷たく秋めいて、なんだか寂しさがこみ上げる。
うちなんちゅならこの微妙な季節の変わり目をきっと感じているのでは。
日中まだまだ暑いのが実は嬉しい私、今日はキュウリをスープにし、ガラス器でいただこう。
夏の去り際を存分に味わうために。
– おしらせ –
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お誘い合わせのうえ、お越し下さい。
日にち:2011年10月21日(金)
2011年10月22日(土)
場所:那覇市与儀(Nハウス)
参加費:6,000円 (中国茶&茶食代込み)
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