世話物(庶民生活などを背景に、義理・人情などを主題とした物語)の組踊。作者・創作年代不明。夫を亡くし寡婦となった妻・乙鶴の生き方をとおして、士族社会の人間として「義理」を守ることと、「孝行」を尽くすことがいかに大切であるかということを説いた賢婦人物語。国立劇場おきなわでは、平成17年以来二回目の上演となります。
-演目-
【第一部】舞踊 男性舞踊家の世界~舞ほこらしゃ~
浜千鳥/高江洲 清勝
取納奉行/金城 求
むんじゅる/仲村圭央
花風/碇 浩二
【第二部】組踊 「貞孝婦人」
総括・立方指導/宮城能鳳
地謡指導/城間德太郎
[あらすじ]
結婚一年ほどで夫を亡くした若妻の乙鶴は、亡き夫の遺言を守り、機織りをしながら母親(姑)に孝行を尽くしています。乙鶴の実父・崎本の比屋は、娘を不憫に思い、実家に戻り楽な暮らしをするよう諭しますが、乙鶴は、義理と情けこそが人の道であるとして応じません。さらに、今後、父親が再婚話を持ちかけてこないように、自分の顔に傷をつけて、醜い容姿になってでも姑に孝の道を尽くそうと決心します。
この話が首里王府に伝わるところとなり、乙鶴の亡き夫への節義と姑に対する孝行の深さに感銘した国王は、乙鶴に「思なひべ」の位と銀子3貫目を褒美として与えます。
[配役]
乙鶴/新垣 悟
崎本/嘉手苅 林一
平田/岸本 隼人
頭取/平田 智之
捌理/金城 真次
御使/呉屋 智
供一/伊野波 盛人
供二/儀保 政彦
姑親/前當 正雄
きやうちやこ持ち/比嘉 克之
[地謡]
歌・三線/島袋 功・吉元 博昌・仲村渠 達也
箏/赤嶺 和子
笛/大城 聖
胡弓/髙宮城 実人
太鼓/久志 大樹
※出演者、演目等は都合により変更する場合がございます。あらかじめご了承ください。
※出演者変更のお知らせ
●第一部の舞踊「むんじゅる」の踊り手が「金城 陽一」から「仲村圭央」に変更となりました。(6/13)
公演日:2013/07/13(土)
開演時間:14:00
場所:国立劇場おきなわ 大劇場
入場料:一般3,000円 (全席指定)
お問い合わせ:国立劇場おきなわチケットカウンター 098-871-3350