博物館文化講座「死者とつながる=哭(な)きうた(葬送歌)の世界」

 

琉球弧では、死者に対して声をあげて泣き、別れを告げることは、ベーシックな習慣でした。
亡くなってすぐの死者は、耳は聞こえるといわれます。声を掛けることはナサケ(情)を掛けることであり、その声に安堵して死者は旅立ったのです。残された遺族も、哀惜の思いをうたい、寂しさを紛らします。
死の前後の濃密なコミュニケーションから、様々な歌が生まれました。奄美・徳之島、沖永良部島、与那国島の実例をとおして、胸うたれる「哭きうた」の世界にふれ、その死生観について考えます。
また、国場エイサーと同曲が伝承される沖永良部島の三十三年忌から、念仏歌の芸能的展開をみていきましょう。

 

開催日:11月21日(土)14:00~17:00(13:30開場)
無料
場所:沖縄県立博物館・美術館 3階講堂、屋外展示場民家前

 

http://www.museums.pref.okinawa.jp/museum/topics/detail.jsp?id=1470