キム ホノを培かってきた花粉 と 花粉としての キム ホノ 。
「Le Pollen」(1982)フランスの歌手 Pierre Barouh(ピエール・バルー) のアルバムを聴いていて「なんか、いいなぁ。」と思ったのがコトの発端でした。このアルバムはバルーを愛する日本人ミュージシャンが多数参加して作られた1枚です。表題曲の「Le Pollen」は曲の冒頭「今日、僕は僕、僕達は僕達、そして全ては僕達を培ってきた花粉。」という語りに始まり、曲中に参加ミュージシャンの一人である高橋幸宏とバルーが、交互に好きな人の名を挙げて行くゲームをしています。曰く ♪ ジャン・コクトー ♪ グスタフ・マーラー ♪ ヘンリー・ミラー ♪ 中原中也 ♪ タマラ・ド・レンピッカ ♪ エリク・サティー ♪ 藤田嗣治 ♪ サンペ ♪ ブライアン・イーノ ♪ ジャン・コクトー ・・・・・・・・・( 実に楽しそうに続いて行くのです。)
この曲を聴いていて 何気に、作家 キム ホノ宅で酒を酌み交わしながら互いの想いを語り合った幾晩かを思い出して、人と人が理解を深め関係性を強めて行く事や、色んなものに影響を受けて自分がここにいる事や、・・・。きっと展っていうのは、そう言う事の延長なのだろう と思え今回の展に「Le Pollen 〜花粉〜」のタイトルを拝借することになりました。
4月17日(金)からの10日間に キム ホノのばらまく花粉が、皆さんを元気にしてくれますように。そしてキム ホノの作品が沖縄に沢山散らばって行きます様に。
2015年4月17日(金)〜26日(日)
10:00〜19:00 会期中無休
*)但し、18(土)、19(日)は18時まで
@ 陶・よかりよ 壺屋1−4−4
☎098−867−7576
この度、陶・よかりよ4月企画作家個展「 Le Pollen ~ 花粉 ~ 」キム・ホノ個展(4/17より)に併せてキム・ホノ発案で作られた大坊 勝次さん(大坊珈琲店)とキム・ホノ(陶芸家)の対談集「大坊珈琲の時間」(自由空間 刊 / 定価¥2700)を個展会場で発売しております。珈琲のコト、モノをつくるコト、好きな事をして生きるコトについて、自由について、様々を東京から名古屋、瀬戸と場所を移しながら語り尽くした愛に溢れた対話集です。どうぞ会場入口にて手にとって御覧下さい。