1)プログラムについて
[スライドトーク]
PART1 「Okinawa now 沖縄の今、世界の中の沖縄」 初沢亜利さん
PART2 「Okinawa chronicle 時の流れから眺める沖縄」石川真生さん
お二人の作品を通して、普段気づくことの少ない沖縄の表情に触れてみます。初めに、初沢亜利さんの作品を通じて、北朝鮮や東北と対比させることで沖縄を空間軸から見ていきます。次に、石川真央さんの作品を通じて、復帰前後から現在までの時代の対比によって沖縄を時間軸から捉え直していきます。
[トークライブ]
『沖縄を視る目』
異なる視点に立つお二人の対談から沖縄を見つめ直してみます。様々な要素が交差する沖縄の現状と自ら望んでいるわけではない関わりや課題を背負わざるを得なかった歴史的な背景を整理しながら、沖縄と日本の間にある共通点と相違点を彫り出してみましょう。
[トークセッション]
『沖縄を視るあなたの目』
石川真生さんと初沢亜利さんのトークライブを受けて、会場の皆さんと一緒にトークを楽し無時間です。
*会場の準備の都合で恐縮ですが、参加したい方はできればメール等で事前にご連絡ください。
*終了後に神宮寺の大師堂で交流会を開催します。(有料)
2)ゲストスピーカーのプロフィール
石川真生(いしかわ まお)
1953年大宜味村生まれ。豊見城市在住。1974に、ワークショップ写真学校「東松照明教室」で学び、故郷の沖縄で、一貫して沖縄と、そこに関わる人々に焦点をあてて写真を撮り続けてきた。写真家としてだけではなく、執筆、講演活動も行なっている。現在は16世紀から今に至る琉球・沖縄の歴史を日本やアメリカとの関係性の中で再現しようと、史実に基づいた創作写真で描く「石川真生写真展―大琉球写真絵巻」に取り組んでいる。。写真集・書籍に「熱き日々 in キャンプハンセン!!」(比嘉豊光との共著、あーまん企画:1982年)、「仲田幸子一行物語」(自費出版:1991年)「沖縄ソウル」(太田出版:2002年)、「FENCES, OKINAWA」(未来社:22010年)、「日の丸を視る目」(未来社:2011年)など。
初沢亜利 (はつざわ あり)
1973年フランス・パリ生まれ。上智大学文学部社会学科卒。第13期写真ワークショップ・コルプス修了。イイノ広尾スタジオを経て写真家としての活動を開始する。第29回東川賞新人作家賞受賞。写真集・書籍に『隣人。38度線の北』(徳間書店)、イラク戦争の開戦前・戦中のバグダッドを撮影した『Baghdad2003』(碧天舎)、衆議院議員・福田衣里子氏の選挙戦から当選までを追った同氏との共著『覚悟。』(徳間書店)、東日本大震災の発生翌日から被災地に滞在し撮影した『True Feelings』(三栄書房)。
3)主催者からのメッセージ
「あなたは何人ですか?』
見知らぬ人に尋ねられたら、あなたはどう答えますか?
日本人、ウチナーンチュ、沖縄人、琉球人。あるいはシマンチュ、それともヤイマンチュ、ミヤコンチュ・・・。地球人、あるいは「私は私!」という人もいるでしょうね。同じ人でも時と場合で使い分けることもあるでしょう。
ポキナワのトークライブvol.1では「アイデンティティ」にスポットを当ててみます。アイデンティティは日本語に訳すと自己同一性。なにやら難しい日本語ですね。「もっとわかりやすい言葉はないの?」はい、あなたの言う通りです。
いろいろな言い換えができると思いますが、言葉の置き換えに正解はありません。ここでは、「あなたを他の人と区別するためのあなたらしさ」というふうに置き換えてみましょう。
例えばスーパーですれ違ったその人を見てみましょう。同じ沖縄に暮らす人でも、肌の色も、目の色も、耳の形も、指の長さも、人ぞれぞれ。外見だけではありません。 十人十色という言葉があるように、人の好みや考えは人の数だけあるはずです。尊敬する人も、信じている宗教も違いますよね。国際通りを歩いてみれば、住んでる国だって人ぞれぞれです。
私たちは、ほとんどの場合、社会の中に生きています。もちろん、家から一歩も出れない人もいるでしょう。でも多くの場合、私たちは日々、違いの中で生きています。数十、数百、数万といろんな種類の人間の中に生きてるからこそ、自分と他者を区別することが必要になるんでしょう。
そして、区別するものさしは実はたくさんあるのです。国籍、民族、宗教など大きなものさしから好きな音楽、好きな食べ物、好きな時間の過ごし方といった小さなものさしまで。自分と他者を区別するものさしはたくさんたくさんあるんです。そして、どのものさしで区別するかで人と人との関係性は変わってきます。
例えば先日の衆議院選挙。自民か民主か共産か。支持政党のものさしで区別することもできます。基地賛成、基地反対で区別する。米軍基地も物差しの一つですね。
でも、ものさし一つで区別するといろんなトラブルが出てきませんか?
ものさしは多いほうがいいと思うのです。そういうわけで、ポキナワはアイデンティティを考えるときになるべくいろんなものさしを使っていたいと思うんです。
自分と他者の関係について、今持っている固定概念をいったん手放して、あらためて組み立て直すことにチャレンジできればと思っています。
開催日:2015/1/18 (日) pm2:00〜5:00
料金:無料(カンパ制です)
場所:普天間山神宮寺
宜野湾市普天間1-27-11
問い合わせ先:
☎︎ 070-5417-6342
p.campaign.okinawa@gmail.com
https://www.facebook.com/events/1498178010407062/