日本画家・岡信孝氏は、祖父・川端龍子、義父・浜田庄司らの薫陶を受け、日本画家としての美の世界、古美術蒐集家としての美を見る眼を培ってきました。
平成2年、岡信孝画伯は開館間もない浦添市美術館に190件余の琉球漆器をはじめアジア各地の漆器、琉球王家縁の酒器などを寄贈されました。それらは、琉球漆器の魅力が一般に知られておらず、また沖縄戦で地元にほどんと残っていないことを知った岡氏が、いつか沖縄の地へ返そうとの思いで収集を続けてきたものでした。その後も当館には、琉球王国時代の皿や、葛飾北斎「琉球八景」の校合摺りなどをご寄贈いただいています。
本展では、岡信孝画伯の描いた屏風などの作品を展示します。あわせて王国時代の琉球漆器や木彫品など岡氏が新たに蒐集した未公開作品や今まで当館に寄贈された作品約150点を展示します。岡画伯の制作品と蒐集品から広がる美の世界をご堪能ください。
期間:平成27年1月16日(金)~2月15日(日)
午前9時半~午後5時(金曜日は午後7時まで)
場所:浦添市美術館
http://museum.city.urasoe.lg.jp/