2019年10月4日(金)〜14日(月・祝)
10:00〜19:00 / 会期中無休
@ 陶・よかりよ 那覇市壺屋1−4−4 1階
098−867−6576
今展のタイトル「 サウイフ モノ ニ ワタシ ハ ナリタイ 」というのは云わずもがな、宮沢賢治の「雨ニモマケズ・・・」の一節(ラスト2行)からの拝借でありますが、あの有名な詩の内容とは全くの無関係でありま す。東奔西走する事もなく、デクノボーと呼ばれる事を願う訳でもありません。
今年6月キム ホノから送られて来た日本橋髙島屋での展案内に映った洗面器のような平鉢の佇む姿を見て溜息が出たのでした。これまでキム ホノによって幾度となく自由というモノに触れその扉をくぐることで沢山の自由を手に入れて来た、と思っていたのに。そこに在る楽焼の洗面器は「もっと自由になれるよ。」と語りかけるようでありました。「あぁ、せめてこのうつわ程の自由を手に入れたい!」と思った瞬間に「 サウイフ モノ ニ ワタシ ハ ナリタイ 」という言葉が降って来たのでした。理屈ではなく降って来てしまったのだから仕方がありません。
今展ではキム ホノに「土っぽい」というイメージで展依頼をして居ります。世間的には「土」は荒々しい、ザラザラしたイメージなのかもしれませんが、キムさんにお願いしたのは「土」の柔らかさの中に在る生命力です。さて、どのような うつわ が生まれるのでしょうか。凡そ半数はこのところ嵌まっている楽焼になるようです。( 画像の皿も楽焼です。)コレもまた楽しみですね。