Working day
「妊娠しててもしてなくても、
可愛いコーデで出勤したらテンション上がるし、一日気分も良いさーね。
だから、会社に行く時の方がもしかしたらおしゃれを意識してるかも。」
出勤時はシャツスタイルが多いと言う彼女は、
小物でアクセントをつけるのが得意。
今日は細めのスカーフをシャツの襟ぐりにさっと巻いて。
襟もとは大きめに開け、
スカーフはかたむすびでハンサムに。
鮮やかなブルーのちょい派手柄バッグ。
よく見ると、襟もとに巻いたスカーフの柄にも同じブルーが。
小物同士で共通カラーがあるとまとまりやすい。
服が上下とも無地の時、
ぱっと目を惹く柄や色のバッグを選ぶとアクセントになる。
バッグを選ぶ時、
「何にでも合わせやすいように」
と無難な無地を選びがちだけれど、
服も無難、小物も無難だとちょっと寂しい。
これくらいの小さめバッグは、ぜひ柄で遊んでみて。
実はこのパンツ、妊婦用ではないという。
「ウエストゆるめで伸びる素材だから、今も普通に履ける。
便利だよ〜。」
ウエスト部分にゴムが入っていたり、
ベルトがついていたりと
大きさの調節がきくものであれば、
妊娠中も意外と問題なく着られたりする。
妊婦=ボトムスは全てマタニティ用
ではなく、手持ちのワードローブもできる範囲で生かそう。
Day off
太ももまであるゆったりTシャツワンピは、
妊婦コーデの強力な味方。
身体を冷やさぬよう、
お腹と足元はレギンスでしっかりカバー。
朝夕と昼間の寒暖差がある時は、
デニムシャツが重宝する。
Tシャツワンピとのレイヤー具合も良い塩梅。
暑くなったら脱いで腰に巻いても。
「ゆるコーデは靴でひきしめる」の法則通り、
レースアップのちょいかっちり靴でバランスをとって。
今回のコーデのポイントはヘアーバンド。
おしゃれアイテムとして保有している人は少ないかもしれないけれど、
ショート、ミディアム、ロング、パーマと、
ヘアスタイルを選ばず誰でも使え、
また、似合わない人もあまりいないという頼もしいアイテム。
前髪のある人はターバンに入れるか出すかでも違った表情になるので楽しい。
ゴム入りで伸縮するタイプも便利だけど、
わざわざお店に買いにいかずとも、
柄のかわいいお気に入りのスカーフや大きめのハンカチを折って巻いてもいい。
その時、結び目を上に持ってくるとガーリーな雰囲気に。
こういう遊び心の効いたおしゃれは
第三者の印象に思いのほか深く残りやすい。
トップスの柄や羽織りものの種類、
ボトムスはジーパンだったか、チノパンだったか?
そういうことはなかなか思い出せなくても、
さりげなく巻いたスカーフや雰囲気のあるターバンのことは
鮮明に覚えていたりする。
おしゃれは、もちろん自分のテンションアップにも大きな効果をもたらすが、
それがセンスのある着こなしや
その人の雰囲気にぴったりの気持ちの良い服装であれば、
見ている人の気持ちまで明るく楽しくなる。
スカーフにバンダナ。
たかが布一枚、されど布一枚。
お気に入りのハンカチに、
新たな役割を与えてあげてみませんか?
写真・文 中井 雅代